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ザゼンソウ咲く山「小倉山」(山梨県)

登山日:3月11日

ザゼンソウを見に小倉山に行ってきました。
この山は、昔は人も少なく道標も整備されていない寂し山でしたが、今はバスで乗り付ける登山者で大変な賑わいを見せており、なんだかザゼンソウも嬉しそうです。尾瀬を箱庭にしたような小さな沢沿いの沼地で、保護のための木道を歩きます。雪も溶けて今が盛りと赤黒く成長したザゼンソウが迎えてくれました。人によっては可愛いというより、少しグロテスクに見えるかもしれませんね。

写真を撮り見飽きた頃、木道が終わり「小倉山」への登山道が始まりますがザレた(小石混じりの)登りをジグザグにこなすと、緩やかで気持ち良い登りが山頂まで続きます。小さな山ですが山頂には立派な展望台がありました。左に富士山、中央に塩山市の(塩の山)右に秩父連山と南アルプスを望む絶景です。展望を楽しんだら少し戻り、「上条山」に向けてジグザグに登りをこなします。
地図には山名がなく、ただ(996m)との表記しかありませんが、山頂には「上条山」との立派な道標が建っておりました。そこで少し早い昼食をはさんで、上条峠まで下山し本日の山旅は終了です。麓からは12時を知らせるチャイムの放送が聞こえてきました。ずいぶん短い山旅でした。

せっかくですから、林道を下り上条集落を見学してきました。ここは、2015年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたばかりの保存集落です。切妻屋根の主屋の中央部に「突き上げ」と言われる煙出しの上層屋根が特徴の伝統建造物が山里に残っています。茅葺き屋根の家が情報館として一般に解放され見学することができます。集落に残る火の見櫓や茅葺きの観音堂など見てると、懐かしい故郷の景色を思い出しタイムスリップしたような情景でした。

尾瀬を箱庭にしたような沼地が広がっています
保護するために木道が整備されています。
ザゼンソウが見えてきました
「ほら、ほら あったわよ」
「ほ~、これがザゼンソウか!」「あら、かわいい!」
ザゼンソウ
バスで来た団体さん達が沢山。ザゼンソウより多い!
おかげで大渋滞!
小倉山への登山道
気持ちいい尾根歩き
小倉山山頂の展望台 塩山市が一望!!
左に富士山を仰ぎ、塩山市を真ん中に右端に南アルプス方面を望むパノラマ絶景
市街地の中央にこんもりとしている小さな山が、塩山市のシンボル「塩の山」。「塩山」の地名の由来にもなった山で 「古今和歌集」に「志ほの山 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく」と詠まれて、 「四方から見える山」の意で「しほう」が「しお」と呼ばれるようになったそうです。
富士山 枝が邪魔なのが残念
南アルプス方面
しっかりした道標が作られ、ずいぶん整備されていました。
下山口に到着。 しっかりした休憩所がありました。大きな駐車場もあります。
道路の上に今まで歩いてきた登山道の尾根道が見えます。
下山後は林道歩きです。舗装道路は歩きづらい
養蚕の隆盛を今に伝える「上条集落」です。タイムスリップしたみたい!
江戸時代中期から昭和にかけて建てられた地域独特の形式をもつ民家や蚕室がまとまって保存されており、 伝統的な集落の形態を良くとどめています。
2015年に「歴史的風致」を後世に伝える「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。
猫は昔から養蚕の天敵であるネズミを退治してくれるので大事にされてきました。 そのせいか集落には猫が沢山いました。 「だれだ、おまえ!」って、にらんじゃ怖いニャー!

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