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紛争地の看護師を読んだ感想

以前、うちの大学に国境なき医師団の白川優子さんが講演に来てくださった。
僕はたまたまお呼ばれして懇親会で一緒にスープカレーを食べた。
悲惨な現場で活動してきたとは思えない程、明るい方だった。
去り際に「私の本読んでねー」とおっしゃっていたので早速購入して読んだ。

衝撃的な内容で、読んだ感想をLINEで白川さんに伝えた↓

白川優子さんへ
お久しぶりです。北大医学部3年の高木です。

紛争地の看護師読みました。この本を出版してくれて本当にありがとうございます。

まず派遣の数に驚きました。世の中にこんなに戦争が多いのかと。僕はウクライナとガザくらいしか知りませんでした。本を読みながら戦争の背景を調べました。
復讐の連鎖、宗教による対立、大国の利権争い、、戦争って思ったよりずっと複雑で止めるのが簡単じゃないなと

文章が伝える力は映像よりも大きいなと思いました。今までメディアで戦争の映像を見てもボンヤリしたイメージだったので。
歴史の教科書で戦争を学んでもそれは、「元が日本に攻め込んだ」などの政府側の視点から書かれたものであり、市民側の視点がわからない
でもこの本では市民が戦争によってどうなるのか書かれていてリアルに感じました。

シリアの少年が言った「父親を殺した奴を殺しに行くんだ」というセリフ
よく日本でも若者が「殺す」というセリフを使うけどそれは全く意味が違う
シリアの少年の「殺す」はまさに憎しみの連鎖を示すもので、恐ろしくなった

僕は自分の目で見て確かめたい質で、今まで色んな国を旅行してきました。今回もこの本を読んで、紛争地で働いてみたいなと思いました
でも現場に行けば優子さんのように悲しみ、怒り、希望を感じることになるだろうし、現実から逃げられなくなりそうです。
そもそも自分の役割ってなんだろう
一人前の医師になったらまた考えます

クマさんにたまたま出会ってご飯に誘ってもらい、優子さんと出会い、(普段全く本を読まないのですが笑)たまたまこの本を購入して読んで本当に良かったです。地球の捉え方が少し変わった気がします。ありがとうございます

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