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北海道旅行記:日本最北端を目指して(2日目:宗谷岬へ)

旅2日目(2022年5月10日)

稚内で、朝を迎える。いくら日本最北の地といっても、そこは3万人以上の人が住むれっきとした「市」。

旅行客にとっては特別な場所であっても、地元の方からすれば自分たちの故郷で、普段の生活を送る土地なのだ。

そんなことを考えながら、ホテルを出る。今日は、「宗谷岬」に行ってみる。

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稚内駅前にある道路標識。日本語、英語のほか、ロシア語が書かれている。これもサハリンがすぐそこにある稚内ならではの光景だ。

宗谷岬には、宗谷バスが路線バスを運行している。旧JR天北線代替バスである「天北宗谷岬線」、これに乗る。

10年以上前は、稚内から宗谷岬へ行く路線と、天北線代替バスは別の路線だったのだが、需要が少ないせいか、2011年に両路線は1つの路線にまとめられてしまった。

2008年秋に放送されたテレビ東京の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」では、太川陽介氏率いる出演者は、浜頓別から稚内駅前までバスに乗り、そこから宗谷岬方面のバスに乗り換えていた。

もし同じルートを今辿るとすれば、浜頓別から宗谷岬まで直接行けるということになる。

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稚内駅~宗谷岬は、往復券を買うと片道1280円。往復券は駅の宗谷バス窓口で購入できる。

稚内駅前09時39分発の「音威子府」行きに乗車。天北線の代替バスだから、かなりの長距離を走る。

平日の朝だが、バスはそこそこ乗っていた。乗客は10人弱で、ほとんどが宗谷岬へ行く旅行者と思われる。

途中、潮見5丁目で少し乗降があったが、それ以降はほとんど乗客数に変化の無いまま、宗谷岬に向かう。

稚内駅から約50分で、宗谷岬に到着。同じ稚内市内でも結構時間がかかる。

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とうとう、日本最北端の地にやってきた。

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日本最北端の地」は、撮影しようとする観光客が多いので、人が全く写っていない写真を撮るのが難しい。

GW明けの平日でもそこそこ人がいたから、繁忙期は凄い人出になるのだろう。

今自分は、日本で一番北の場所にいる。感慨深い気持ちもあるが、「案外簡単に行けるな」という思いもあった。

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この海の向こうには、サハリンがある。稚内からサハリンは100kmも離れていない。

海外に一度も行った事がない自分にとっては、何だか不思議な気分だ。

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分かりやすい地図があった。宗谷岬とサハリンの近さが分かる。

宗谷岬には、「宗谷岬公園」という公園もあり、そこも面白かった。iPhoneではなく、GoProで映像ばかり撮っていたから、写真をほとんど紹介出来ないのが申し訳ない。

さて、宗谷岬をある程度堪能したから、11時14分発のバスで稚内駅に戻る。

帰りのバスも、乗客は10人ほど乗っていた。宗谷岬のバス停より前から乗っている人がいたかは覚えていない。

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再び稚内駅。気温は17度ほどあって、温かい。昼ご飯は、駅目の前にある「ひとしの店」でいただいた。親子丼を食べた。

昼ご飯を食べ終わったので、今度は稚内公園方面に向けて歩く。

駅から市役所方面へ進む。

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稚内市役所を横目に公園へ歩いていく。途中、野生のシカがいた。

シカは襲って来ることはないから特に逃げる必要はないかと思うが、間近で見ることはなかったので驚いた。

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ひたすら登り坂を登ってきた。気温は20度以下だが、流石に暑くなってきた。

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稚内公園の辺り。「お手洗」は閉まっている。

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氷雪の門」に辿り着いた。旧日本領の樺太で亡くなった日本人の慰霊碑だという。周辺にはトイレや売店もあり、車で来ている人の姿もあった。

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整備された遊歩道を進んで、稚内市街地に向けて下っていく。

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良いウォーキングになった。地元にこんな素晴らしい公園があるのは羨ましい。

場所は変わって、稚内のフェリー乗り場前。

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国際フェリー(サハリン行き)は運休中だが、利尻・礼文に行くフェリーは毎日運航している。

稚内の宿泊料金が高くなりがちなのは、利尻や礼文に行く旅行者が多く滞在するからという理由もある。

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今回は乗らないが、いつか利尻島や礼文島にも行きたい。

2日間稚内に滞在して、思ったことを簡潔にまとめる。

稚内駅前は結構都会だった。商店街も機能しているし、車通りもたくさんある。

宗谷岬は、最果て感はあまりなかった。でも、行けて良かったと思う。

3日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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