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5 【体験】 震度5 ・乗車予定の列車が停まってしまいました。

2024年8月9日(金)19時57分 震度5弱地震発生

 南海トラフ巨大地震注意情報が発表された中、都内から神奈川県西部にある自宅に帰るため20時発、新宿→小田原行きの小田急線特急ロマンスカーの発車を待っていました。
 明日からのお盆休みを控え、勤め帰りの人や飲んで帰る人、スーツケースを持った旅行者でホームは多勢の人で賑わっていました。

 20時少し前、携帯が鳴り自分の携帯かと慌ててしまいましたが周りの人の携帯も一斉に鳴り響きました。緊急地震速報でした。しかしここ新宿駅では特に揺れは感じませんでした。

 程なく乗車可能となりましたが、席で発車を待っていたところ先ほどの地震に関する詳細と安全が確認できるまで発車を見合わせる旨の車内放送がありました。

 スマホから地震の規模、津波の有無、震源地等情報が明らかにされていくと同時に車内放送でもアナウンスがありました。この列車の向かう先が大きな揺れがあった地域ということであり発車までどのくらいかかるかは不明とのことです。

 時間が経過するにつれホームや階段は人で溢れるようになりました。自分は空調の効いた車内で腰掛けて待っていましたがホームで立っている人達はとても大変だったと思います。後でわかったことですがホームへの入場規制もあったようです。

 鉄道の運行再開可能かの判断は徒歩・目視

 21時を過ぎても発車の見通しは立たないようです。アナウンスによると鉄道会社の職員が徒歩による目視で安全を確認する作業を行うとのことでした。乗客も諦めたのか、少しずつホームへと降りて行きました。

 ここで教訓ですが、人身事故による運行再開は事故処理と警察の現場検証にかかる時間はある程度鉄道会社でも予測ができアナウンスは早いが、地震により運行可能かの判断をする確認作業はかなりの時間を要する。ということです。

 私は発車間際の列車でしたがすでに走行中の車両は

 私が乗る列車の数分前にも発車した列車はありましたが、バックして戻ってくるわけありませんよね。あくまで想像ですが、その場で停止し最寄り駅で乗客を降ろすような措置をとるのではないでしょうか。車内アナウンスで何度も聞いたのは「運行計画を作成し各列車に伝える」ということでした。

 帰宅を諦めました。

 私の乗っている出発待ちの特急列車が運行されるかどうかのアナウンスはまだありません。そうですよね、徒歩による目視で安全を確認されているわけですので仕方ありません。車掌さんが判断・決定するわけではありません。確認現場からの報告を受け、運行責任者の判断が伝達されるわけですから。よく「何の情報もない」とか怒っている人いますが対応する車掌さんやホーム、改札にいる職員さん大変だと思います。

 私は帰宅を諦め何とか連休前とはいえ安く泊まれるビジネスホテルを確保できました。チェックインしたのは23時前。
 私の乗るはずだった列車はどうなったかはわかりません。ただ車掌さんは「あやふやな言葉で申し訳ありません」「100%とは言えませんがこの列車も運休になる可能性が高いです。」と、決定する立場ではない中、何とか少しでも情報を伝えようと努力されていました。

 私は都心のターミナル駅で列車を諦めたので、寝床を確保することができたのでまだ幸運だったと思います。
 途中駅で下車せざるを得ず、何時間もタクシーを待った人、何時間も歩いて帰宅された人とても大変だったと思います。

 今回あらためてわかったこと

 ・帰宅まで携帯のバッテリーは余裕を持つ。今回残量不足でとても不安でした。
 ・鉄道の自然災害時の運転再開はかなりの時間を有する。
 ・「運行再開」は部分的区間から。全線開通はかなり先。
 ・途中駅(交通インフラ、宿泊施設の有無等)の情報を知っておく。

 

 


 

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