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黒一色のパッケージは、自信の表れ。「山登り」さんの海苔弁。

 この間、数人で食べ物の話をしている時に、海苔弁の話になった。以前ご紹介した、「いちのや」さんが美味しかった、と私。
 もう一つ有名なとこがある、と一人の人がネット検索すると・・・。
「あ、山登りってお店だ」と判明したわけで。
 そうして、お弁当が必要な時に思い出し、今回購入とあいまったわけ。
 

 まず黒いパッケージに驚く。
 サブタイトルが「海(鮭)」とか「山(鶏)」とかついていて、メインのおかずを選べるのも、食欲をそそる。私は、迷わず「山」にしたんだけれど、お肉とご飯の間に一枚シートを挟んでくれてあるので、ご飯が守られ必要以上に水分を吸ったりしていない。

 半熟卵が、秀逸。コレをいつ食べるか、ちょっと悩む。まるで「孤独のグルメ」の原点でもある「かっこいいスキヤキ」という短編集に出てくる「夜行」の男みたいに考え込んでしまう。

 「夜行」は、夜行列車に乗って、楽しみにしていた駅弁を広げるんだけれど、ご飯とおかずのバランス、食べる順番、そして最後に最も好きなおかずを残しておいてドラマチックなクライマックスを演出しようと一人盛り上がっている男の話。

 ラストに選ばれたのは、王者の風格「かつ」なんだけれど、満を持してたべてみたら、玉ねぎのフライだったという悲しいお話。
「旅になんか出るんじゃなかった」
 とそこまで後悔しちゃうのが、何回読んでもおかしいのだけれど、割と私は、市販のお弁当を食べる時に、この作品を思い出してしまうことが多くて。
 今回は、半熟卵は2回にわけて前半、後半でいただきました。メインの鶏がど~んとしていて、おかずには全然困らないのだけれど、左下の漬物系2種も、濃いお味でご飯が進む。

 最近ちょっと海苔弁にはまっている私です。

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