北海道旅行記:日本最東端を目指す旅(4日目:納沙布岬へ行く)
旅4日目(2022年6月22日)
旅は4日目。今日は、釧路から根室まで行き、日本最東端「納沙布岬」まで行こうと思う。
釧路駅08時18分発の普通列車根室行きに乗車。釧路駅は自動改札があるので、列車が発車するしばらく前から改札内に入ることができる。
08時頃にはホームに入り、根室行き列車に乗り込んだが、既にそこそこ人が乗っていた。
発車時刻が近づくにつれ、乗客は増えてゆく。列車前方には、JR北海道関係者(広報担当?)と思しき人もいる。
結局、乗車率6~7割くらいで釧路を発車。平日にしては結構乗っている。やはり「大人の休日俱楽部パス」効果だろうか。
根室本線の釧路~根室間は、「花咲線」という愛称が付いている。この区間は特急がなく、普通快速列車のみ走っている。
風光明媚な車窓と、日本最東端の地へ行くというその性質から、多くの旅行者や鉄道ファンが訪れる路線でもある。
釧路根室間での乗降はあまり多くはない。ほとんどの人が釧路から乗り、根室を目指すという意味では、宗谷本線と似ているだろうか。
釧路から約2時間20分、終点の根室に到着。少し混んでいたので、ようやくついたかという思いが強かった。
ここから、日本最東端「納沙布岬」を目指す。花咲線は結構乗っていたが、根室駅で下車する人は少なく、その多くが折り返し列車に乗って行った。
駅前にあるバスターミナルで往復切符を購入し、バス乗り場へ。
納沙布岬行きバスは、花咲線のダイヤと対応している。接続が良いため、列車で来た旅行者にも使いやすい。
根室駅から納沙布岬までは、40分ちょっとかかる。乗客数は5~6人ほど。納沙布岬に行くと思われる人は私含めて3,4人という感じか。
花咲線と比べるとゆったりした車内だ。私はこのころから、「ローカル鉄道よりローカルバス」派になりつつあった。
途中、バスは根室市街地を通るため、そこそこ乗降がある。根室のバスはあまり本数が多くはないが、地元の人に利用されているのは良いことだと思う。
納沙布岬の手前、「歯舞(はぼまい)」という地域を通る。この辺りはかつて「歯舞村」だった地域で、歯舞群島(北方領土)と同じ自治体に属していたというのだから興味深い。
終点、納沙布岬に到着。日本最東端の地だ。宗谷岬に行くバスとは異なり、このバスは終点が納沙布岬だから、最果てに来た気持ちも強くなる。
納沙布岬には、車で来る人がほとんど。この碑の周囲には、車が何台も停まっている。
観光客はそれほど多くはなく、ゆっくり観光できる。
納沙布岬は北方領土がすぐ近くにある場所のため、北方領土の地図も描かれている。
岬周辺には、いくつか飲食店がある。昼飯はどこで食べたかよく覚えていないが、「花咲ガニ入りカレー」を食べたような気がする。
昼が過ぎ、段々と天気が良くなってきた。
「根室市北方領土資料館」に行く。ここでは、日本最東端に来た証明書を貰うこともできる。
入口では、「どの交通手段を使ってここまで来たのか」をアンケートで訊かれた。JR花咲線と、路線バスで来たと申し上げておいた。
他の人の様子を見ると、自家用車で来ている人が多いようだ。
北方領土資料館のため、北方領土についての展示を見ることができる。やはり日本に住む人間として、一度は見ておきたいと思う。
少し残念だったのは、最東端到達証明書を受け取るだけで、すぐに資料館から出て行ってしまった人が何人かいたこと。せっかく建物に入ったのだから、北方領土の資料くらい見ていけば良いのに。
最東端まで来て、何をせかせかしているのだろうかと思う。
自動車という便利な乗り物を手に入れた人間が、なぜか以前よりせっかちになっている。不思議なことだ。
写真には撮っていないが、「北方館」「望郷の家」では、望遠鏡を使って北方領土の島々を眺めることができる。
岬から近い島々(水晶島や貝殻島)はよく見えたように覚えている。
これは「四島の架け橋」。北方四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)を表現しているらしい。
納沙布岬まで来て、色々なことを考えることができた。来てよかったと思う。
3時間ちょっと納沙布岬に滞在し、15時10分発のバスで根室駅まで戻る。
帰りのバスも、そこそこ乗っている。乗客は10人近くいたんじゃないかな。
根室駅に到着。根室は市街地にも、北方領土返還を訴える看板等を見ることができる。
4日目は、ここで終了。泊まる宿は、市街地にある「ホテルねむろ海陽亭」(2泊)。
駅からは少し歩くが、イオン根室店が近く便利な立地だった。部屋は和室。「どうみん割」が使える宿でもある。
5日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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