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桜は、今時期どこでも見かける花だ。

それは、Instagramのストーリー、写真フォルダにも見かけるし、ふとした街の通りや、待ち合わせ場所なんかでも見かけるだろう。

それは、言ってしまえば全てバラ科サクラ亜科サクラ属の落葉広葉樹である。みんな同じ花だ。

でもどうしてだろう、私はその全てに対して同じように感動しない。

きっと、桜であることに意味はないのだ。

今年私が美しいと思った桜は、

バスで駅まで向かうときに見た、陸上自衛隊の駐屯地に咲いている桜

気になる人との初めてお出かけの日、電車の窓から見た流れていくような桜

夜お腹が空いてたのに2人とも立ち止まるようにして見入ってしまった、ただの街灯に照らされた桜

今年からパートでは無く公務員として働き出した母親が送ってくれた、見慣れた瀬田川の桜

だった。

ね、桜であることに意味はない。

私にとって桜は、

文脈ありきの美しさなんだと思う。

あなたはどうだろう。

あなたも私と同じで、桜を見て一律の感動や美しさを得られないのならば、あなたが感動した、美しいと思った、その文脈を大切に愛してほしい。

それはあなたの生きてきた証で、思いの詰まった素晴らしい感情、感覚なんだと私は強く思うから。

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