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★キャンピングカー生活まであと179日★「ウクライナ人アスリートと日本の歴史」

あした何の日?

今日はふと見た動画で、少し思うところがあったので、記事にしてみます。
僕が見た動画がこちら。(去年の7月の放送を再放送していたようです)

簡単に要約すると、
1.相撲のウクライナ代表選手たちが、ロシア侵攻による戦争で稽古ができない
2.愛媛県西予市がウクライナ代表チームをの強化合宿を同市で開催協力
3.ウクライナ祖国では「国から逃亡した裏切り者」という声も上がっている
こんな感じ。

今や知らない人はいないであろう、ロシアとウクライナ間の劣悪な国際関係。
その影響は我々日本人の生活にも影響を及ぼしていますし、遠い東欧の問題にみえるようで、ロシアは冷静に見るとお隣の国。遠いどころかすぐそこにある脅威なのです。
そして今回、愛媛県の西予市がその状況を見て協力の意思を行動で示した。
まず、この点において具体的なアクションを国を跨いで行っていることに敬意を表したいです。

私もニュースやネットの情報でしかロシア・ウクライナのことを知らない。
まだまだ専門的な記事を書けるほどの知識はありませんが、解説動画などで歴史的背景や国際関係の中でのロシアと周辺国家の相互の影響などをざっくり理解しているつもりです。

まあ今回は難しい情勢の話は抜きです。
この動画を見て、私が感じたのは「人の心の、光と闇」そして「歴史の意義」です。

今回の取材の主人公であるスヴャトスラヴ・セミクラス選手(以下セミクラス選手)は母国に父と母、2歳上の姉を残して日本に強化合宿を受けに来た一人で、85キロ未満の軽量クラスで、当時世界ランク1位の強豪選手だったそう。

動画内では安全な場所にいる、と言いますが家族が危機に晒されている状態で相撲の合宿に集中できるセミクラス選手はプロ精神が養われているのだな、と感じる反面、家族のことを心配しながら気持ちを押し殺して稽古していることを考えると胸が痛みます。

友人の中には戦場へ赴き亡くなった人がいたり、徴兵を回避し祖国を後にしてまで日本で稽古をするセミクラス選手を「裏切り者」と揶揄する友人まで…

もちろん、ウクライナ国民の(もちろんロシア国民も)思想も大きく分断されていますし、そんな人だけではなくセミクラス選手を応援している人たちも少なくないと思いますが、国を背負って真剣にスポーツで闘う彼を侮辱するような発言をするのは、あまりにも可哀想だ。そう思いました。

強化合宿に来ているセミクラス選手は、ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所の計らいで、チームは休みの日に現地の資料館として使われる学校に訪れたそう。

セミクラス選手は取材の中で「日本の歴史に興味がある」と発言。私はその理由に強い関心持つと同時に大きな発見をすることができました。

その理由は「日本も戦争を経験した国だから、どういう生活をしてどう生き延びたのか知りたい」というもの。
この言葉の重みが私が想像しうる範疇を超えていた。大きな衝撃を受けました。

今まで「歴史」というのは過去のものであって、もちろん面白いんだけど自分の生活に何か直接的に影響する、ということを感じられなかった。

修学旅行では沖縄のヒメユリの塔で社会見学をし、当時の戦争を知るご高齢の方からお話を聞くこともあった。「戦争を知らなければならない」という教育上の押し付けによって学んだ(表現が悪いかもしれない)私とは、歴史を受け止め理解する覚悟、本気度が違うなと思った。それも自国でなく東欧から来たスポーツマンが、この画面では私以上に日本の歴史を真剣な眼差しで見つめている。

戦争は昔のことだから、どこまでいっても当時を知る人レベルでは理解できない。
どこかそう諦めていた。私からすれば「自分の国のこと、なのにどこか他人事」でした。

しかしセミクラス選手が見る日本の戦争は「別の国のこと、なのにしっかり自分事」として捉えていた気がするのです。

日本人なのに恥ずかしい、それと同時に不謹慎だけど自分事のように捉えられているセミクラス選手が羨ましい、とも思いました。

そこまで歴史に対して真剣に学ぼうと思う、のっぴきならない状況があるんだと悲痛な心持ちにもなりました。

私は、彼が「戦争」という現実に隣合わせになっている状況を、彼の歴史に向き合う姿から、経験はしていないのにも関わらず、強く読み取りました。
まるで自分が体感したかのように、危機感、恐怖、いろんな感情を味わいました。

上手くまとめられないのですが「歴史を学ぶことが、今を生き抜く糧となる」ことを改めて、まざまざと痛感、発見することとなりました。
たとえ、遠くの世界の話のように見えても、自分たちの身近にある話に関連するのかもしれない。

他人事、と思わないような習慣をつけたいと思いました。

<<<あと179日>>>
人の振り見て我が振り直せ


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