マガジンのカバー画像

料理好きのための21世紀料理教室

206
低温調理、エスプーマをはじめアルギン酸のカプセルなどの分子料理のテクニックを解説していきます
運営しているクリエイター

2019年4月の記事一覧

タケノコはなにと組み合わせるか〜タケノコのソテー、ブルーチーズソース〜

旬の食材タケノコ。日本料理での定番はタケノコご飯や若竹煮といったところ。 共通する香り成分を持つ食材同士は相性が良い──いわゆるfoodpairling仮説──から食材を検索できるサイト〈Foodpairling.com〉で、タケノコと相性のいい食材を調べたところ、香り成分がもっとも共通するのはソブラサーダソーセージ(スペインの生チョリソ)とゴルゴンゾーラチーズという結果。 正直、とうもろこしやホワイトアスパラガス(硫黄化合物が共通しているので)の方が共通する香り成分が多

マンゴーのバジル風味、ギリシャヨーグルト添え

このあいだマンゴーの切り方を復習しましましたが、今回はその応用。 マンゴーは三枚におろします。こうやってみるときれいな形をしていますね。 前回はここから格子状に切り込みを入れましたが、今回はダイスにカットします。 そのためには上身と下身を三等分にカットします。 そこから包丁をまな板におしつけるようにして皮を剥きます。マンゴーは果肉がやわらかく、糖度も高いので、手で持って皮をむこうとすると滑ったりして一苦労。そこでこんな皮の剥き方をします。 すべて剥いたら角にカットし

ベーコンとバナナのマドレーヌ

3/31日のイベントのお土産として配布した『ベーコンとバナナのマドレーヌ』のレシピです。イベントのお土産なので普通に売っているお菓子では面白くないだろう、と考えたのがこのベーコンとバナナのマドレーヌです。パティシエはまずつくらない組み合わせ。 家でつくるには分量的にやや多いので表記の分量は写真の半量にしています。これで8cmのマドレーヌ型24個分が目安です。これでも多いので、さらに半分にしてもいいでしょうね……。とりあえず備忘録的にレシピを載せておきます。 ベーコンとバナ

魚料理にインパクトを添える〈ソースカラマリ〉

フランス料理の世界ではボルドレーズやオランデーズといった王道ソースというのがあってなかなか新しいソースが生まれないものですが、今回紹介するソースカラマリはなかなか面白いので、試してみる価値があるか、と思います。オリジナルはピエール・ガニエール。 ソースカラマリ タマネギ 45g にんじん 40g オリーブオイル 大さじ1 いか   150g~200g 緑胡椒   2g 白ワイン  50cc 野菜ブイヨン  300cc トマトペースト 5g タイム、ローリエ 適宜 カラマリ