見出し画像

初めてのフランス・パリ 想像と実際に行ってみた後の感想

3泊5日という短い期間だが、花の都パリへ旅行に行った。

特にフランスについて詳しいわけでもないが、ネット情報などで少なからずパリに対してのイメージは多少なりともあった。実際に行ってみて、想像通りだったのか、そうではなかったのかをざっと感想と一緒にまとめてみる。

フランス語と私

その前に、フランス語と私の関わりについて。

初めてフランス語を学んだのは大学生の時だった。
大学の第2言語として2年くらい授業は取っていたと思うが、週1〜2回しかない上に、必修で単位のために学んでいただけだったので、全くと言っていいほど語学力は身についていなかった。

それから、大学を卒業し、日本で数年働いた後、カナダのモントリオールにワーキングホリデーで行った。

モントリオールがあるケベック州の公用語はフランス語。
街のほとんどの人はバイリンガルであるため、英語でも問題なく生活ができてしまうが、州の法律でフランス語が第一優先となっているため、街の広告や電車のアナウンスなど、至る所でフランス語を見聞きする。

ちなみに、モントリオールで話されるフランス語は、昔のフランス語が残っていたり、英語からの借用語が多かったりと、フランス本土で話されるものとは少し異なっている。

とは言っても、お互い理解はできるようなので、方言のようなものなのかもしれない。

モントリオールでは、語学学校で2ヶ月だけフランス語を学んだ。

私のフランス語学習はこの程度だが、せっかく学んだことのある言語だし、これからまた学んでみたいと思う言語でもあるので、急遽フランス行きを決意した。

パリってどんなイメージ?

パリといえば、最初にも言ったように「花の都」とも称され、世界中からロマンチックでおしゃれな場所であるというイメージが定着していると思う。

ただ、近年はストライキやデモ、街の汚さやパリ人の傲慢さなどネガティブな意見もネットなどで見かける機会が多い。

人によりさまざまな印象を受けるだろうが、私がパリについて思っていたことと、実際はどうだったのかを羅列していく。

パリの街は汚い?

パリは犬の糞だらけだということを聞いたことがある。
また、ごみも散乱していて街が臭いという人もいるそうな。

短い旅行期間で行った場所は限られるが、2区3区など街の中心地を歩き回ったが、犬の糞はそんなに見かけなかったし、ゴミに関しても至る所に捨てられているというわけではない。レストラン街でゴミ箱からゴミが溢れてしまっている程度だった。

むしろ、街並みは美しく、歩いていて気持ちがよかった。

もしかすると、今私が住んでいるベトナム・ハノイの街の汚さに慣れてしまったから、パリのゴミなんて気にならなかったのかもしれない。

パリはストライキが多い?

多分これは本当。
これは自分の意見を主張するという国民性からきているのかもしれない。

ストライキやデモのためにメトロの路線が停止することもあるようなので、旅行時はメトロが動いているか逐一チェックする必要があると思う。

ただ、私の旅行中は特にストライキをしている人は見かけなかった。

パリジャン・パリジェンヌは傲慢?

パリジャン=パリに生まれ育った男性
パリジェンヌ=パリに生まれ育った女性

これも勝手なイメージだが、パリの人は気が強いというイメージがある。
また、英語が話せるのに話したがらない・対応が悪いなども聞いたことがある。

だが、実際はそんなことはなかった。
あまり現地の人と話すことはなかったが、レストランやお店ではしっかりと声掛けもしてくれるし、トイレ近くや狭い席にわざと案内されるということもなかった。

「フランス語は話せるの?」「どこ出身なの?」などフレンドリーに話しかけてくれる店員さんもいた。

パリはオシャレ?

私は想像通り、オシャレで洗練されている印象を受けた。
感じ方はそれぞれだけど、街並みは統一されてて建物に重厚感があるし、人も垢抜けている人が多いと思った。

パリのオシャレ人は、ガシャガシャしたスタイリングではなく、シンプルかつシュッとしたフォルムの服装が多い。

ブランド物やアクセサリーをしている人もちらほら見かけた。

スリが多い?

多分多い。
よくネットで見かけたのは、署名を求めてきて、その隙にバックから物を盗む手法なのだが、そういった人は見かけなかった。

もしかすると私が行った場所はそんなに観光客が密集している場所ではなかったのかもしれない。

ただ、常に持ち物に注意することに越したことはない。

パリに行ってみて感じたこと

ここからは、行く前にはイメージしてなかったけど、実際に行ってみて感じたこと。

ホームレスが多い

道端に仰向けで寝ている人や、ファーストフード店近くで寝袋に包まれて寝ている人などさまざま。たまに堂々と道の真ん中で寝ている人もいるため、少し驚く。

特に危害を加えてくる人はいなかったけれど、できるだけ近づかない方が安全ではあると思う。彼らが持つ紙コップにお金を落とす人も中にはいた。

モントリオールにいた時にもホームレスをよく見かけた。
彼らはよくメトロにいて、話しかけてくる人もいるので、その時は「アイムソーリ、ノー」と返事すると良い。
国によって、無視した方がいいパターンと、返事をした方がいいパターンがあると思うので、そこは様子を見ながら対応すると良いと思う。

声掛けというマナーが大切

店に入れば「ボンジュール・ボンソワー」(こんにちは・こんばんは)と必ず挨拶してくれるし、道や電車で通してもらう時、相手にぶつかってしまった時などには「パルドン・エクスキューズモア」(すみません)と即座に言う人が多かった。

ボンジュールと言われたら、ボンジュールと返せばOK。それだけでも相手に与える印象は変わるそう。パリではこの声かけがマナーなんだなと感じた。

危険な雰囲気を察知

パリは区で分けられていて、危険だと言われているエリアも存在する。

中心地から少し離れていて、移民が多い地域がよく危険エリアと認定されていまっているようだが、私が滞在した10区もそのうちの一つだった。

危険エリアと言っても、銃撃が聞こえてくるというようなところではなく、スリやひったくりが多いというものだった。

確かに、夜滞在先に帰ると、細い路地でたむろしている人やスピーカーで音楽を流してたまっている人たちなど見かけたので、少し緊張しながら帰った記憶がある。

エリアに関わらず、夜は特に注意して、1人ならあまり出歩かない。もしくはUberなど配車アプリを利用してドアtoドアで帰れるようにした方が安全だと思った。

そして、歩いて帰るのであれば「大通り・街灯がある・レストランなど駆け込めそうなところが近くにある」といったことを意識すれば多少なりとも危険を避けられると思う。

キャッシュレス

現金を2万円分くらい換金して行ったが、ほとんど使わなかった。
レストランはもちろん、メトロのチケットなどもクレジットカード決済ができるので、あまり大金を持ち歩かず、カード決済で済ませるのがスマートだし安全でもあると思った。

カード紛失やスキミングにはご注意を。
予備のカードを持ち、紛失時にすぐ対応できるように窓口の電話番号など控えておくとよい。

物価は高い

やはり物価は高いと感じた。

例えばスターバックスのドリンク。
新作のリフレッシャーが4.95ユーロだったので、何の気なしに頼んだのだが、日本円で752円が口座から引かれていた。

また、ランチで食べたクロックムッシュとビールは152ユーロ。
日本円だと2,844円。

今回の旅ではガッツリしたディナーは食べなかったが、しっかりしたポーションのご飯であれば4,000円はくだらないかもしれない。

ユーロ表記だと、どうしても数が小さいので計算がアバウトになってしまうのだが、実際日本円で引かれた額をみると驚く。

これくらいかな?と思って買い物していると、意外と予算オーバーだったなんてこともあるので、ご注意を。

チップは必要なし

なんとなく、ヨーロッパはチップ制度があると思っていたけれど、フランスはチップの義務はない。

ホテルサービスや高級店なんかでは気持ちとして出すこともあるようだが、街中の一般的なレストランなんかではチップを気にする心配なし。

小ネタ

パリへはベトナムエアラインで行き、帰りはエールフランスを利用した。

まず、ベトナムエアラインの食事は一般的な機内食で、一つのボックスにまとめられており、味付けは少し濃かった。

また、ドリンク提供時はフランス行きということもあり、赤・白ワインがふんだんに用意されていた。

ドリンクを配り終えた後、ワインのおかわりはどうかと、フライトアテンダントが両手にワインボトルを持って一斉に現れた。

フランス人にはとりあえずワインを与えとけという感じなのか、いそいそとボトルを持って注ぎ回る姿に、「もう少しエレガントにやってくれよ・・・」と苦笑い。

一方帰りのエールフランス。
機内食は味が最高というわけではなかったが、一手間加えた料理が多い印象。フランスらしくチーズもあったり、食事が楽しかった。

ワインやシャンパンの提供もあったが、ベトナムエアラインのようにボトルを両手に抱えて通路を歩き回るようなことはしなかった。

まとめ

今度はフランス語を少しでも話せる状態で行きたいなと思う。
また、南フランスなどパリ以外の場所にも行ってみたい。

やはりフランスは魅力的な場所だった。
次行くときはどんな発見があるかな?と今からワクワクだ。

※全く参考にならないフランスパリ旅行記はまた別記事で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?