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6 地下鉄銀座線 小さな発見

 地下鉄銀座線 わが電車

 昭和50年ごろ? NHKで「銀座わが町」というドラマが放送されていました。
毎週家族そろって観ていたのですが、小見出しはこのドラマからいただきました。銀座線が映るシーンはなかったと思いますが。

 新宿から浅草に向かうとき、丸ノ内線に乗り赤坂見附で銀座線に乗り換えます。
銀座でも乗り換え可能ですが、ホームが共有で階段登ったり降りたりする必要がなく乗り換えがとても楽です。

 小学生の頃、赤坂見附での乗り換えの際、父と母との会話を今でも覚えています。
 「空気が変わった」
 「あたしもそう思った」
と顔を見合わせてくすくすと笑っています。
 どうやら銀座線に乗り換えた途端、浅草下町方面の何処か垢抜けない空気が伝わってきたみたいです。
 僕はいまだによくわからりません。でも人様から僕を見るとそう感じるかもしれませんね。

 地下鉄は何処から入れるのだろう

 昭和の名漫才コンビ春日三球・照代師匠の一世を風靡したネタが小見出しの言葉です。
 「地下鉄は何処から入れるのでしょう、考えだすと夜眠れなくなっちゃう」
おぼえている方もいらっしゃるのでは。冒頭から古い話ばかりで申し訳ありません。
 確かにその疑問に答えられるのは社員や関係者、車庫の近くに住んでいる人、その疑問について調べた人でしょう。今だったらネットでたくさん出てくるでしょうね。
 でもわからないけど、あえてその答えを探そうと行動する人は多くないのでないでしょうか。

 僕もそうです。

 でも最近。ホントに最近です。
 浅草行きの先頭車両に乗り子供のように進行方向を眺めていました。
真っ暗で何も見えません。次の駅に近づくとホームの灯りがだんだん近くなる、そんな風景の繰り返しです。
 
 上野を出発して田原町に向かって走行中、進行方向左手に分岐路が一瞬見えた気がしました。どこに行くのだろう。
もしかしたら結構知れた話かもしれません。何百回も銀座線を利用してきた僕にとっては小さな発見でした。

 後日、その行き先が知りたくて上野の街を散歩しました。
知りませんでした。車庫があったなんて。

上野にありました。

 渋谷から浅草までの間に、ここ上野だけなのか、まだほかにもあるのかは知りません。当然ほかの路線もこういう施設はあるのでしょう。

 そう言えば上野駅の渋谷行きの時刻表を眺めていたとき、上野発の電車があるのを気がつきましたが、車庫から来るのでしょうか。

 でも積極的に知ろうとは思っていません。
 偶然に頼ろうと思っています。 

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