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桜木紫乃ふたりぐらしの表紙は太田侑子

さんの作品なのだ。本屋でジャケ買いした。桜木紫乃さんも大好きだ。砂上の時もそうだけど、雪の降るシーンのリアリティが半端ない。冬は寒いけど、雪の美しさに酔いしれてしまう。そのあとの家族じまいも、現実的で登場人物それぞれの思い、気遣い、少しの気遣いが人間関係を作っているのだと感じられた。ふたりぐらしも家族じまいの序章のような気がして、楽しかった。その文庫の表紙のイラストが自然体な二人暮らしの風景で調べてみたら、太田侑子さんの作品だった。そのあと前から読みたかった中山七里の護られなかった者たちへの文庫イラストも素敵で、やっぱり太田侑子さんで既に読み終わってた死にゆく者の祈りも太田さんの作品で、僕の読みたい本の表紙はすべて太田さん?!となったりした。ジャケ買いというのも限度があるわけで、でもどの作品も青と白の表現が美して、なんならその青と白の使い方で太田さんだと判断するくらいになってきて、リアルとか写真のようなというのではなく息が止まるような美しさがある。今回久々に読んでいない作品&どうしても美しすぎてほしい文庫が見つかった。佐藤正午さんの彼女について知るすべてのことの ウィスキーグラスが美しすぎる琥珀色ってこの色だよなーって本屋に行こうと思う。CDのジャケ買いなんてなくなったけど、本屋で表紙に惹かれるのはまだまだたくさんある。

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