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セブンイレブンの「いつもの珈琲」  身の周りののロジスティクスシリーズ①

私は仕事で貿易実務をしています。
関連するキーワードとして「ロジスティクス」があります。
ロジスティクスとは「商品や物資を、顧客の要求に合わせて届けるとき、発生地点から到達地点までの商流と物流を効率的、効果的に、計画・実施・統制すること」です。今日、ほしいと思ったものが近所のコンビニ、スーパーで簡単に手に入ったり、ネットショップで家まで届けてもらえるのは、まさにこのロジスティクスの恩恵です。

ここでふと、私の身の周りのもののロジスティクスに思いを巡らしました。例えば今飲んでいる近所のセブンイレブンで買ったアイスコーヒーは、私の手に渡るまでにどのような道のりを歩んできたんだろう?アマゾンで買った本は?今着ている服は?

今後、シリーズとして「身の周りのロジスティクス」について調べていきたいと思います。ここで書いていくのは、フィクションです。
できる限り、ネットなどで情報を調べて書いていこうと思いますが、調べきれる気がしませんし、何より続かないと思います。
なので、あくまで、想像で書いていこう!という試みです。

①「いつもの珈琲」セブンイレブン

一つ目としては、今私の手元にあるものからさっくり始めたいと思います。
セブンイレブンの「いつもの珈琲 無糖」です。

パッケージから読み取れる情報

  • 原材料名 コーヒー(国内製造)

  • 販売者 ユーシーシー上島珈琲㈱ 神戸市中央区

  • 製造所 ㈱ホーマーコーポレーション 滋賀県東近江市

  • アラビカ豆 100%使用(世界の珈琲産地から選定された)

  • 天然水100%抽出(鈴鹿山系を源とする天然水で抽出)

  • 冷蔵輸送 (工場から店舗まで一貫した冷蔵管理)

アラビカ豆の産地の情報は記載がありませんでしたが、
通常、アラビカ豆の産地はアフリカのエチオピアのようです。
主にブラジル、コロンビア、エチオピア、メキシコ、グアテマラ、タンザニアなどのコーヒー主要産地をはじめ、中米やアジアでも栽培されているようです。

以上の情報から、流れを考えてみましょう!

コーヒー豆から、私の手元に渡るまでのなが~い道のり

  1. コーヒーの木の種

  2. コーヒーの実 (アフリカのエチオピアと想定)

  3. コーヒー豆 (日本/?)

  4. アイスコーヒー (日本/滋賀県の工場)

  5. アイスコーヒー  (日本/大阪のセブンイレブン)

  6. アイスコーヒー (日本/大阪の私の家)

まず、種→実→豆になるまでの道のりです。
下記キーコーヒーのリンクは今回の販売者の上島珈琲ではありませんが、
種まきからコーヒーの実が熟すまでの工程がとてもわかりやすく載っていたので参考になりました。
また、全日本コーヒー協会のHPでも製造工程が詳しく紹介されていました。

種から木が育ち、実を収穫(約1年)。
その後、コーヒーの実は冷蔵コンテナに詰められて、
日本へ船で輸送(約1カ月)。
輸入の際は、植物検疫、食品検疫が必要です。
検品作業なども行われて、日本の工場へ搬入され、豆に焙煎されます。
コーヒー豆製造工場の所在地は今回は不明ですが、おそらく国内の工場で、そこから滋賀の生産工場へトラックで輸送されます。

滋賀の生産工場では、豆からコーヒーをドリップし、
パックに詰められ商品化されます。
ドリップの際の水は「鈴鹿山系」の天然水なので、
滋賀県の近郊である鈴鹿山脈の天然水も別途トラックで輸送されてくるのでしょう。

パッケージに商品化されたアイスコーヒーは、滋賀県の工場から
一旦セブンイレブンのチルド共同配送センターへ納入されます。
その後、各店舗へトラックで配送されます。チルド系は1日3回の配送となっています。

セブンイレブンの物流については下記に詳しく載っています。

こうして、店舗へ渡ってきたアイスコーヒーを私が購入し、
今自宅で簡単に「飲みたいときに、飲みたい場所で」アイスコーヒーが飲めるのです。これがロジスティクス!
コーヒーが飲みたいと思っても、種から育てるなんて気が遠くなる作業です。ですが、たくさんの人の仕事のおかげで、手軽に飲めるんですね。
本当に感謝!

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