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奥の細道なのに、終えた場所は岐阜の大垣ってのは、不思議だけれど最初から決まってたらしい。

 ここは、岐阜県大垣。松尾芭蕉が「奥の細道」(ほそ道表記もあり)の旅を終えた所。「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」と詠んでおしまい。
 東北をぐるりと回ってここまで辿り着いたのは、懇意にしている友人がいたとのことで、その彼谷木因にあらかじめ訪ねることを手紙で知らせているらしいから、急に計画を変更したわけではない。
 この別れのシーンの相手は、当時現地を訪れ撮影した時には、「奥の細道」に同行していた弟子の河合曾良だとずっと思ってたけど、違った! 
 谷木因だったことを最近になって知る。とんだ勘違い。たしかに、旅を終えても弟子だったら、一緒に帰るよね、江戸に。
 だからこの句も、大誤解してたわけ。別れを惜しんだ相手は、大垣の人たちのことなのに、曾良のことだと思ってた。
 でも・・・。高校の時にそう習ったような気もするんだけどな。長い間連れ添って、暑さ寒さに耐え忍び苦楽を共にしてきた弟子ととうとう別れなければならない、って悲しんでると言われ、納得したような記憶もある。
 ともあれ、他の用事で大垣を訪れ、偶然にこの像を見つけて真実を知ることができて、感謝だな。


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