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絵本考察#00『絵本とわたしのこれからについて』

こんにちは。久しぶりのnote更新です。
なぜまたここで絵本について書こうかと思ったかというと、それは明確にズバリ、絵本の世界で生きていくことに決めたからです。

きっかけは、先日訪れた青森八戸にあります八戸ブックセンターで開催中の、「青と森と八と戸」という絵本の企画展でした。好きな絵本作家のひとり、加藤休ミさんの『フライパンヤァ!』の原画(加藤休ミさんの描く目玉焼きやベーコンはどうしてあんなにぐい、と食欲を引き上げられるのでしょうか)、そしてわたしの長年の愛読書『絵本をよんでみる』『絵本をよみつづけてみる』の著者、小野明さんがセレクトした絵本を見られるということで、八戸にすっとんでいったのでした。(青、森、八、戸、の4文字にまつわる絵本をそれぞれ8冊ずつ紹介文と共に掲示するというなんとも斬新でかつ小野明の真骨頂!という展示。ぜったい行ってみたほうがいいです)

小野明さんは絵本編集者、装丁家でもあり、かの五味太郎さんと多くの仕事もされています。わたしはかねてより、著書小野明さんの絵本や子どもについて書かれる内容、えらぶ言葉、行間からもれもれのユーモアを敬愛していて、別冊太陽や雑誌『東京人』など、とかく小野明の3文字を見つけたら即購入、本はたいがいにして付箋だらけになる、という具合でした。
さらにかの有名なトムズボックスの土井章文さんとの絵本作家養成ワークショップ「あとさき塾」を主宰されていますから、頭のなかではトーゼン、雲の上の上のひと、東京でしか会えないひと、と思い込んでいたわけです。

ところが、ところがでした。
わたしの出身地でもあり、高校生までの時間を過ごした東北の田舎の街で、小野明先生が講座をしてくださるという奇跡。
え、会えるの!?!?!という狂喜乱舞な混乱のなか、先日6/30、7/1と二日連続、小野明さんの金言をからだじゅうの細胞にシャワーのように浴びせてきたのでした。ぐうすか寝つくのが特技のわたしが前日はなかなか寝つけなかったし、その次の日もまた小野さんに!!という興奮で二日間寝不足でした。
もちろん夢中でメモも取りましたが、舞い上がっていたし、一言一句脳に刻むのはどうしたって限界があるわけで、だからお願いわたしの細胞、ちゃんとこのことばたちを覚えておいて、と祈りにも似た心持ちでお話をききました。

この二日間のことは、正直にいってまだまだ未消化です。
いちばんすきなたべものは、ゆっくりゆっくり最後に味わいたいのと似ている。
人生を変えた、いいえ正確には決めたこの二日間のことは、ゆっくりゆっくり咀嚼して、わたしの血肉の養分としていきたい、そんな想いです。
そして何より、企画運営をし、小野明先生をこの地に呼んでくださった八戸ブックセンターの敏腕スタッフのかたには、もう、もう感謝しかありません。

これまでも、noteで絵本日記をばやばやと(八戸の方言です)更新したり、絵本について書いたZINEの制作をしたり、まあ絵本の世界をうろちょろはしていたわけです。でも、この世界で生きていこうとは、はっきり決められていなかった節がある。絵本のことでたべていくなんて、そんなことできるのだろうか?絵本について書いていくことを仕事にするなんて、わたしにそんな能力があるのだろうか?云々かんぬん。

でも、でもです。わたしはまちがいなく、この両眼でみたのです。絵本について書き、絵本を創り、絵本についてはなす、カッコいい、ほんとうにカッコいいおとなを。一日目はディックブルーナのモノクロシャツにパープルのパンツを履き、二日目はキャベツくんのシャツを颯爽と着こなし、絵本について熱くあたたかく目をきらりと光る眼で話す、カッコいいおとなを、たしかに見たのです。
そして会のおしまいに、「ぜひ、居続けてください」というお言葉をいただいたのです。
これで、決めました。
もう、迷う余地なんてありません。
わたしはこれから、いいえこれからも、この世界に居続けていいのだと、決めることができました。
そしてその安心感たるや。これを得られたことがおどろきでした。
なににも変え難い、ほうっとしあわせなため息が、腹の底から湧き上がってくる安堵。

そういうわけで、ここ、noteでは絵本日記をセカンドシーズンとして、気持ち新たに更新していきます。いずれ、さらにマニアックな同士のみなさまとは絵本考察を有料記事としてシェアしていきたいとも考えています。
八戸ブックセンターのスタッフの方と絵本についてしゃべり倒すポッドキャストもやりたいし、岩手在住のイラストレーターのかたと絵本を創りたいともぐんぐん妄想してにやついています。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
これからわたしの絵本について好き勝手おしゃべりする記事が、あなたの一日の数分をたのしくできたら幸いです。
それではまた、今後の記事でお会いしましょう。

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!八戸ブックセンターについてはこちら!

https://8book.jp/

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