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【ASD】札幌市の交通費助成制度が凄い

今回は、札幌市で障害者手帳を持っている人が受けられる、「交通費助成」制度について書いていこうと思う。


精神3級:SAPICAチャージなどの助成

ASD(自閉スペクトラム症)を持つ人の場合、精神障害者保健福祉手帳3級、または2級の人が多い。

精神障害者保健福祉手帳3級の人の場合、SAPICA(サピカ)と呼ばれる交通系ICカードに最大52000円チャージして貰うことができる。

ただ、SAPICAには20000円までしかチャージできないので、チャージ分を使い切る度に、役所に行って再度チャージを申請することになる。

SAPICAは札幌市内の地下鉄や路線バス、一部の高速バス、札幌市電で利用することができる。
なお、JR北海道はSAPICAに対応していないので、利用できない。

ところで、この交通費助成は札幌市による制度なので、札幌市外へ出るバスでも使えるのか?という議論がある。

札幌から新千歳空港、小樽、岩見沢、岩内、滝川、旭川、留萌など、道央を中心とする各地へ向かう高速バスは、SAPICAでも乗車できる
(一部便を除く)

役所で説明を受けたが、「セイコーマートやサツドラ等でSAPICAを使う際は、その分を自腹でチャージする必要がある」とは言われたが、札幌市外のバスの利用については特に何も話がなかったので、おそらく利用は問題ないと思われる。

交通費助成制度は、通勤等で札幌市内を移動する際はもちろん、お出かけで札幌市外へ出る際にも活用できそうだ。

精神1級、2級:地下鉄、バス、市電が無料で利用できる

精神障害者保健福祉手帳1級、及び2級の場合、札幌市内の地下鉄やバス、市電が無料で利用できる「福祉乗車証」が交付される。

私は手帳2級ではないので、詳しくは分からないが、おそらく高速バスは無料にはならないと思われる。
札幌市内を走る路線バスが無料ということだろう。

地下鉄と路線バス、さらに市電がいくらでも無料で乗車できるということなので、利用状況次第ではかなりお得になりそうだ。

SAPICAのポイント還元

利用額の3%分がポイント還元されるのが、SAPICAの最大の強みだ。
例えば、SAPICAを1000円分使うと、3%=30円分が還元される。
往復で数千円ほどする高速バスを利用する際は、行って帰ってくるだけで100円以上が還元されることもある。

ポイント還元率は2022年10月より10%から3%へと下がり、お得度は減少したが、それでもまだまだお得なレベルだと言えよう。

運転マナーの悪い札幌における公共交通の大切さ

札幌市の「交通費助成」制度は非常に素晴らしいと感じている。

普段は手帳による恩恵を受けることがほとんどない(障害者控除くらい)手帳3級でも、年間で最大52000円をSAPICAにチャージして貰えるのだ。

1年52000円ということは、1か月で約4300円
毎日の交通費を節約したり、気晴らしで出かけたりすることもできる。

それに、札幌は交通マナーがお世辞にも良いとは言えない地域だ。
そんな地域で、公共交通以外の方法で市内を移動するのは、どうしても他の車や自転車等に危害を加えられるリスクがある。

最近ではバスに車が追突したという事故も札幌市内であったので、公共交通だから100%安全というわけではないが、それでもリスクはかなり下げられるだろう。

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