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マイナスをプラスに変える発想(北海道関係の話)

毎回記事のタイトルに日付を書いていると、「毎日書かなくては」という強迫観念が湧いてきてしまうので、今回からやめることにした。
記事の投稿ペースも、特段書きたいことがなければ、今後は徐々に減っていくことになると思う。

私はこの強迫観念のように、「自分で自分を苦しめる」癖があり、これがかなり厄介だ。
以前からこの傾向はあったが、最近は一人暮らしでかつ、誰とも関わらない日々を送っているので、自分を苦しめるブレーキが弱まりづらくなっている。

北海道の女性は無愛想なのか否か?

さて、今日はネットサーフィンをしていて見つけた面白い記事について書いてみたい。
まずは、本州から北海道の清里町に移住し、宿泊施設を運営されている方のブログ記事をご紹介する。
色々な記事があるのだが、その中でも特に「北方女性見聞録」という記事が興味深かった。

「北海道の女性は無愛想な人が多い」(しかし決して性格が悪いというわけではない)という内容なのだが、確かに一理あると思う。

私は札幌市に移住して2年弱が経つが、先述の通り人とほとんど関わらない生活を送っているので、関わったことのある女性はかなり少ない
一昨年(2022年)、北海道各地を旅行していた時、そして昨年やっていた短期バイトで関わった人くらいしかいない。

旅行をしていた時について言うと、私の旅行は孤独な一人旅であり、所謂「人情触れ合い旅」のようなものではないので、関わった人と言ってもホテルのフロントの人や、飲食店の人くらいしかいない。

全国チェーンのホテルを中心に利用していたせいかもしれないが、ホテルの従業員の人たちの接客態度は、別に悪くはなかったかなと思う。

特に対応が良かったのは、紋別市にあるオホーツクパレスの方だった。
このホテルは、部屋も快適だったし、朝食の質やアクセスの良さなどから見ても、紋別ではトップクラスのシティホテルだと思う。
一方で、道東の某都市で利用したホテル(地元資本)のフロントの女性(40~50代くらい)の対応は、ちょっと微妙だったことを覚えている。
逆に言えば、対応が微妙だったのはこれくらいで、他は全て普通だった。

短期アルバイトで関わった方々に関しては、愛想が悪い人はいなかったが、気の強い感じの女性は結構いたように思うし、その反面、もの凄く静かな雰囲気の女性もいた。
特に、私の教育係であった女性の方は、まさに「北海道の女性」を具現化したような感じの人で、思ったことははっきり言うタイプの人であった。
私個人的には、気の強い女性は嫌いではないので、その点は特に文句はなかった。(それでも、少しイラッとすることはあったが)

また、上記の記事では、北海道の女性は裏表がないとある。
これは男性も含めて、北海道民の特徴を鋭く突いていると思う。
悪く言えば無愛想で、ぶっきらぼうで、精神的に余裕がない状態だと、「なんだこいつ?」と頭に来ることもある。
良く言えば、その人が自分についてどう思っているかというのが、(本州の人と比べ)手に取るように分かるという面がある。

「この人は少しイライラしてるな」とか、「機嫌が良いな」とかそういったことを感じ取るのが比較的容易なのである。
つまり、他人の感情を読み取りにくい人(例えば、私のようなASD者)でも、戦略的に行動をとりやすくなる。

以上のようなメリットもあるため、人間関係を築こうとする場合には、道民の分かりやすい性格がプラスに働くことがある。

無愛想を「楽しむ」という発想

2010年頃に書かれた、「裏札幌案内」というブログも面白い。

特に、社会主義圏で無愛想な対応を受けることが好きという人の話題から始まり、札幌で接客サービスの悪い店を紹介している記事が面白い。

旧ソビエトに占領されそうになるという歴史(南樺太と北方領土は実際に占領された)と、ソビエトや北朝鮮と似た寒々しい気候を備え、計画的に「開拓」と開発がなされた北海道は、ある意味で社会主義圏のようなところがあるかもしれない。

10年以上前の記事であるため、おそらく現在の状況は当時と比べ改善されたことと思われるが、今でもこの手の愛想の悪い客対応は時折目にする。
(全国チェーンの店は従業員教育が行き届いていることが多いため、現在では接客態度の悪い人を目にすることはかなり少なくなっている。
しかしながら、個人店や地元資本の店の場合は、その限りではない。)

このようなレベルの低い接客に対して、怒ったりクレームをつけたりすることは簡単だが、このブログでは敢えてそれを楽しむという新しい北海道の楽しみ方を提案している。

確かに、ほとんどの北海道に縁のない日本国民にとっては、北海道はある種外国であるから、こういった楽しみ方をするのも大いにアリだと思う。
ただ、実際に北海道に住んでしまうと、
つまり、同じ土俵に立ってしまうと、このような楽しみ方をするのはかなり困難になる。

こういったところが、地方移住の難しいところだなあと思わざるにはいられない。

最後に、上記のブログには、2000年代以降、サービスの質はかなり改善されたとある。
私は90年代後半生まれなので、昔の状況は全くもって分からず、当時の人々はどんな感じだったのだろうと思いを巡らしてしまう。
国鉄職員の態度は酷かったというのは有名な話だが、国鉄だけでなく、役所や飲食店、ホテルも含め、全て態度が悪かったのだろうか。

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