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国民年金の追納:社会保険料控除で税金はどれくらい安くなる?

フリーランスとして仕事を始めて4か月以上が過ぎ、来年の税金について考えることが増えてきた。

合法的に税金を少なくするためにはどうすれば良いか。
様々な方法があるが、その1つが「社会保険料控除」を使う方法だ。

具体的には、国民年金や国民健康保険などの保険料を支払った額をそのまま、所得金額から控除することができる。

私はもちろん20歳から国民年金に加入しているものの、お金に余裕がなかったため、ほとんど支払いをしていなかった

大学時代(留年含め5年間)は、最後の1年を除いて全て「学生納付特例」を受け、支払いを免除してもらっていた。
しかも私は1年間の浪人を経て大学に入っている、つまり大学1年の時点で20歳を迎えていたわけで、免除されていた期間は約4年近く
(正確には44カ月)にもなる

大学卒業後も、しばらくは無職状態で過ごしていたため、
年金を払うことは難しかった。
昨年の夏ごろに免除申請をして、15か月分を免除してもらった。

というわけで、私はこれまで59カ月分の年金を免除してもらっていて、純粋に払ったのはわずか13カ月分だけなのである。

さて、国民年金の追納は最大10年前まで遡ってすることができる。
私はまだ20代なので、追納はお金さえあれば問題なく行うことが可能だ。
追納をするメリットは、もちろん将来貰える年金の金額が多くなるというのもあるが、先ほども述べた「社会保険料控除」を活用して税金を減らせるというのも大きい。

ここからは例を挙げて、
具体的にどれくらい税金が少なくなるかを考えたい。
税金の計算には、こちらのサイトを用いた。
フリーランスで、収入(売上)が500万円、経費が0円の場合を考える。
まずは、社会保険料控除が198200円(国民年金1年分)の場合、
国保保険料を含めた納税額(青色申告)は、約110万円

次に、1年間の国民年金保険料の支払いに加えて、
約59カ月分の年金保険料を追納した場合を考える。
追納する金額は若干ややこしいので、単純化のため、
16500×59=973500円を追納する場合で計算する

この場合、国保保険料を含めた納税額(青色申告)は、
約87万円になり、追納しない場合と比べて約23万円安くなった

また、収入金額が700万円、経費0円の場合、
年金を追納しないと、納税額は約190万円、
59か月分追納をすると、納税額は約160万円になり、この場合も
税金が約30万円安くなることが分かる。

つまり、少なくとも収入が500~700万くらいの範囲であれば、
追納によって20~30万円ほど税金が安くなるということになる。

また、追納の支払い方によっては、よりお得になる場合もある。
国民年金の追納は、納付書でしか支払いができないため、残念ながらクレジットカードで支払いをすることはできない。

ただ、QRコード決済(PayPay、auPayなど)では支払いができる。
残念ながらポイント付与の対象にはならないが、場所を選ばず納付ができるので、その点はありがたい。

また、当然ながら追納をすることによって、老後に貰える年金の金額も
増えることになるので、それによるメリットも受けられる。

追納は様々な経済的メリットがあるので、全額(59か月分)追納するかどうかは分からないが、ある程度は追納をしてみようと思う。

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