北海道旅行記:渡島・檜山を巡る旅(5日目:北斗市から木古内方面へ)
旅5日目(2022年7月9日)
今日は、新函館北斗を離れ、木古内方面に行ってみる。
4日間お世話になった、「東横イン新函館北斗駅南口」をチェックアウト。
新しく綺麗なだけでなく、空いていて快適に利用することができた。新函館北斗に来る機会があれば、また泊まりたいホテルだ。
木古内まで、「北海道新幹線」で行く
さて、新函館北斗から木古内まで行きたいと思う。木古内までは、いくつか移動手段がある。
新函館北斗から上磯まで路線バスで行き、上磯から「道南いさりび鉄道」に乗り換え
新函館北斗から函館本線で五稜郭駅に行き、五稜郭から道南いさりび鉄道に乗り換え
新函館北斗から北海道新幹線(木古内停車便)に乗る
以上の3つである。
当然ながら、新幹線を使わない方法がリーズナブルなのではあるが、所要時間が結構かかってしまう。
それに、今回はフリーきっぷを持っているわけでもないから、鈍行列車であろうとお金がかかる。
ならば、北海道新幹線で一瞬にして木古内に行ってしまう方が合理的ではないか。
そう思い、今回は北海道新幹線を利用することに決めた。
駅券売機で、乗車券と特急券を買う。新函館北斗から木古内までは、自由席で2000円ほどかかる。
新函館北斗~木古内間の乗車時間が10分ちょっとであることを考えると、料金は高く感じるが、新幹線なのでこんなものだろうか。
新函館北斗駅から、「はやぶさ」号東京行きに乗る。この列車は木古内に停車するが、便によっては通過するものもあるので、注意が必要だ。
新幹線に乗るのは久しぶりだ。昨年、東海道新幹線に乗った時以来じゃないだろうか。
「東京行き」という表示を北海道で見るのは、何だか不思議な気分だ。
新幹線車内に入る。
「特定特急券」というきっぷで乗っているので、自分が座っている席に人が来たら、どかなければならない。
始発の新函館北斗から乗ってくる人はそんなにいないだろう、と思っていたのだが、なんとさっそく私の席におじいさんがやってきてしまった。
「特定特急券」は指定席を間借りする身で、当然ながら指定席券を持っている人が優先されるべきなので、そそくさと席を空け、デッキに逃げ込んだ。
「北海道新幹線はガラガラ」と語られることが多いが、新函館北斗から乗る人も結構多く、意外と乗っている印象だった。
わずか10分ほどの新幹線旅を楽しみ、「木古内」に到着。
ここで降りた人は私一人だった。
木古内駅は、北海道最南端の駅。北海道新幹線と、第3セクターの「道南いさりび鉄道」線が通っている。
さすがは新幹線駅、駅舎は大きく立派な外観をしている。手前の跨線橋は、新幹線開業前からある設備となっている。
木古内駅は木古内町の中心駅で、この写真には写っていないが、近くには道の駅もある。
木古内には「みそぎ浜」という神社がある。駅からもそれほど遠くはないので、時間がある方はぜひ行ってみると良いと思う。
ただ、鳥居に行くには道路を渡る必要があるので、車の往来には注意してほしい。
さて、今日は木古内で宿泊するわけだが、まだまだ宿泊には早すぎる。
ここから、バスで「上ノ国(かみのくに)町」と「知内(しりうち)町」に行ってこようと思う。
木古内から、上ノ国町へ
木古内駅前から、「上ノ国、江差方面」の路線バスに乗る。
これは旧JR江差線の代替バスで、木古内から上ノ国町を通り、江差へと至る路線だ。
さて、今日と明日の2日間は、先日も使った「江差・松前周遊フリーパス」を使う。
明日は松前町まで足を延ばす予定なので、容易に元が取れるだろう。
11時07分発、「江差病院前」行きに乗る。車両はこじんまりとしていて、いかにもローカル路線という雰囲気だ。
乗客は5人、途中2人が木古内町内のバス停で降り、残りは私含む3人となった。
私は、上ノ国町の「湯ノ岱温泉」で降りる。
上ノ国町の中心部までバスで行くということも考えたのだが、時間がかかりそうだから、湯ノ岱を選んだ。
バス停の名前の通り、バス停前には温泉がある。日帰り入浴もやっているので、温泉に入ることにしよう。
湯ノ岱温泉(上ノ国町国民温泉保養センター)には、温泉と食堂がある。
まずは昼ご飯を食べようということで、食堂に行ってみる。食堂は土曜昼にしては珍しく、人が全くいなかったが、とても良い食堂だった。
最近できた食堂とのことで、店員さんも愛想よく色々と話しかけてくれた。料金もリーズナブルで、料理はとても美味しかった。
ご飯を食べたら、温泉に入る。温泉は地元の人が入りに来ていて、人はそこそこいたような記憶がある。
タオルのレンタルはやっていないとのことだったので、1枚購入した。このとき買ったタオルは、今でも日常生活で使わせていただいている。
温泉に入り、少し休むと、そろそろ木古内方面のバスが来る時間になった。
13時29分発、木古内行きに乗車。乗客は1人も乗っておらず、終点の木古内駅まで私一人だった。
知内(しりうち)町に寄り道
まだ少し時間があるから、知内(しりうち)町に寄り道する。
木古内駅前から、14時52分発の「松前出張所」行きに乗車。
少しだけ乗車し、「知内元町」で下車。知内町の中心部の辺りに来た。
知内町は、人口約4000人の自治体。日本を代表する演歌歌手「北島三郎」氏の出身地として知られている。
また、知内町内にある「知内高校」は野球が強いことでも有名だ。1993年には甲子園に出場したこともある。
郷土資料館にも行ってみたかったが、時間が中途半端にしかなかったので今回は見送った。やはり町を散策するなら最低でも2時間くらいは必要だと思った。
函館バスの知内出張所に来た。この辺りは、かつて国鉄松前線の「渡島知内」駅があった場所でもある。
駅跡ということもあり、出張所近くには駅名標も置かれていた。
ちなみに、松前線の代替バスは函館バスが運行している。私が木古内から知内までやってきたバスも松前線代替バスである。
函館から直接松前まで行けるバスも出ているようで、鉄道が廃止された以降も、利便性がそれほど損なわれてはいないのは素晴らしいと思う。
さて、15時43分発の木古内行きで、木古内まで戻ろう。行き帰りともに、バスはそこそこ乗客がいた。
木古内着。
今日から2泊、「クラッセイン木古内」にお世話になる。
ホテルの公式ウェブサイトには、「どうみん割」に関する記載がなかったが、事前に電話で訊いてみると、「どうみん割」が使えるとのことだったので、使わせていただいた。
「どうみん割」を使う場合、通常であればクーポン券(北海道応援クーポン)が付いてくるのであるが、ここはクーポンを貰える代わりに、クーポン代金分が宿泊料金から引かれるというシステムになっていた。
「クラッセイン」は北海道新幹線開業後にできたホテルのようで、こじんまりながらもしっかりした宿だった。
本日はこれで終了。明日は、松前町と福島町に行こうと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?