見出し画像

国際的なシードルのイベントCider World Expo and Awards

ヨーロッパのクラフトシードル by TRAVESIA, Inc

Cider World Expo and Awardsは、ドイツ・フランクフルトで開催される国際的なシードルの展示会と賞授与式です。このイベントは、世界中のシードルメーカーや愛好家を集め、最高のシードルと出会う場なっています。第15回となる今年は授賞式が2023年4月28日展示会が2023年4月29日の開催でした。

フランクフルトでシードルが愛される理由

フランクフルトとシードル（ドイツでは「Apfelwein」とも呼ばれる）との関係は深く、シードルはヘッセン州全体で、特にフランクフルトで非常に人気があります。フランクフルトでのシードルの人気の背景について簡単にまとめました。

歴史的背景: ドイツのヘッセン地方では何世紀も前からシードルが作られていました。この長い歴史の中で、シードルは地域の飲み物としての地位を築き上げてきました。

気候と土壌: ヘッセン州の気候と土壌は、リンゴの栽培に適しています。このため、質の良いリンゴが豊富に生産され、それが美味しいシードルの原料となっています。

文化的要素: フランクフルトやヘッセン地方の文化の中で、シードルは家族や友人との集まりの際に楽しまれる伝統的な飲み物です。特に夏の暑い日には、冷たいシードルが多くの人々に愛されています。

ゲルプ (Geripptes): アップルワインを飲むための伝統的な切り子ガラスのコップ
ベンベル (Bembel): アップルワインを入れるための伝統的なジャグやピッチャー、灰色の陶器の表面に、青色の図柄で装飾されているものが一般的

経済的背景: フランクフルトは、ヨーロッパでの金融の中心地として知られていますが、地域のシードル産業もまた重要な経済的役割を果たしています。多くの小さなシードル製造業者が存在し、地域経済に貢献しています。

食文化: フランクフルトの伝統的な食事とシードルは相性が良いとされています。例えば、"Handkäse mit Musik"（音楽付きの手作りチーズ）や"Grüne Soße"（グリーンソース）といった地域の伝統的な料理とともにシードルを楽しむのは一般的です。

ドイツ・ヘッセン州の郷土料理　マリネしたチーズ　Handkäse mit Musik（ハンドケーゼ　ミット　ムズィーク）
たくさんのハーブで作るドイツ・フランクフルトの名物料理　Grüne Soße　グリューネゾーセ

イベントやフェスティバル: フランクフルトやヘッセン州全体では、シードルを祝うフェスティバルやイベントが数多く開催されています。これらのイベントによってシードル文化がさらに人々に親しまれるきっかけとなっています。

フランクフルトで開催されるCider World Expo and Awardsは、世界のシードルを一堂に集める大切なイベントです。生産者から愛好家まで、みんなが最新のシードルのトレンドを共有し、学ぶ場所です。フランクフルトの長いシードルの歴史を背景に、このイベントはシードル業界の発展を後押ししています。

CiderWorld’23 Awardスティル(非発泡)部門で
スペイン・バスク地方のナチュラル・シードル・イサステギが金賞を受賞🥇


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？