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北海道旅行記:渡島・檜山を巡る旅(1日目後半:函館⇒乙部町⇒新函館北斗)

旅1日目後半(2022年7月5日)

後半は、函館空港に着いたところから。

函館空港~駅へは便利なシャトルバスで

函館空港は市内の中心部から近く、バスで20~30分ほどで行ける。

函館帝産」という会社がシャトルバスを運行しているが、交通系ICカードは使えないので注意。

函館は路線バス(函館バス)、路面電車でICカードが使えるのに、なぜ空港シャトルバスでは使えないのか…まあ会社の規模の問題か。

空港シャトルバスに乗り、函館駅到着。函館では特に何もせず、すぐにバスで「江差(えさし)」方面に進む。

さて、ここで今回使用する「お得なきっぷ」をご紹介しよう。

函館バスで使える「お得過ぎる」きっぷ(スマホで購入可)

今回使うのは、「函館バス」の「江差・松前周遊フリーパス」だ。

江差・松前周遊フリーパス(スクリーンショット)

これを使うと、函館~新函館北斗~江差や、江差~上ノ国~木古内、木古内~松前など、江差や松前周辺の路線に自由に乗り降りすることができる

きっぷには「2日券」と「3日券」があり、2日券は大人3000円で、3日券は大人4000円だ。

函館バスでは全路線でICカードが使えるため、フリーパスを使わずとも現金を用意する必要はない。

とはいえ、フリーパスは容易に元が取れるため、この辺りを旅するならぜひ使いたいきっぷと言える。スマホからも購入できるため、窓口に行く手間もかからないのが素晴らしい。

函館からバスで江差、乙部へ

さっそくスマホでチケットを購入し、函館駅前から「江差ターミナル」行きバスに乗車。

函館と江差は離れていて、バスで2時間以上かかる。長距離路線バスは北海道ではよくあることで、片道2時間はそれほど長いというわけではない。

函館駅前からは、観光客と地元の人合わせて10人近くが乗車した。

観光客の中に関西弁を話す女の子たちがいたのだが、彼らは五稜郭公園で降りて行った。

先ほど(1日目前半)、色々なことがあって若干精神的に参っていた私にとって、彼らの関西弁は少し癒しになった。

きっと本州が少し恋しくなっていたのかもしれない。

乗客の多くは函館市内で下車し、バスは新函館北斗駅方面に進む。
新函館北斗駅は北海道新幹線の終着駅であり、東京から一本で行くことができる。北海道の陸の玄関口とも言えよう。

新函館北斗駅からは、2,3人乗ってきた。そのうち1人は、とある「交通系YouTuber」のように見えた。

私は関東在住時や、新潟に旅行に行った時などに、何度か有名交通系YouTuberを見かけたことがあるが、今回はそれとは別の人だった。

おそらくYouTubeをよく利用する鉄道ファンなら、ほとんどが知っている人じゃないかと思う。実名は挙げないが、まあそういうことがあったから書いておいた。

新函館北斗駅を出ると、バスはさらに内陸方面へと進んでゆく。途中通る、厚沢部(あっさぶ)町の中心部までは、比較的人家の少ない地域を走る。

厚沢部は後日(3日目)に行くとして、今日は江差方面にひたすら進む。

函館駅から約2時間、新函館北斗駅から約1時間で、江差町の「江差病院前」バス停に到着。

ここで、乙部(おとべ)方面のバスに乗り換える。今日は乙部町へ行くことにした。

函館から乙部へは直接行くバスはないが、函館から江差方面のバスに乗り、「江差病院前」で乙部方面のバスに乗り換えることができる。

江差病院前は文字通り病院の目の前である。数人のお年寄りと、彼らの付き添いと思われる人がバスを待っていた。

数分ほど待つと、乙部方面のバスがやってくる。私を含め5~6人が乗車した。

江差病院前から10分ちょっと、「乙部十字街」で下車。この辺が乙部町の中心部である。

乙部町、乙部郵便局付近から撮影した「姫川橋」

乙部町は北海道の日本海側に位置する自治体で、人口は3000人ちょっと。

乙部町中心部にある道路案内標識

札幌からはもちろん、函館から行くにも時間がかかる場所だが、新函館北斗からは1時間ちょっとで行けるので、新幹線開業後は行きやすくなったのかもしれない。

乙部町から江差町まで散歩

乙部町を流れる「姫川」

乙部町には、「姫川」という川が流れている。「姫川」は新潟県糸魚川市にもあるので、なんとなくそれを思い出した。

近くのセイコーマートで昼ご飯を買い、食べる場所を探す。

街中を歩いたり、地図を見たりして探すのだが、公園らしき場所があまりない。北海道は地域によって、やたらと公園があるところと、全然公園がないところがあるような気がする。

仕方がないから、団地の前にある「きらきら公園」でご飯を食べる。団地に出入りする人がいて少し気になるが…

さて、昼ご飯を食べた後は、江差町方面に歩いてみよう。

乙部町元町、「官軍上陸通り」と書かれた看板

乙部には、「官軍上陸通り」という通りがある。明治の初め、「箱館戦争」があった頃、官軍(新政府軍)が乙部に上陸したらしい。

引き継ぎ国道を南下する。

Googleマップを見ていると、乙部には「宮の森公園」という公園があるようだから、そこに行ってみることにした。

場所は少し分かりづらく、上り坂を進む必要がある。

宮の森公園(乙部町元町)

乙部ビューポイント」とあり、日本海がよく見える場所であることが分かる。

車で来ている人もいたから、そこそこ人気のあるところだと思われる。

公園から見える日本海
宮の森公園にある公衆トイレ

公園には年季の入った公衆トイレもあった。

さて、寄り道から戻り、引き続き江差町へと向かう。

乙部町中心部から江差町は意外と近く、徒歩でも簡単だった。

乙部町を抜け、江差町に入る。

江差町のカントリーサイン
乙部町のカントリーサイン

江差町、そして乙部町のカントリーサインを見ることもできた。

ここからもさらに先へ進んでいこうと思ったのだが、Googleマップによると、この先トンネルがあるらしいから、途中でやめることになった。

江差町五厘沢にて

というわけで、ここから再びバス旅となる。

江差病院前方面のバスまでしばらく時間があったので、スマホで動画を見るなどして時間をつぶした。

五厘沢から江差病院前、江差病院前で函館行きに乗り換え、今日の目的地「新函館北斗」駅に到着した。

新函館北斗が好きな理由

JR新函館北斗駅(北斗市)

今日から、4泊「東横イン新函館北斗駅南口」に宿泊する。この東横インは最近できたばかりのようで、綺麗で過ごしやすい雰囲気だった。

私は正直言って、函館より新函館北斗の方が好きだ。なぜかというと、新函館北斗には「本州の香り」がするからだ。

新函館北斗駅は、2016年に開業した北海道新幹線の駅。駅舎は新幹線開業とともに新しく建て替えられた。

最近できた新幹線駅は、皆似たような外見をしていることが多いが、ここ新函館北斗も例にもれずそうなのだ。

北海道は道南エリア以外新幹線駅がないため、本州らしい「新幹線駅」を見ることは難しい。

北海道の駅にも北海道らしい味はあるが、本州らしさは当然ないのだ。

だがしかし、新函館北斗にはそれがある。

本州出身者、そして東京へ行くと言えば「新幹線」だった自分にとって、それはまさしく「本州の香り」そのものなのだ。

それに、新函館北斗は駅前がごちゃごちゃしておらず、すっきりとしている。こういう雰囲気がやっぱり合うと思う。

函館駅前と比べれば不便かもしれないが、コンビニはあるから自分にとっては不自由ない。新函館北斗の落ち着いた雰囲気を良いと思うか、「寂しい新幹線駅だなあ」と思うかで、性格の違いが分かってくるだろう。

本日はこれで終了。明日は、バスで江差町に行ってみようと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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