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2024年4月の記事一覧
俺の知らない転校生 1
〈おはよー!美空!!〉
『おっはよー!』
朝、教室に向かうと
知らない女子が俺の隣の席に座っていた。
転校生...なんだろうか。
〈みくー!昨日のあのドラマみた!?〉
『うん!見た見たー!続き気になるよねぇ!?』
でも、そうだとしたら少し不自然なくらい
彼女はもう既にクラスに馴染んでいるようで。
俺はそれを不思議に思いながらも
自分の席につくと、机にカバンを下ろした。
『おはよう?
俺の知らない転校生 2
「はぁ......」
放課後。一日がやっと終わって
1人、学校の屋上でゆっくりため息をついた。
そして、
その場に寝転んで青空を見ながら考える。
"いったい、何が起こっているんだろうか。"
転校生(?)とか、
授業変更のこととか...他にも、まぁいろいろと
今日は朝から変なことばかりだ。
といっても別にそれ自体が変って訳じゃなくて
何故かそれが
元々あったものようになってるのが変で.
俺の知らない転校生 3
『あれ〜?随分来るの遅かったね〜?』
「......」
昇降口。
靴を履き替えてる途中に声をかけられて。
振り向くと
さっきのやつがニヤニヤしながら立っていた。
『ふっふっふ...!』
『今から美空が
○○くんの思ってること当ててあげるね?』
『ズバリ〜?』
『"なんで俺の方が屋上を先に出たのに..."』
『でしょ?』
「......」
「...いや、違うけど?」
『え〜?う
俺の知らない転校生 4
『じ〜っ...』
「......」
『じ〜っ...』
「......」
『じ〜』
「ついてくんな!」
『へん!やだね〜!』
「はぁ...だる...」
「てか、どこまで着いてくるつもりなんだよ。」
『えっ?そんなの...』
『〇〇のお家までに決まってるでしょ!』
「は...?」
「いや、いやいやいや......マジで無理。」
「さっさと自分の家に帰れよ。」
『んもぅー!』
俺の知らない転校生 5
「ただいま」
『たっだいまー!!』
「...おい、ここはお前の家じゃねぇだろ。」
『えぇ〜?もうっ!このこの〜!』
「はぁ...」
結局、2人で俺の家に帰ってきてしまった。
"俺の"家。
【お兄ちゃん おかえり。】
「ん。彩、ただいま。」
妹の彩はいつも通り、俺を迎えてくれる。
【あれ?お兄ちゃんの隣にいる人...】
はず、だったのに......
【...あ!お兄ちゃんの学
俺の知らない転校生 6
「はぁ...」
ベッドの中、天井に向かって ため息をつく。
今日は変なやつが急に現れるわ
そのせいでか、友達も家族もおかしくなるわ
トラックには轢かれそうになるわ...
それから足を痛めるわ...
これまでの人生史上、最悪な日だった。
誇張なしで、そう言ってもいいと思う。
なのに......
『どーーん!!』
最悪な日という今日はまだ終わらないらしい。
「いっった...」
体に
俺の知らない転校生 Re, End
〈ねぇ!知ってる!?
今日 うちらのクラスに転校生来るらしいよ!〉
〈うぇ!?マジで?男?女?〉
〈そこまではわかんないけど...
あーあ!イケメンだったらいいなぁ〜!〉
朝、教室に入るとクラスは
"転校生"の話題で持ち切っていた。
どうやら、うちに転校生が来るらしい。
〈はぁ!?
いや そこはめちゃ可愛い女子がいいだろ!〉
でも、それが本当ならヤバすぎない?
転校生が来るなんて、そ