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ルチアーノ・デチェッコ「銅メダル獲得から3ヶ月。アルゼンチンのバレーボールは残念ながら何も変わっていない」

元記事:https://thececco15.com/a-tres-meses-del-bronce-los-interrogantes-son-los-mismos-nada-parece-haber-cambiado-en-el-voley-argentino/

見出し写真:FIVB

※翻訳はあくまで趣味の範囲であり、誤訳が含まれる可能性もあることを了承いただきお読みください。

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―銅メダルから3ヶ月。疑問は変わらない。
アルゼンチンのバレーボールは何も変わっていないようだ。

長年アルゼンチン代表チームの一員として活動してきた私たちは、「歴史的な結果を出さなければ、アルゼンチンのトップレベルのバレーボールは消えてしまう」と言っていました。
つい先日、東京オリンピックで忘れられない銅メダルを獲得してから3ヶ月が経ちましたが、残念ながら何も変わっていないようです。同じ質問が何度も何度も繰り返されています。それには、何か決定的な結果が必要だと考えた。しかし、現実はそうではないようです。

あれから何が変わったのか?私たちが日本の表彰台に立ったあの忘れられない日から、何が変わったのでしょうか?

疑問の声がどんどん鳴り響いています。
バレーボールはメダルの他に何を獲得したのか?
なぜ、変化が見られないのか?

銅メダル獲得の盛り上がりは、わずか1ヶ月しか続かなかったようです。

ソーシャルネットワークは爆発的に広がり、視聴率は歴史的なピークに達し、何人かの選手は有名になり、テレビ、ラジオ、紙媒体、デジタルメディアでたくさんのインタビューを受けました。その結果、何が残ったのか?なぜ他の方法で活かされなかったのか?その成果を最大限に生かすための手段は十分にとられていたのか?

比較は必ずしも公平ではありませんが、Las Leonas(女子ホッケー。東京五輪銀メダル)やLos Pumas(男子ラグビー。東京五輪銅メダル)、あるいはバスケットボールの黄金世代が何か重要なことをするたびに、ブエノスアイレスの大通りや入り口に巨大なバナーを掲げていたのに、私たちバレーボールは一般の人々に気づかれないのはなぜでしょうか?自分たちの巨大なバナーを持つために何が足りないのでしょうか?

史上2つ目のオリンピックメダルを獲得したばかりなのに、なぜバレーボールは他のスポーツと同じレベルにないのでしょうか?

このようなことが起こるのは、FeVA(アルゼンチンバレーボール協会)には次のステップに進めるようなマーケティングや商品化の部門がないからでしょうか?

バレーボールには、他のスポーツのようなインパクトがないからなのでしょうか?

メディアがバレーボールに興味を示さないのは、視聴率やクリック数が稼げないからでしょうか?

古今東西のバレーボールファンは、スポンサーや広告主のニーズに合わないのでしょうか?

私たちが知らない他の理由があるのでしょうか?
私はその答えを知りたいのです。
この状況を変えることができるのか、それともいつも通りの状況に甘んじなければならないのか、理解したいと思っているのです。

実際、私たちが忘れられない銅メダルを手にして東京からアルゼンチンに戻ってきたときに、FeVA(アルゼンチンバレーボール協会)が祝賀会やトリビュートマッチを開催しなかったのは、おかしなことだとさえ思います。

バレーボールバブルをブレイクさせ、バレーボールを他スポーツの観客へ届ける絶好の機会を逃してしまったと感じています。

飛躍する準備はできていますか?それに向けて努力していますか?それを実現するための計画はありますか?挑戦するのに適した人材はいますか?私たちは適切な人々を探しに行かなければならないのでしょうか?

次々と質問が山積みになっていきます。
私はどうしてもこの質問について議論し、これらの質問には多くの答えがあることを示したいと思っています。本当の、具体的な答えを。

この頃、私は懐疑的で不信感を抱くようになりました。
おそらく、私たちは何も変わらないことに慣れていて、代表ユニフォームへの愛だけが私たちが持っていたすべての限界を忘れさせ、今すぐにでも好転させることができると思っているからでしょう。

もちろん、ENARD(Ente Nacional de Alto Rendimiento Deportivo)の支援を受けていることは知っていますし、アルゼンチン代表チームのマネージャーであるファクンド・リッツォーネ氏のような関係者が徹底的に戦っていることも知っています。
しかし私はそれだけでは不十分だと感じています。私たちは大きな変化を経験することができるのです。

例えば、東京で五輪で使っていたユニフォームと同じものを手に入れたいという人々の声を受けて、私たちアルゼンチン代表チームのメンバーがSonder社に提案したことで、多くの方がご存知のキャンペーンが実現しました。


ユニフォームを購入していただき、そのお金の一部でネットやボール、バッグなどのキットをクラブや教育機関に寄付するというものです。

肌にも心にも永遠に残るこのユニフォームを普及させるために、誰もそのような動きを思いつかなかったのでしょうか?スポーツ選手自身がそのような動きをしなければならなかったのでしょうか?

この東京五輪での銅メダルは、トップレベルのバレーボールが沈まないように、長い間待っていた『美しい衝撃』だったと思いたい。また、私たちが必要としていた跳躍台(きっかけを与えるもの)だったとも思いたいです。

正直なところ、私にはとても難しいことです。アルゼンチン代表への愛は何物にも代えがたいものがありますが、時には落胆が勝ることもあります。それは仕方のないことで、私はそれを隠したり、見て見ぬふりをすることはできません。

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