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【旅行】夜行列車がほぼない今、夜行フェリー連泊に挑戦したい

宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」を読んだり、国鉄時代の旅の様子を発信されている方の動画を見たりしていたら、夜行列車に乗りたくなってきた。
昼間は各地を旅し、夜は列車で移動する。この繰り返しで旅をやってみたかった。

私は夜行列車に1度だけ乗ったことがある。
寝台特急サンライズ瀬戸号の高松⇒東京間で、2018年夏に乗車した。
サンライズを除いて、後にも先にも夜行列車に乗ったことはない。

数年前までは、青春18きっぷでも乗れる「ムーンライトながら」という夜行列車があったが、こちらは寝台車でなく座席車であること、廃止直前は特にきっぷの入手が困難になったことから、1度も乗ることはなかった。

夜行列車がほとんどなくなった今、国鉄時代の旅情を体験するには、どうすれば良いのだろうか。
夜行バスは全国各地で走っているが、こちらにはどうしても旅情を感じられない。3列や4列のバスに揺られるだけで苦痛だし、安全性にも不安がある。

ならば、残るは夜行フェリーしかない。
夜行フェリーは現代でもそこそこ残っていて、北海道から九州まで色々なフェリーが運航されている。

  • 新日本海フェリー(小樽~新潟、敦賀、舞鶴)

  • 新日本海フェリー(苫小牧東~秋田、新潟、敦賀)

  • 太平洋フェリー(苫小牧~仙台~名古屋)

  • 商船三井(苫小牧~大洗)

  • オーシャン東九フェリー(東京~徳島~新門司)

  • 東京九州フェリー(横須賀~新門司)

  • 阪九フェリー(泉大津~新門司、神戸~新門司)

  • 商船三井(大阪~別府、大阪~志布志、神戸~大分)

  • 名門大洋フェリー(大阪~新門司)

  • 宮崎カーフェリー(神戸~宮崎)

  • オレンジフェリー(大阪~東予)

以上のフェリーにはいずれも夜行便があるが、何回も連泊して行ったり来たりして宿代を浮かせる方法はないのかを考えてみる。
なお、室蘭~青森便の夜行フェリーもあるが、こちらは到着時間が夜中で、朝まで休憩ができないようなので除外した。

夜行フェリーが集中して出ているのは、北海道の苫小牧と関西(大阪、神戸)であることが分かる。
苫小牧からは秋田新潟敦賀仙台名古屋、中距離便まで含めれば八戸へ行く便もある。
東北地方の太平洋側と日本海側、さらに北陸や東海まで網羅している。
時刻表はだいたいこんな感じ。

  • 苫小牧東(23:30)~敦賀(翌20:30)

  • 苫小牧東(19:30)~秋田(07:35)、新潟(15:30)、敦賀(翌々05:30)

  • 苫小牧(19:00)~仙台(10:00)、名古屋(翌々10:30)

  • 苫小牧(21:15)~八戸(04:45)

  • 苫小牧(23:59)~八戸(07:30)

これらの便のうち、宿泊手段として利用しやすそうなフェリーは、秋田や仙台、名古屋行きくらいだろうか。
敦賀は到着が夜、新潟は夕方になってしまうし、八戸便は休憩できる時間がやや短いため、ハードな旅程になってしまう。

関西からは、別府志布志大分(西大分)新門司宮崎へ行くことができる。九州北部と南部の各地へアクセスできる。
時刻表はだいたいこんな感じ。

  • 泉大津(17:30)~新門司(06:00)

  • 神戸(18:30)~新門司(07:00)

  • 大阪(19:05/20:05)~別府(06:55/07:55)

  • 大阪(17:55/17:00)~志布志(08:55)

  • 神戸(19:00/19:50)~大分(06:20/07:20)

  • 大阪(17:00/19:50)~新門司(05:30/08:30)

  • 神戸(19:10/18:00)~宮崎(08:40)

  • 大阪(22:00)~東予(06:00)

ダイヤはシーズンによって異なるので注意が必要。
大阪と九州は距離が丁度良いせいか、だいたいのフェリーで10時間以上乗船することができる。
なお、大阪~東予便については、20時から翌7時まで船内で休憩できるため、それを考慮すれば11時間滞在ができる。

関西~四国・九州便は瀬戸内海を通るため、北海道からのフェリーと比べると揺れが少ない場合が多く、快適に過ごせそうだ。
ということで、次は関西から四国、九州へ行くフェリーの料金を調べる。

料金は船室や時期によって異なるため、とりあえず一番安い個室の部屋の料金を調べてみる。つまり、雑魚寝はNGということ。

運賃が思ったより複雑なので、全部調べるのはやめた。
2,3路線調べた限りでは、片道15000~20000円くらいで利用できそう。
関西から四国、九州まで移動でき、ホテル代わりにもなっているとはいえ、やはり高い。

なお、障害者割引精神障害者保健福祉手帳を所持している人向け)に関しては、名門大洋フェリー、宮崎カーフェリー、商船三井、阪九フェリー、オレンジフェリーの関西発フェリー全てで利用できるようだ。
障害者割引を使えば、運賃が半額になるが、船室のグレードによっては適用対象外になったり、船室をグレードアップする際の追加料金には割引が適用されなかったりする場合がある。

例えば、名門大洋フェリー(手帳2級・3級の場合)では「ファースト」以上の船室を利用する場合、障害者割引が適用できないようなので、もし割引を使いたければ相部屋の船室を選ぶしかない。

個室の部屋でも障害者割引を利用できる関西発のフェリーを調べてみると、オレンジフェリー、宮崎カーフェリー、商船三井、阪九フェリーでは個室利用の場合でも障害者割引が適用されそうだ。

割引を使えば、片道7000~10000円くらいで移動できるようになるため、もはやビジネスホテルやシティホテルの料金とほぼ変わらないくらいになる。
JRでは未だに障害者割引が使えない中、フェリーではほとんどの企業で、しかも個室でも割引が使える。素晴らしい!

連泊ができるかどうかは私の体力次第だが、とりあえず時刻表、運賃(割引適用)という側面から考えると、1日1万円くらいの出費で関西と四国、九州を行ったり来たりできることが分かった。

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