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歪み愛 【完結】

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〇〇が目を覚ますとそこは...(この話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。)
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2023年8月の記事一覧

歪み愛  1

歪み愛 1

『なんで美空のこと好きになってくれないの?美空はこんなに〇〇が好きなのに!』

『美空以外の女と話さないでよ!
連絡もしないで!美空の事しか考えないで!』

『もうさぁ...!いい加減さぁ...!!』

『美空のものになってよ!!!!!』

...

...

...

〇〇 : んん...

眠りから覚めて、ゆらゆら霞む視界。

美空 : おはよう。

そんな中、今日、初めて俺の目に映ったものは

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歪み愛  2

歪み愛 2

美空 : 〇〇ー?ご飯の時間だよー?

美空 : ちょっと痛いかもだけど...我慢してね?

美空はそう言って、
俺の口を閉じていたガムテープをはがす。

監禁されてから、今日で多分3日目。

さすがにあの日から
ずっとベッドの上のまま...という訳ではなくて

起きてる時はベッドの足に
トイレやシャワーの時は美空や手すりに

錠を繋がれ、俺は監禁されていた。

持ってたはずの携帯は手元からなくな

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歪み愛  3

歪み愛 3

〇〇 : はぁ!はぁ...!はぁ...!はぁ......!

今頃になって、かなりズキズキと痛む両手。

ふらつきながら、
出せる限りの力で夜道を走る。

〇〇 : はぁ...はぁ......はっ...!

時々、振り返っては誰もいないことに安心して

それでも、
早くしなきゃと無理やり足を動かした。

監禁されてから、おそらく7日目。

ついに、俺はあの家から出ることに成功した。

・・・・・?

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歪み愛  4

歪み愛 4

桜 : ちょっとしみるかもだけど...

〇〇 : ぃっ......!

血を洗い流すために水道で手を水に濡らす。

すると、傷口に水が沁みて
あまりの痛さに思わず肩に力が入る。

桜 : あれっ?包帯!どこにあったっけ?

美空の家から逃げてきて、今

俺は隣に住む、"桜"と名乗る女の子の家で
その女の子から手当てを受けていた。

桜 : あ...!あった。

桜 : 手、だして?桜が巻いてあげ

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