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ブックオフ探訪再訪篇(その2)

2024年3月29日、本日もブックオフ探訪に出かける。
ブックオフでは、毎月29日は「ブックの日」に指定されており、限定のお得なクーポンを貰うことができる(実施していない店舗もある)


「ブックの日」について

毎月29日は「ブックの日」(ブ=2、ク=9)に指定されており、アプリ会員には当日限定のクーポンが配信される。

しかし、X(旧Twitter)で「ブックの日」と検索してみると、どうやら先月頃から配信されるクーポンが「改悪」されたらしく、割引金額が下がったようだ。

とはいえ、クーポンがあるなら有難く利用させていただこうと思い、今回は29日に合わせてブックオフに行くことにした。

ところで、Xでポストを確認していたら、改悪という意味合いで「ナーフ」という言葉が使われていて「?」となったのだが、調べてみるとゲーム用語で「弱体化」を意味する言葉らしい。
最近はゲーム用語がゲームと関係のない文脈で使われることが多いようだが、(「バグ」「ガチャ」など)個人的にはあまり歓迎しない。
昭和時代の野球用語のそれ(「代打」「変化球」「空振り」など野球と関係ない文脈で使われる言葉は多い)と同じだと見なすこともできるけども、何だか違和感がある。

クーポンの存在に気づいたのは開店直前

29日の朝7時頃、ブックオフのアプリを確認してみるも、限定クーポンは見つからなかった。
もしかしたら、札幌の店舗では特になにもないのだろうか?と思い、今回の再訪はもともと200円引きのクーポンがあった光星店に行こうと考えていた。

午前9時過ぎに、ブックオフ光星店に到着。
まだ開店まで1時間近くあり、しかも天気があまり良くないため、歩き回って暇をつぶすこともできない。
とりあえず近くの郵便局で用意しておいた封筒を送り、切手を1枚買った。
この切手は北大図書館で一般(学外)利用の申し込みをする際に使う予定だが、これからの時期は入学シーズンで大学が混みそうだから、いつ行くかは分からない。

まだまだ時間がある。
さて、どうやって暇をつぶそうかとブックオフのアプリを開いてみると…

ブックオフアプリで配信されているクーポン

なんと、札幌麻生(あさぶ)駅前店、札幌前田店、札幌山鼻店の3店舗で、29日限定のクーポンが配信されているではないか。

しかも、クーポンは300円引き(500円以上の購入で使える)となっている。
X(旧Twitter)上では、「クーポンが300円引きから150円引きになった、改悪された!」という内容の書き込みが非常に多くあった。
どうやら札幌市内の3店舗に関しては、クーポンの「改悪」は起きていないようだ。

ブックオフ光星店付近⇒北12条駅⇒ブックオフ麻生駅前

地下鉄東豊線、東区役所前駅付近

光星店に行くつもりであったが、クーポンの存在を確認できたので、急遽麻生駅前店に行くことにする。
ここ(地下鉄東豊線東区役所前駅付近)から、地下鉄南北線の北12条駅に行き、そこから地下鉄で麻生駅まで行く。

Googleマップより(ブックオフ光星店は右下「新生公園」付近にある)

東区役所前駅から麻生駅に行く場合、地下鉄東豊線でさっぽろ駅に出て、そこで南北線に乗り換えて向かうのが普通だが、わざわざ駅に戻るのが面倒なので、北12条駅まで歩いて行くことにする。

地図を見ると、東豊線と南北線は割と近い場所を通っていることが分かる。
特に北13条東駅は南北線に近く、歩いて数分ほどで北12条駅に移動することができるが、乗換駅に指定されているわけではないので、ここで乗り換える人はほとんどいないと思われる。

石狩街道

地下鉄東豊線沿線から南北線沿線に移動する場合、必ず石狩街道を渡らなければならない。
石狩街道というのは、札幌中心部から北区、石狩市方面に抜ける道路のことで、道幅が広く交通量も非常に多い。

写真を見てもらうと分かるように、他の道路と比べ遥かに広い道路を渡らなければならないので、個人的にはあまり好きではないのだが、地下道や歩道橋の類もない(札幌中心部を除く)ので、バスやタクシーなどを使わない限り、基本的に避けることはできない。

石狩街道を渡り、公園のそばを通る。
この公園には、路上喫煙禁止という看板(健康増進法が云々と書かれた新しめの看板、路上喫煙者が多いのだろう)が何個も立っていたのだが、どこからかやってきた冴えない風貌の中年男が、平然と公園内で煙草を吸っていた。

雨が降っているというのに、公園に逃げ込んで煙草を吹かすというのは、傍から見ると哀れな光景にも見える。

地下鉄南北線、北12条駅前

北12条駅に到着。
この駅は北海道大学正門の最寄り駅であるため、学生の利用が多い。
他の駅と比べて若い人が多いので、何となく首都圏の駅のような雰囲気もしてくる。

地下鉄南北線北12条駅ホーム(麻生駅方面)

北12条駅のホームへやってきた。
この駅はさっぽろ駅の隣にあって、歩いて札幌駅方面に向かうこともできるので、地下鉄利用者はそれほど多くはない。

発車案内ディスプレイは新しく都会的なデザインになっている

駅ホームの発車案内ディスプレイは、最近新しくなったようで、現代風の都会的なデザインになっている。

時代を感じさせる案内看板

その反面、駅にはこのような古めかしい看板も残っている。

地下鉄南北線の車内の様子

麻生行き電車の様子。
中心部とは逆方向に向かう電車で、しかも9時台後半であるため、車内はかない空いている。

ブックオフ麻生駅前店にて

ブックオフ麻生駅前店

終点の麻生駅に到着。
駅の4番出口から出て、ブックオフ麻生駅前店に向かう。

岩波文庫(110円)の品揃え

「ブックの日」ではあるが、店内に居る人はそれほど多くはなく、本(小説、文庫・新書本)目当てで来ていると思われる客は3,4人ほどだった。

岩波文庫(110円)の品揃えを見てみる。
残念ながら5冊ほどで、他店舗と比べても少なめだった。

講談社学術文庫(110円)は2冊のみ

講談社学術文庫についても、2冊だけだった。

これで落胆するのはまだ早い。
この店舗はもちろん以前も来ているので、110円本(岩波文庫)の品揃えが多くはないことは既に知っている。
今回は110円コーナー全体、そして110円でない文庫本・新書本コーナーも含めて満遍なく見てみることにする。

すると、岩波文庫の「孫子」が小説コーナーに紛れているのを発見した。

「孫子」(岩波文庫)を発見

やはり岩波文庫のエリアだけでなく、全体を俯瞰してみることが大切だ。

ブルーバックス(110円)の品揃え
岩波新書(110円)の品揃え
岩波新書+岩波ジュニア(110円)の品揃え

新書本は基本買わない主義ではあるが、最近購入した「文明論之概略を読む」(丸山真男)の「中」と「下」があれば買おうと思い、毎回探している。
しかしながら、今回も見つかることはなかった。

110円コーナーを一通り見たが、買いたい本は1冊(「孫子」)しか見つからず。
「ブックの日」限定クーポンを使うには、500円以上購入する必要があるので、110円でない本のコーナーも見てみることにする。

岩波文庫と講談社学術文庫があるエリアに張り付き、本を1冊1冊取り出して、値段を確認する。
価格は本によってまちまちだが、300円~500円台の本が多かった。

クーポンをよりお得に使うことを考えると、次のような買い方が想定される。

  • 500円台の本を1冊だけ購入する

  • 110円の本1冊、400円台の本1冊を購入する

  • 110円の本2冊、300円台の本1冊を購入する

今回は、110円の本を既に1冊確保しているので、取り得る選択はただ1つ、400円台の本を1冊買うということになる。
しかしながら、400円台の本となると選択肢が少なく、森鷗外の「青年」が候補に挙がったが、どうしようかと思案していると…
本棚の上の方に宮本常一「家郷の訓」という本を発見、価格は税込550円
やや高くはなってしまうが、この人の本は以前「忘れられた日本人」を読んでとても面白いと感じていたので、最終的にこちらを買うことにした。

300円引きクーポンを適用し、支払金額は110+550-300=360円
2冊買って360円なので、1冊当たり180円
安い買い物というわけではないが、まあ及第点と言って良いだろう。

麻生駅前(五差路)の様子

ブックオフ麻生駅前店を退店。
駅前では、釧路ナンバーの車が北海道警察の警察官に止められていた。
なぜ止められていたのかはよく分からないが、交通違反か何かだろうか。
これからのシーズンは道民の交通マナーが悪くなっていくから、警察には積極的に取り締まりをやってもらいたい。

地下鉄麻生駅前の様子(東光ストア付近)

麻生駅周辺は一応都会らしいと言えばそうなのだが、歩道が狭いので歩きづらいと感じる。
札幌中心部や琴似は広々としているのに、なぜ麻生はこんなに狭いのだろうか。
先ほどの「五差路」は方向感覚がよく分からなくなるし、(札幌によくある碁盤の目の道路とは構造が異なるため)車の往来も多く何となく忙しない。

麻生バスターミナルにて

イオン札幌麻生店の隣にある、麻生バスターミナルへ。
このターミナルからは、新千歳空港やあいの里教育大など、各地にバスが出ているが、何故か屯田や石狩市方面に向かうバスだけは全く別のバス停から出ていくので、初見の人は注意が必要だ。

麻生バスターミナルの様子

麻生バスターミナルから、地下鉄東豊線の栄町駅まで路線バスに乗る。
始発の時点ではガラガラだったが、途中から結構乗ってきて、やはりこの区間は需要があるのだなと思った。

栄町イオンに「デコホーム」開店

3月22日開店、イオン札幌栄町店に入っている「デコホーム」にて

地下鉄東豊線栄町駅のすぐ隣に、イオン札幌栄町店がある。
このイオンは元ダイエーで、飲食店等はなく比較的こじんまりとしているが、最近(3月22日)「デコホーム」というお店がオープンした。

デコホームとは、北海道を代表する企業「ニトリ」が運営している、インテリア雑貨を取り扱っている店で、道内にはここを含め3店舗ある。
(ちなみに、デコホームは全国174店舗あるらしい)

北海道はニトリのお膝元であるのにもかかわらず、意外と店舗数が少ないなと感じる。
おそらく、店舗面積が狭くても済む「デコホーム」は、都市部を中心に出店していて、札幌の地下鉄沿線を除く地域は通常の「ニトリ」で事足りるからだろうと考えられる。

ニトリと言えば、栄町駅周辺には、東区北34条東23丁目(栄町の隣の駅、地下鉄新道東駅から徒歩15分ほど、札幌新道沿い)にニトリ新道店があるのに、ここに出店するとはなかなか思い切ったことをすると思う。

いくら地下鉄駅の目の前にあるとはいえ、札幌の郊外に入っているこのエリアで、果たしてどれだけ善戦できるだろうかと心配になったので、とりあえず1つだけ商品を買った。

公共交通第一主義者の私としては、駅前商業施設が賑わうのは喜ばしいことなので、これからも機会があればこの店舗を利用したいと思う。

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