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ブルーのある街。
おばんです,ともさんです.
カジュアルな文章を何か書いておかないと正気がどこかに行ってしまいそう¹なので, かなーり久しぶり²にnoteを書くことにしました.
えっ, もう正気はないって?
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¹正気はすでにありません.
²11月19日, 約一ヶ月前です.
お後がよろしいようで。
真面目に、たまにはカジュアルな文章(?)も書きたいと思いまして、今日はブルーのある街のお話をします。
ブルーとは?
航空自衛隊
第4航空団飛行群第11飛行隊…
こと、ブルーインパルスのことです。
あれ、逆ですか?
曲芸飛行で名高いブルーインパルスは、全国的にもかなり高い知名度を誇ります。しかし、その本拠地は意外と知らないよ〜、という方が多いのではないでしょうか。
宮城県にあります。
宮城県の人はともかく、他県の方は意外に思われるかもしれません。
日本三景の松島の名が付けられた基地ですが、実は松島そのものにあるわけではなく。
東松島
という自治体があります。
そしてこの東松島こそ、今日のお話の舞台です。
実は先ごろ、大学の研究室で日帰り旅行みたいな企画をしました。
それはいくつかのグループに分かれ、松島エリアの「まだ見ぬ地域資源を切り取った写真一枚とそのキャッチコピー」(日本三景系は禁止)を探してコンテストをしようという、実に地域創生という感じのものだったのですが、
私のいる班は、何があったか松島ではなく、東松島に行きついてしまいました。いえ、いま思えばそれも必然だったのかもしれませんが。
何があったか東松島に行き着いた私は、そういえばブルーインパルスの松島基地はこのあたりだったな…と思い、
まさか飛んでるところ見れたりしないよね〜
という、軽い気持ちで自衛隊のサイトを開きました。すると。
1時間後に飛ぶ(しかも一般公開)と書かれておりました。
地図を見れば、駅から基地まで歩いて行くには丁度いい時間ではないですか。ちょっと運命感じちゃいました。
そんなわけで、私たちはブルーインパルスが飛んでいるところを見に行くことにしたわけですが。
メンバーのうち一人が、さり気なくブルーインパルスのことを「ブルー」と呼んだのです。
「鹿妻」駅前の前代ブルーのモニュメント。
私含め、ほかのメンバー(計4人おりましたのでほか3人です)は、ブルーって言うの?といった感じで問いましたし、言った本人は本人でえ?言わないの?といった具合。
聞けば、その方自身はまだ飛んでいるところを見たことはないものの、家族がたまに見に行く(+住んでいる地域柄)とかで、ブルーインパルスに親しみを込めてブルーと呼んでいたそうで。
調べると、この東松島の地元の方を中心に、同じように呼んでいる人は他にも多く居るようでした。
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当たり前ですが、ブルーインパルスが飛行している姿は、存分に見ることができました。間近で見る戦闘機(訓練機ですが)には、シンプルに思っていた数倍くらい感動しました。
私自身もいつか見に行こう、いつか見に行こうと思いつつ見に行っていなかったこともあり、いい機会であったと思います。
これぶつからないの!?というくらいの距離感。
皆思い思いに写真を撮り(私はここぞとばかりにGalaxyのお化けズームを使いまくりました)、これで優勝だぜ!というくらいの思いでタクシーに乗り、大満足で駅に戻ってきた時のことです。
誰かがふと、気付きました。
それは静かに在りました。
何故、初めに駅に降り立った時には気が付かなかったのでしょう。そう、ポストが青かったんです。
ただ、ポストが青い、それだけなら、あまり頻繁にあることではないですが、さほど価値のあるようなものでもありません。
しかし、皆がすぐに気づいたのでした。この青の意味に。それはもしかすれば、その日一日のそこに至るまでの行動、やり取りがあって始めて気付けたものかもしれません。
そう、これはブルーの青なのです。
ブルーが飛んでいる時間に東松島に行って、初めて気が付いたことがありました。
それは、「ブルー」となんの気なしに呼ばれるくらいには、その街にとってはあまりにも身近ということです。
なんならこの後に駅で列車を待っている間にも、彼らは市街地の上空にも入り込み、駅の頭上をも飛んでゆきました。
タクシーの運転手はこれが普通だからね、と話してくれました。
私たちが行った時にちょうど訓練飛行をしていたのは、偶然でも何でもなく。それが、この街の日常だったわけです。
そして、そんな連綿と送られてきた物語の中潜んでいるものにこそ、惹かれる人もいるのではないでしょうか。
無理やり作り出すでもなく、無理やり見つけるでもなく。そのようなものにこそ、地域資源というものの可能性があるのではないか。そんなようにも思えた一日でした。
ここにも、ブルー
それが、私たちのキャッチコピーで、もちろん使われた写真は飛んでいるT-4訓練機ではなく。
その街の日常に佇む青いポストなのでした。
そんな、ブルーのある街の、自分たちだけが気が付いたようでちょっと嬉しくなったある日のお話でした。
コンテストは優勝しました。
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