見出し画像

昔GLAYオタクだった私が約10年ぶりにGLAYのライヴへ行った話

みなさんお久しぶりです
前回更新からなんと一ヶ月空いてました
精神的に落ちてたり香港へ行ったりしてました
その記事やマレーシア旅行記の続きはまた今度書くとして

再開一発目記事は主題の通り
先週GLAYのライヴに行ったら
思いがけず大きなターニングポイントとなった話です


わたしとGLAY

好きになったきっかけ

GLAYが好きだと微塵も感じさせない旅行記を書いている私ですが
GLAYを熱狂的に推していたのは10-20年前の2000~2010年代
ガレッジセールとエンジョイガレイをしたり
アンコールで南東風ダンスをみんなで踊ったり
AmericanInnovationでタオルを回していたり
アンコール中ウェーブしたり
I’m in loveを歌ったりしていた時代です

その少し前、90年代のGLAYはアーティストというより社会現象
チケットを販売する日には電話回線がパンクして日本全国の電話がしばらく繋がりにくくなったり
20万人集めて野外ライブやったり
飛行機になったり、GLAY Phoneという携帯電話を販売したり

とにかく知らない者はいない、言わばエヴァンゲリオンみたいな存在で
好きでなくとも子供の我々でも誰でも口ずさめる
メディアでも引っ張りだこの存在でした

GLAYオタクになったきっかけ

そこから一歩進んでオタクの道に進んだのは仲良くしていた友人の影響
そして単純にHISASHIのビジュやパフォーマンスが私のタイプそのものだったから
(GLAYをきっかけにその後ヴィジュアル系に傾倒したが、HISASHIを超えるビジュとパフォーマンスを持った人材には遭遇しなかった)

札幌に住んでいた頃は土日にGLAYのコスプレイヤーさんたち等とカラオケに集結したり
家に集合してDVD見ながらホームパーティーしたり
一緒に函館までドライブしたりと
ライヴが無くても年代関係なく交流してもらえて楽しかったし
とても良い人生の経験となった

当時はスマホもなくSNSがほとんど発展していない時代
みんなオリジナルの名刺を作ってメールアドレスや電話番号を交換していた
とてもエモい

ちなみに今はGLAYファンは「GLAYER」「BUDDY」なんておしゃれな通名があるようだが
当時の我々は「HAPPY SWINGER」「うんこSWINGER」「Gヲタ」「GLAYのおたく」と自称していた
(うんこSWINGERはTAKURO発祥だけどな!)

離れたきっかけ

北海道では会場へ行けば誰かしら知り合いがいて
高校にもGLAY好きな友人三人がいたから一緒に行ったりして
ライブ会場が自分の居場所だった

GLAYが事務所問題で音源も出せず、ライヴもできなかった辛い時期を乗り越え
友達と遠征して武道館でやっと観れたROCK’N’ROLL SWINDLEライヴで大号泣したのも記憶に残っている

2015年の東京ドームライヴではHISASHIが投げたピックを拾い今でも大事にしている

上京してからは共に上京した友人に誘ってもらい何度か都内近郊や函館夢の島ライヴへ行ったものの
友人も私も仕事が忙しくなりライヴチケットも当たらないことが続き
そこからはGLAYとも友人とも疎遠に

最後は2017年10月武道館だった

北海道のファンとはTwitter、Instagramでの繋がりが無く疎遠に
その後は並行して趣味になっていたミュージカルや観劇の方へ傾倒したのでした

ライヴに行ったきっかけ

これが運命かと思うようなめぐり合わせで
たまたまXを見てるとGLAYファンの投稿が流れてきて
池袋でGLAY焼き(たい焼)が食べられるぞ、ということを知り
GLAYって今でもそんなおもろいことやってんのか!どれどれ…

これがGLAY焼きだ!
土日は事前申込必要だから頑張って平日買いに行った

とまんまと公式HPを見に行き
今年が30周年の年であること、6月8日~9日にライヴをやること、セトリが99年EXPOライヴと同じであること、機材開放席ならまだ申し込めることを知り
昔の曲だけなら私でもついていけるし申し込んでみようと軽い気持ちで申し込んでみることに

今回の機材開放席はライブ前日のPM2時に当選通知がくるという地方オタク泣かせのもので
1人1枚しか申し込めず、席も見切れ席の可能性が高いから当選率が高いと見込んでいたら無事2DAYS当選

嬉しくて嬉しくて昔のライブTシャツやグッズを引っ張り出し
月額1000円のGLAYアプリをDLして99年のEXPOセトリを聴き倒し
早起きしてベルーナドームへ向かいます


ライヴ当日

都内に住んでいてもベルーナドームは遠い

10時物販開始に合わせてベルーナドームへ向かうも1時間半かかる距離
もはや小旅行

向かう道中どんどんGLAYファンらしき人がちらほら増えていき
西武球場駅に到着したらホームのはしっこでポスターがお出迎え

みなさん電車を降りた順にきちんと列をつくって
騒がず静かに並んで譲り合いながらポスターを撮影しています
GLAYファンのみなさんは老若男女マナーが良い

キービジュアルはあの尾田栄一郎先生が描いています
GLAYらしさと尾田先生らしさがMIXされててとても良い

ちなみに会場に届いていたお花も
普通のスタンド花というよりはキービジュアルに近いイメージでぬかりなく流石です

ベルーナドーム着!

改札を抜けるとすぐ目の前にベルーナドーム
GoogleMapだと駅から徒歩9分とか書いてたのに全然目の前で安心
物販もろもろは左奥の少し離れたエリアにあるとのことで
炎天下の中、日傘を忘れた私は覚悟を決めて並びます

民度激高のGLAYファンたち

さすがGLAYファンのみなさん
静かに粛々と待っていらっしゃいます
昔からそうだけど本当にGLAYファンは従順で良い人たちが多いと思う
GLAYメンバーも良い人で仲良しだから類は友を呼ぶんでしょうなあ

開場しても誰一人走りません
ディ○ニーでは横入り、割り込み、ガンダッシュ勢を散々見てきた私は衝撃
GLAYファン民度良すぎるだろ
「走らないでください!」をスタッフが叫んでいない開場シーンなんてここ数年見たことがなくすでに感動している

普段はこんな開場シーンを眺めている


並んでる間に他人のファッションや容姿をけなすような人も当たり前にいない
開場待ちしてる連中なんて大体刺すか刺されるかのピリピリムードが漂うものだがGLAYの現場は違う
治安が良すぎて何度も言うがすでに感動している

物販

早速物販に並びます
HPで物販情報をみてから心を撃ち抜かれていたこの左下のTシャツ
絶対にこれが欲しかった

このTシャツエモすぎません?
90年代のヴィンテージTシャツぽくてめっちゃ可愛い
昔のアー写Tシャツもっと出してほしいなあ
欲しい方は公式から購入できるのでぜひどうぞ

よろしければセットでタオルもどうぞ
99年幕張上空から撮影した当時のGLAYファンがプリントされているというエモエモタオル
板チョコとか鰻の蒲焼きと言われてる例の航空写真です
当時はドローンがないからヘリで撮影してたんだよね
エモっ

今はライブ前にサイトで物販購入ができるそうで
並ばなくていいしライヴ当日に着て地方から来れるのは良いね

GLAYのライヴ物販といえばふざけた名前をグッズにつけるのが恒例
ポスターを「ポ★」とかリストバンドを「リストラバンド」とか

だけど今はやってないのね
ちょっと寂しい

物販は一時間ほど並んで購入
並んでる間遠くに見える生ビールがまぶしかった…

今はライヴ会場でカードも電子マネーも使えるのがいいね!
スマホだけでライヴ行けちゃうのはとても良い

EXPOヒストリー館

無事物販を購入した後はEXPOヒストリー館に並びます

こちらも事前に時間ごとの整理券を取得して入場するもの
ただ整理券がなくても当日頑張って並べば入場できるらしいので
ど根性で並びます

ここでそもそも「EXPO」ってなんやねんと思っている皆様に説明を

GLAY EXPO』(グレイ エキスポ)は、日本のロックバンド・GLAYが開催する大規模ライブイベントである。
タイトルである「EXPO」とは、メンバーのHISASHIが子供の頃に見た宇宙科学博覧会をモチーフにして命名したもの[1]。当初、1999年に幕張メッセのオープン10周年記念イベントとGLAYの結成10周年記念イベントを兼ねるものとして行われたが、2001年・2004年の開催以降、GLAYの代表的なライブイベントとなった。

EXPOのコンサート自体は大規模な駐車場やスタジアム等に特設ステージを設けて行う。付近に「EXPO館」というGLAYにまつわる様々なもの(歌詞のメモやメンバー使用の楽器・衣装等)を展示した施設や、GLAYと関わりの深いメディアや団体が出展したブースを設ける。

GLAYのメンバーは夏期に開催するこのEXPOを「独自のフェス」と考えており、同じく夏期に催される様々なロック・フェス等イベントに出演しないのは、このためである

https://ja.wikipedia.org/wiki/GLAY_EXPO

このこじんまりとした怪しい宗教施設のような小屋に入るため
炎天下の中一時間半ほど並びます
暑いし辛いけど一人ぼっちでベルーナの周りに何もなくてやることもないから並ぶしかないのだ

中の全体像はこんな感じ
入り口側から順番に過去のEXPO館の紹介とパネル、タペストリーが飾られてます

DVDが擦り切れるほど観たあのシーンやこのシーンが走馬灯のようによぎる
HISASHIでEXPOと言えばチャイナ服だったなあとか
当時追いかけていた頃のライヴの往路なども蘇って涙腺が緩みます

周りのGLAYファンも思い出話を語っていて
「このライヴから一緒だよね」とか「このとき席くっそ遠かった」とか聞こえてきて
こじんまりとして目新しいものがなくても素敵な空間でした

ちなみにHISASHIは何歳になってもビジュがエグい
追ってた頃から10年も経てばもうおっさんなってるだろうなと勝手にちょっと諦めてたけど
今回ライヴで観たGLAYはGLAYのままだったし
HISASHIはHISASHIのままだった
すごいなあ

出口の方にはGLAYへのメッセージボードがあり
漏れずに私も書いてきました
令和の時代にこれやってんのめっちゃ良くない?
そういえばGLAYってファンを大事にするバンドで
ロックバンドのくせに家族みたいなあったかいバンドだったことも思い出す

アンコールの一部は撮影OK

ここから会場内の画像が入りますが盗撮ではございません
アンコールの一部はスマホでの撮影OK、SNS拡散OKという今どきなシステムをGLAYさんも導入しており思いっきり撮影してきました
堂々とGLAYのライヴを撮影できるようになるとは思いもしなかった

なお、初日はTERUのお誕生日当日ということで
みんなでTERUのお誕生日を祝い新曲「シェア」を披露

二日目はENHYPENのJAYがサプライズゲストで登場し
コラボ曲「whodunit」と「誘惑」を

冒頭で触れたとおり二日間機材開放席を購入したんだけど
二日目の席はDVDの全景用カメラのような席で
照明も映えるし、目視だとセンターステージが思ったより近くて
サブステは手が届きそうな位置で機材開放席なのに神席でした
今までのライヴで一番メンバーが近かったんじゃないだろうか

GLAYのホタルになろう

客席でキラキラ光るのはスマホ画面だけではない
GLAYもLEDリストバンドを導入しており物販で購入することができる

”ライブの演出と連動して光り輝き、ライブ・ステージとの一体感をお楽しみ頂けるアイテム”は公式サイトからまだ購入可能なので
GLAYのホタルになりたいみんなは買おう!

GLAYは私の故郷

所感

ここからはあくまで私の所感
メンバーがどう思っているかとか
私が観てきていない間に何があったのかとか
知らないまま感じたことを


約10年ぶりに観たGLAYはとてもファンと距離が近いバンドになっていた

うまく表現できないが
かっこつけすぎていない、ありのままで、壁や距離を感じさせない存在になっていた
それは3万人規模のハコなのにどうしてか
50人キャパ程度の地元のハコで地元のバンドがやっているライヴを観ているような距離感に襲われたからだ

より4人の絆が深まっていて
会場の誰よりも俺たちが一番のGLAYファンだ!と言うほどで
好きなツレと好きなこと(バンド)をやっているからこそ
変な商業みを感じず「やりたいこと」「好きなこと」が全面に出ているようにも見えた

3万人いようが何万人いようがGLAYはひとりひとりの顔を見ているし
音楽を届けるという薄っぺらい一方的なものではなく
会場にいる全員と繋がってやっとライヴになるんだ、という意思を強く感じたし
実際会場にいる全員で一緒にライヴをつくりあげていた

それはチケットを買って見に来たファンだけではない
サポートメンバー、スタッフ、アルバイトのスタッフ、コラボした企業の人たちすべての人をリスペクトし
会場全体がリスペクトしあう自然と笑顔があふれる素敵な空間になっていた

日々何かしらの辛さ・不安を感じているひとりひとりに歌で手を差し伸べ
背中を押してくれる
GLAYはそんなバンドだ

そしてGLAYは夢と未来しか見せない
ここ数年すっかり忘れていたがGLAYの曲は私の人生の節目節目で背中を押してくれていた

今回のライヴ前に急遽曲を聴き直したが
当時ただの音楽として聴き流していた歌詞が今更ぐさぐさと私に刺さり
通勤時に思わず泣いてしまうこともあった

自分の良さに気づく間もなく働くだけ
何かが違う それだけは良く分かっている
その気になれば どうにか何とかなる街で

「生きてく強さ」のこのフレーズはまさに今の自分
夢があって上京したのに夢に置いてかれて、空しさだけが指を擦り抜けて、心の全部が深く沈んでいたからだ

今回のライヴでも演奏され
「悲しみ響くあの日にはもう戻らない」「今あなたを迎えに行く」
のフレーズではもちろん大号泣した
このライヴで迎えに来てもらえた気がしたし
悲しみ響く日に戻らないと約束してくれた気さえした

ちょっとぐらいの絶望も長い目で見りゃ極上のスパイスを味わえる
悩みは多い方が退屈を埋めるよ

「サバイバル」のこのフレーズには蹴飛ばされたぐらいの勢いで背中を押してもらえた

ここ数年生きる事に疲れてしまっていた私に足りなかったのは
いつの間にか自分から手放していたGLAYの楽曲たちだったのかもしれない

他にも心に刺さった曲はたくさんある
文字数が凄まじいことになるのでここでは割愛するがライヴ以降毎日ずっとGLAYの曲を聴いている
そしてもちろん次のライヴにも行くつもりだ

少ないながらSNSで繋がっていた北海道時代の友人が私の参戦ストーリーズをみてDMをくれて
きたえーるでの再会を誓った
(だから頼むからチケット当ててくれ!)


一人で観に行って隣の人に話しかけて嫌な顔もされずむしろ一緒に盛り上がれたり
隣の隣にいた方は今日出会ったばかりの私にお菓子の詰め合わせくれたり
GLAYはなんてファンまであったかいんだ!
人間の良いところばかりを久しぶりに見れた本当に楽しい空間だった

ここ数年人間の嫌なところばかり見てきてしんどかったのに
ライヴ会場には良い人しかいなくて
人間ってこんなに良いところがあるんだっけというのを思い出させてくれた

家に帰るまでがライヴです

そんな思いに浸りながら池袋駅に着くと
向かいのホームにGLAYコラボ電車が停まってて
帰りはGLAY電車にお見送りされました
ここでもちょっと運命を感じるたやすい私

気を抜いてたが家に帰るまでがライヴです
そして早速次のアリーナツアーの先行が始まっていてGLAYは未来を見せてくれる
次会えるときまで頑張れる強さをくれる

離れてもいつでも迎え入れてくれるGLAYは私の居場所だった
GLAYは私の故郷です
いつもライヴではおかえり、いってらっしゃいを彼らに言っていたけど
今回だけは私がこれを言いたい

ただいま!!!

いただいたサポートは次の旅行先へ行くための旅費にさせていただきます!