箱根の澄んだ空気の中で、ピカソは「青の時代」を超える!

画像1 まだ松の内の時に、箱根のポーラ美術館に行ってきたよ。数えること4回目。お正月の日差しがまぶしいエントランス、何回訪れてもわくわくするなぁ。今回は、どんな作品と会えるかな? と歩みを進めて行きました。
画像2 展示されてたのは、ピカソ。「ピカソ 青の時代を超えて」というタイトルだよ。個人的には、一番好きな時代なのでそれだけでもテンション上がります。「超えて」とつくからには、他の時代もあるってことだよね。楽しみ!
画像3 まずは、コレからご紹介。「青の時代」を代表するような作品「海辺の母子像」ね。手に持っている花だけが、赤くて。とても印象深い。全体を覆う青い雰囲気がもう、「青の時代」の証明。館内には撮影OKの作品も多く、心のシャッターも切りつつ、スマホにも収めたよ。
画像4 こちらは、すっきりとした一枚。「四人の水浴する女」ね。海の色が青いけど、「青の時代」には属してないの。この明るさは、「海辺の母子像」とはあきらかに違うものね。パステルで描かれたテクスチュアが、すてき。
画像5 「新聞とグラスとタバコの箱」の題名通りのアイテムを描いてるけど、本当に色々な画風を持ってる人だな、と改めて。特に初期の写実的な作品を見ると、全然違う。ジョルジュ・ブラック? と最初思ったこの作品は、全体的に落ち着いた色合いで気に入りました。
画像6 ピエール・ヴェルディ「死者の歌」という詩集。文字は、ピエールで、赤いとこがピカソなんだって。反戦の思いが込められた詩に、2人の思いがぶつかって平和への熱い気持ちが溢れてる。そうだよ、ピカソは「ゲルニカ」を描いた人。残念ながら、まだ世界は平和じゃないね・・・。
画像7 「ラ・ガループの海水浴場」だよ。今私のスマホの待ち受けは、コレです。会場では、制作過程の映像(「ピカソ―天才の秘密」という映画)が流れていたけど、大胆にも一度描いたものをまた消して新たに上から描いたりして、とても興味深かった。見れば見るほど、細かいところが面白い。1955年というから、晩年の作品だね。コレが私の2023年最初の美術展。絵を見る贅沢な時間が、今年もたくさんありますように、と願って箱根の森を後にしたよ。また、来るね。

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