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ロマンティックあげるよ

12月6日(げつ)

以下、大豆田とわ子さんのドラマの話です。観ていないかた、ごめんなさい。ぜひ観てお友達になりましょう。視聴済みかつ心に刺さったかた、私たちは友達になれるはずです。

・「大豆田とわ子と三人の元夫」をぜんぶ観た。後半、ここまでのトキメキを根こそぎかっさらうオダギリジョー。声と話し方が素敵すぎる。低い声、というわけではないのに、あの人の半音(たぶん♯のほう)の、でも心をついてくるあの声はなに?。だけど最終話あたりではやっぱり松田龍平さんあなたが一番ステキです、とおもいました。「ですよねー」の、あの人の間!!間に色気があるって、なに?。

・とわ子さんのファッションがとても好きで、いろいろ見ていたら、なんととわ子のクローゼットというインスタのアカウントを発見(公式)。もちろんフォローす。緑のボタニカル柄のスカートに、ボタニカル柄の白ブラウス、黄色いバッグ。シャーベットカラー(ここで知った用語)の組み合わせ。わたしはカラーコーデがとても好き。ハッピーな気持ちになれるので。しかしいかんせんとわ子さんは建築会社の社長、お召し物はすべてハイブランドのため、いま持っている服でもできるように考えようっと。妄想ファッションはたのしい。

・大豆田とわ子を5周したという強者と大豆田とわ子談義をする。たのしい。くだらないことで盛り上がるのが一番おもしろいと思う。わたしももう一周くらいしないと多くは語れないけれど、今のところ、結婚って、点じゃなく線だったんだ、という気づき。かくいうわたしも一応、結婚をしたことがありますので。今までは、結婚という言葉からぱっと思い浮かべるのは「結婚式」「婚姻届」「プロポーズ」「新婚旅行」「指輪」「相手の両親にあう」とか、(まぁ他にももちろん、それだけじゃないけど)、それって、ぜんぶ点、なのです。とある日の一日、というか。

だけど線、というのは、長いのです。ずーっと、つづくもの。よく「人生は短い」という人もいるけれど、わたしはあまりそうは思わない。うちのばあちゃんとか、60年、じいちゃんと一緒にいるわけで。60年って、長いよ。

認めたくない気持ちはあったけれど、やっぱりどこか表面だけのところもあって。だって、誰か一人と深く深く関わって生きていくって、もちろん幸せなことかもしれないけど、こわいです。勇気がいる。

だけど、この人で正解です!あなたのパートナー、この人で合ってますよ!なんて、教えてくれる人なんて、いないのだ、と今更気づきました。わたしは多分、いつもこの答えを探していたように思います。

何月何日に、あなた死にますよ、と神様が教えてくれないのとおんなじで、このひとで良かった、このひとがわたしのパートナーで幸せだった、と思うのは、あるいは思えるように生きていくのは、わたしの仕事だったのです。その作業自体が、学びというか、点のために生きているのではない、線をひくことそのものが生きること、というか。そして誰とその線をひく作業をしていきたいか、ということです。50年も60年も。決めるのも、信じるのも、愛しぬくのも、わたし。

とわ子さんと一番目の夫との回想シーン、これが現実なのです。最初はあまいあまい桃(たとえです。桃がすきなので)をふたりで食べて、スウィートな時間を過ごして、その種を庭にうめる。そして子どものこととか、お金のこととか、家のローンとかお互いの親の介護とか、どんどん問題がでてくるスパイス期にはいる。だって人生は甘いだけじゃないもの、酸っぱいも辛いも苦いも当然あります。そして、そういうスパイスをさんざん味わって、何十年もたった後に、二人で緑茶とかのんでいるときに庭をみて、「あれまあ、あれはあのとき植えた桃ですよ」って思い出す。そういう夫婦になりたいです。

スウィート期、スパイス期、その次は、わたしにはまだわかりません。なぜ味なのかというと、たべることが好きだから。だっていかなるときも、おいしい人生のほうがいいでしょ。

そろそろ、次のタームに入ってよいのでは、と思っています。というか、すこしまえから思ってはいた。三回も離婚するのはちょっと・・・とは思うけれど、とわ子さんのように何度でもひとを愛せる、愛される女性になりたいことは、事実なのでした。


p.s.名台詞ばかりのドラマだったなー。カルテットもまた観たい。脇役キャストが豪華すぎ。役者さんのあの表情のお芝居(東京03の角田さん最高)、長台詞。天晴れです。

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