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復職と同時にWEBライターを始めた

適応障害で半年ほど休職していたが、4月から復職した。同時に副業でWEBライターを始めた。
復職と当時に副業を始めるのは無謀ともいえるだろう。しかし結果的にこの判断が功を奏して、本業に適度な距離感で取り組めている。

WEBライターになったことによる一番の収穫は、会社の人間関係が気にならなくなったことだ。
私が適応障害を発症したきっかけは上司のパワハラだった。復職後はチームを異動させてもらったが、同じ会社にいる以上関わりを全て遮断することはできない。チームメイトの無邪気な雑談に苛立つこともある。
復職した直後は会社の人間関係に強い嫌悪感があったが、副業を始めてからは「最悪個人でも働ける」というお守りを持つことで気持ちを立て直すことができた。いつだって辞められると思うと、余裕をもって向き合える。

力を抜いて本業に取り組む一方で、ライティングの質は上がったように思う。副業ライターは個人として働いているため、自分のミスが原因で次の仕事がなくなることもある。自分の実力がそのまま売上に反映されるので、どんな仕事でも気は抜けない。
決して本業が手を抜いていい仕事というわけではないが、自分の能力がダイレクトに反映される分、WEBライターの仕事には緊張感があった。常に成績表と対峙しているようなものだ。ミスに敏感になった分、本業でも記事をより正確に仕上げられるようになった。

会社の人間関係に対して過度に気を遣うことはなくなったものの、今は逆に力の抜けすぎに悩んでいる。
仕事に全く興味がなくなった。気分のムラが激しく、調子が悪い日は本業が全く進まない。パソコンの画面を見つめているだけで時間が過ぎる。休職期間の上限が半年なので半ば強引に復職したが、まだ心は回復していないのかもしれない。
本業と並行で副業に取り組むのは疲れるが、今後長期的に会社で働き続けられる可能性が低いことを考えると、本業に専念することはリスクになる。
何より副業は楽しい。成功しても失敗しても責任は全て自分にある。クライアントに気を遣う必要はあるが、社内の人間関係はないし医療ジャンル以外でも興味のある仕事であれば手を挙げられる。個人で働くことが向いているのかもしれない。

一方でこのまま独立するほどの自信はない。一度は独立を本気で考えたが、怖くなってやめた。実際にフリーランスとして働くことを意識して初めて、個人で稼いで生活していく難しさを肌で感じた。
いつかそのときはくるが、今ではない。誰かにそう言われたような気がした。それは明日かもしれないし、5年後かもしれない。

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