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インタビュー:マルセロ・メンデス(アルゼンチン代表監督)がルチアーノ・デチェッコを語る

元記事:https://thececco15.com/marcelo-mendez-sobre-luciano-en-tokio-teniamos-el-as-de-espada-y-supimos-aprovecharlo/

見出し写真:FIVB

※翻訳はあくまで趣味の範囲であり、誤訳が含まれる可能性もあることを了承いただきお読みください。

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チームリーダーにとって、個人を強調することは複雑です。しかし、TheCecco15.comとの対談で、アルゼンチンナショナルチームの監督マルセロ・メンデスは気楽に、Albiceleste(アルゼンチン代表)のキャプテンであるルチアーノ・デチェッコのバレーボールと人間性を解き明かしています。

―ルチアーノがメダルに貢献した部分はどこでしょうか?

「ルチアーノはチームの基礎でした。東京五輪ではスペードのエース(切り札)がいたので、それを活かすことができました。チームがそれを利用し、私もそれを利用することができました。

ルチアーノはチームを『踊らせる』。彼は常に非凡でしたが、さらに彼はプレーヤーとして成熟し、スポーツ的知性を身につけ、特に困難な局面で最良の選択肢を見出すことができるようになったと思います。また、キャプテンの役割も見事に果たしました」

―具体的にどのような点を強調しますか?

「彼がチームを一つにまとめた重要な瞬間がありました。ブラジルとのグループ戦の敗退後、ルチアーノは全選手をドレッシングルームに集め、チームの成長と未来を見据えた前向きなトークを展開しました。しかし、それだけでは終わりませんでした。

試合中やテクニカルタイムアウト中に、彼はチームのためにポジティブな言葉をかけてくれました。試合の重要性や、アルゼンチン代表としてプレーすることの重要性についてです。ルチアーノが行ったそれらのことは、チームにうまく活用されました。
私は彼が行ったそれらのことを強調したいですし、重要性を与えたメリットがあったと思います」

ー彼が指摘することは興味深いですね。なぜなら、ルチアーノは、あのテクニカルタイムアウトで発した自分の言葉が「サッカー的」なキーで広まってしまい、それが気に入らなかったのだと考えているからです。
さらに、あるコラムでは、自分は口数を減らして行動することを重視していると述べています。

「ルチアーノの良いところは、謙虚な子だということです。そして、それが色々なことの価値を高めてくれる。今年は彼をよく知ることができました。

私は彼をプレーヤーとして知っていましたが、コーチとしての彼を知っていたのは2019年になってからです。
今年は一人の人間として、アルゼンチン代表にとても役立つプラスアルファを見せてくれました」

ー東京五輪について。この1年間でルチアーノがこだわって調整・修正したことはありますか?

「彼は1年間で成長しました。VNLは、彼がアジャストしてアタッカーの時代を見つけるための準備として機能しました。例えば2019年、彼はロセルを使うことを苦手としていたが、東京では非常に良い結果を出すことができました。他のチームメイトとも同じです。
彼はコネクションを見つけることで成長していきました。彼はアタッカーのタイミングをうまく管理していましたが、これはとても重要なことです。

良い監督と良いキャプテンは、良い『タイムキーパー』でなければならない。いつ何が起こるか、いつ何を話すべきか、いつ何をすべきかを知ること。ルチアーノは成長して、そのことに気付いたのです」

ー東京五輪では、決定的なプレーや状況から、彼がその違いを生み出しているように見えました。それはゲームを理解し、チームメイトと調和している、賢明なプレーヤーの姿です。

「はい。彼は悟りを開いただけでなく、鍛えられたのです。なぜなら、それらはすべて訓練されたものだからです。バレーボールにおいては、すべての動きが1センチや2センチ違っていてもです。たくさんのトレーニングが行われた結果、決定的な瞬間にはルチアーノは誰にボールを託せばいいのかを知っていました。アタッカーは自信を持って攻撃に入ることができました。

対戦相手は誰にボールが行くのかわかっていて、ハーフブロック、1ブロック、3ブロックで対応することができたかもしれない。それでも、アルゼンチンのアタッカー陣は自信を持って攻撃に入り、結果的に1点になったのです」



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