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俺の知らない転校生 [完結?]

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ある日の朝、〇〇が教室に向かうと、隣の席に見知らぬ女子が座っていた。
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俺の知らない転校生 1

俺の知らない転校生 1

〈おはよー!美空!!〉

『おっはよー!』

朝、教室に向かうと
知らない女子が俺の隣の席に座っていた。

転校生...なんだろうか。

〈みくー!昨日のあのドラマみた!?〉

『うん!見た見たー!続き気になるよねぇ!?』

でも、そうだとしたら少し不自然なくらい
彼女はもう既にクラスに馴染んでいるようで。

俺はそれを不思議に思いながらも
自分の席につくと、机にカバンを下ろした。

『おはよう?

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俺の知らない転校生 2

俺の知らない転校生 2

「はぁ......」

放課後。一日がやっと終わって
1人、学校の屋上でゆっくりため息をついた。

そして、
その場に寝転んで青空を見ながら考える。

"いったい、何が起こっているんだろうか。"

転校生(?)とか、
授業変更のこととか...他にも、まぁいろいろと

今日は朝から変なことばかりだ。

といっても別にそれ自体が変って訳じゃなくて

何故かそれが
元々あったものようになってるのが変で.

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俺の知らない転校生 3

俺の知らない転校生 3

『あれ〜?随分来るの遅かったね〜?』

「......」

昇降口。
靴を履き替えてる途中に声をかけられて。

振り向くと
さっきのやつがニヤニヤしながら立っていた。

『ふっふっふ...!』

『今から美空が
○○くんの思ってること当ててあげるね?』

『ズバリ〜?』

『"なんで俺の方が屋上を先に出たのに..."』

『でしょ?』

「......」

「...いや、違うけど?」

『え〜?う

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俺の知らない転校生 4

俺の知らない転校生 4

『じ〜っ...』

「......」

『じ〜っ...』

「......」

『じ〜』

「ついてくんな!」

『へん!やだね〜!』

「はぁ...だる...」

「てか、どこまで着いてくるつもりなんだよ。」

『えっ?そんなの...』

『〇〇のお家までに決まってるでしょ!』

「は...?」

「いや、いやいやいや......マジで無理。」

「さっさと自分の家に帰れよ。」

『んもぅー!』

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俺の知らない転校生 5

俺の知らない転校生 5

「ただいま」

『たっだいまー!!』

「...おい、ここはお前の家じゃねぇだろ。」

『えぇ〜?もうっ!このこの〜!』

「はぁ...」

結局、2人で俺の家に帰ってきてしまった。

"俺の"家。

【お兄ちゃん おかえり。】

「ん。彩、ただいま。」

妹の彩はいつも通り、俺を迎えてくれる。

【あれ?お兄ちゃんの隣にいる人...】

はず、だったのに......

【...あ!お兄ちゃんの学

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俺の知らない転校生 6

俺の知らない転校生 6

「はぁ...」

ベッドの中、天井に向かって ため息をつく。

今日は変なやつが急に現れるわ
そのせいでか、友達も家族もおかしくなるわ

トラックには轢かれそうになるわ...
それから足を痛めるわ...

これまでの人生史上、最悪な日だった。

誇張なしで、そう言ってもいいと思う。

なのに......

『どーーん!!』

最悪な日という今日はまだ終わらないらしい。

「いっった...」

体に

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俺の知らない転校生 Re, End

俺の知らない転校生 Re, End

〈ねぇ!知ってる!?
今日 うちらのクラスに転校生来るらしいよ!〉

〈うぇ!?マジで?男?女?〉

〈そこまではわかんないけど...
あーあ!イケメンだったらいいなぁ〜!〉

朝、教室に入るとクラスは
"転校生"の話題で持ち切っていた。

どうやら、うちに転校生が来るらしい。

〈はぁ!?
いや そこはめちゃ可愛い女子がいいだろ!〉

でも、それが本当ならヤバすぎない?

転校生が来るなんて、そ

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