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いつの間にか旅の気負いが抜けた
以前にも少し書いたが、旅をはじめた頃は
「できるだけ多くの観光地に行かなきゃ!」
「できるだけ多くの、色々な人と話さなきゃ!」
「できるだけ現地の人と交流して、深いところまで知らなきゃ!」
と、気負いまくっていた。
それはそれで良いことだと思う。
日本という島国に住んでいると、海外での経験は非常に貴重だ。
なぜなら時間的にも、金銭的にも海外は簡単に行ける場所ではないからだ。
しかし旅が5ヶ月目に入った現在、そういう気負いが抜けてきた。
実際はインドを超えた、4ヶ月目で抜けていた気がする。
今の僕はかなりゆったり旅をしている。
事前に観光地を調べてマップにピン留めして回る→宿で出会った人から良いと聞いた場所、歩きながら見つけた、気になる場所に行く
多くの街を訪れる→気になった場所、良いと聞いた場所に行ってみる
日中は観光をし、夜は宿で外国人と話す→仕事、おしゃべり、散歩、チェスなどで観光をしない日もある。また外国語が面倒なときはYouTubeに浸かる
行動しまくって、色々な刺激を受けることも大切だろう。
ただ、あまりに動きまくると体力が持たない。
それに観光が旅の楽しみだけでないこともわかった。
海外でゆったり過ごしているだけでも、何かしら日本では出会えない経験に出会える。
それもまた海外旅行の醍醐味ではないだろうか。
もしかしたら数年後に「もっと回っておけば良かった〜」と後悔しているかもしれない。
だが、それでも良いと思っている。
10ヶ月という限られた期間では、1つの国を知ることさえ難しい。
むしろ「もっと回りたいな〜」という気持ちを残しておく方が、次の旅のモチベーションにも繋がる。
ところで、これは日本の生活でも持っておきたい心構えだと思っている。
たしかに「努力」や「頑張る」ことは大切だ。
しかし時間、お金、体力と人間にはあらゆる制限がある。
至るところに頑張って手を伸ばして掴もうとするよりも、たまにはゆっくり座って周りにあるものを眺めるのも良いのではないか。
少なくとも、僕は日本に帰ったらこのような気持ちで過ごそうと思う。
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