北海道厳冬期徒歩旅その8 【甘エビ天国!羽幌】
15日目:甘エビ
温泉旅館で目が覚めたのは朝6時。8時にアラームをセットしていたけど、これまでにそんなに遅く起きることがなかったので、なんとなく早く起きてしまった。今日はついに羽幌に入る。その羽幌は苫前の街から7キロほど歩けば着くのでだいぶ余裕がある。6時半、朝風呂へ入りに行った。優雅な朝だ…。
温泉を出て、2時間ほどかけて羽幌の街に着く。そこで待ち構えていたのは、オロロン鳥のモニュメントだ。
街へ入り、しばらくすると左手に飲食店がある。「甘エビファクトリー 蝦名漁業部」というそのお店は、甘エビをメインとするレストラン。甘エビ丼が有名らしいので、食べてみることにした。
羽幌の洗礼を受けた一行は、少し早いが宿に入れさせてもらった。ここで何故か自分が頭痛を起こしダウンしてしまった。途中、道の駅に寄って観光しようと試みたが余裕がなく、宿に撤退。悔しい。しかし夕食時にはなんとか回復できたのは幸いだ。今日の宿は「佐渡屋旅館」という旅館で、早くも暖かい部屋を準備してくれていた。
美味しい晩ごはんもたくさん食べた。明日は強風の中での24キロという強行軍。早くに寝る。
16日目:カメさんとラーメン
日の出前、早々に出発する。昨日ほどの強風ではないけど、それでも横殴りの風は今日も続く。羽幌川を渡り進むと、またオロロン鳥のモニュメントが見えた。なんだかこの殺風景に鎮座するこのモニュメントが、曇天なのも相まって無性に切なく見えた。しかひ、雪は降っていないので先は見える。おそらく天塩の先まで視界にとらえることができた。西南西には焼尻、天売島が見える。
苫前からここにくるまで、無数の風車を見てきた。おそらく今だけでなくずっと風が強いんだろう。今日も忙しなく風車は動く。途中、ガードレールに目をやると、可愛いカメのマークを見つけた。その上には英語で「SLOW」の文字。まるで自分達のようだ。時速3.5キロで歩く自分達は車からしたらカメどころかナメクジ相当なんだろう。それでも、歩き旅は楽しいものだ。
そんな感じで粘り歩くこと7時間、目的地に着く。今日は宿がないので、適当な場所でテントを張る。幸いなことに東屋があったのでそこを使わせてもらった。今日の晩御飯は野菜マシマシの味噌ラーメン。コンビニの食材と乾麺のコンボだが、これがまた美味しい…
そんな感じでこの日は終了。風は穏やかだけど、外ではたまに雪の降る音が聞こえた。外はどうなっているのやら。明日も楽しみだ。