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料理の基本

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基本的な料理を丁寧に解説します
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#ソース

基本のチキンカレーの作り方

夏はカレーだ、というわけで基本のチキンカレーの作り方をご紹介します。カレーは詳しい人(例えば水野さんとか)がいるので、別にここに載せる必要もないか、と思うのですが、基本のチキンカレーのレシピを書いてみました。 基本のチキンカレー 鶏もも肉  300g程度 塩     3g(こさじ1/2) カレー粉  大さじ2 玉ねぎ   2個 にんにくのすりおろし 小さじ1 しょうがのすりおろし 小さじ1 ヨーグルト     90cc 水          500cc (好みで固形ブイヨ

ロメスコソースの作り方

ロメスコソースはナッツや赤ピーマンを使ったスペインのソース。ネギを真っ黒になるまで焼いて食べる「カルソッツ」という料理にあわせますが、肉や魚、野菜まで何でもある万能ソースです。 材料 にんにく 1個 赤ピーマン 1個 アーモンド 40g トマト缶のトマト 2個 塩     4g オリーブオイル 85cc シェリービネガー 8g(または米酢8g) スモークパプリカ 3.5g〜4g(なければ普通のパプリカパウダー) まずは下ごしらえから。にんにくはまるごとアルミホイルに包んで

電子レンジでカラメルソース

これだけ科学が進歩しても「まだ未解明」という現象は多いもの。お菓子作りに用いられる「カラメル化」は身近なものですが、反応のメカニズムはまだ完璧にはわかっていないそうです。 メカニズムはともかくカラメル反応について知っておくことは、お菓子作りがうまくなるための第一歩。 カラメル化は糖類の分解の結果として生じる現象です。例えば純粋なショ糖(グラニュー糖に含まれる糖類)は160°Cから204°Cの温度範囲内でカラメル化し、177°C以上で明確なカラメルになるとされています。また

南仏のソース、タプナードの作り方

今回、ご紹介するレシピはタプナード。言ってみればオリーブのペーストで、ディップのようにパンに塗ってスナックとして、あるいは焼いた魚にも肉にもあう、という万能ソースです。主な材料はもちろんオリーブ。 タプナード 黒オリーブ 170g ケッパー 70g アンチョビ 50g オリーブオイル 大さじ3 レモン 2分の1個(15cc) 分子料理学に詳しいエルヴェ・ティス教授は「タプ ナードは乳濁液である」と言ってます。荒く刻んだオリ ーブにオイルが浮いているようなタプナードもありま

カラメルの化学「カラメルクリームの作り方」

みんなが好きなカラメルソース。カラメルという言葉はもともとフランス語の「焦げた砂糖」に由来します。今日はカラメルの原理を復習します。 どんな種類の糖でも加熱を続けると熱によって分解されます。この反応が「カラメル化」です。角砂糖(ショ糖)は無味無臭で単一の分子が集まったものですが、熱を加えることで分子構造が壊れて、4000を越える化合物が生成されます。そこに含まれる様々な芳香成分──アルコールやアセトン、アルデヒド(シェリー酒の匂い)酢酸、ジアセチル(バターの香り)、酢酸エチ

カスタードソースの科学『アングレーズソースの作り方』

料理におけるマザーソース(母なるソース)がドミグラスやホワイトソースなら、デザートにおけるそれはカスタードソース(アングレーズソース)です。Crème anglaiseはイギリス風のソースという意味。学ぶべき科学は卵黄の加熱です。 〈アングレーズソース〉  卵黄 3個分  グラニュー糖 40g  牛乳 200cc  生クリーム 50cc  バニラ棒またはバニラペースト、またはバニラエッセンスかバニラオイル アングレーズソースには普通、卵黄だけを使います。アングレーズソー

ホワイトソースの作り方、いろいろ

洋食の基本、ホワイトソースは白いルーを牛乳で伸ばしたものです。ホワイトソースにチーズを入れればモルネーソースに、マスタードを加えればマスタードソースという具合に応用の幅も広いソースです。作り方を復習しましょう。 ホワイトソース(できあがり300cc)  バター 30g  小麦粉 30g  牛乳 300cc  塩 小さじ四分の1(1.2g) ホワイトソースの基本はバター1:小麦粉1:牛乳10が基本。牛乳が500ccならバターと小麦粉は50g、牛乳が1Lならバタ

失敗しないマヨネーズの作り方

市販のマヨネーズは便利ですが、手作りもまたおいしいもの。一度、つくると乳化のメカニズムの理解に繋がり、様々なソースを作るときに参考になります。 手作りマヨネーズ  卵黄 1個  マスタード(ディジョン) 小さじ1  サラダオイル 160cc  レモン汁 大さじ1   塩 小さじ4分の1 材料です。酸味にはレモン汁ではなく酢を使うのが一般的ですが、今回はレモン汁を使用しています。両方使っても複雑な酸味が出ておいしいです。 マヨネーズ作りにはいくつかのコツがありま