とら~ぬの麻雀に関する4ベクトル


当方は常日頃から麻雀の強さに関しては4つのベクトルがあると提唱している。

「強い・巧い・柔らかい・太い」

今回はそれを少しずつ掘り下げながら、Mリーガーまたはスリアロ5団体のAリーガー(μはμリーグ)で誰がこのベクトルに該当するかどうかも含め書いてみたいと思う。

【注意事項】

・以下の話は完全な個人の主観です。意見に対する批判は一切受け付けません。

・特に日本プロ麻雀連盟に関しては知識不足な面もありかなり的外れな意見の可能性もあり得ます。

・今回のベクトルに掲載されていないからと言って決して弱いとかそういう話では絶対にありません。

・あえてすべて敬称略にさせていただいております。あしからず。

1.麻雀が「強い」

このベクトルはわかりやすい。シンプルに麻雀が強いと思う人たちだ。この強さに関しては定義が難しいが、多少の暴牌があっても勝負所をしっかり決める人、スタイルが簡単に崩れない人、というのがここに該当する。この人達と同卓すると軽くげんなりする。やってて一番楽しいのもこの人達ではあるが、やってて一番しんどいのもこの人達である。

Mリーガーだと:多井孝晴、堀慎吾、佐々木寿人、近藤誠一など

団体リーガーだと:前田直哉(連盟)、新井啓文(最高位戦)、矢島亨(協会)、忍田幸夫(μ)、楢原和人(RMU)など

2.麻雀が「巧い」

このベクトルの人たちは大きなミスがない、淡々と正着打を探すタイプや、細い道を手繰り寄せて丁寧な手作りをするタイプ、逆にあっと驚く変化球をぶん投げて捕まえてくるタイプがここに該当する。理系麻雀を突き詰めると大抵このタイプになるので、天鳳高段者にはこのタイプが本当に多い。後ろ見すると本当に勉強になるタイプと、「よい子はマネしないでね」というタイプが混在するので注意が必要である。

「強い」と「巧い」に違いがあるのは、「単に死ぬほど細い」パターンがそこそこある。あとは暴牌を極端に嫌うので押した方が得そうな牌を押さないで結局損する人が多い印象もある。

Mリーガーだと:園田賢、滝沢和典、小林剛、朝倉康心など

団体リーガーだと:藤崎智(連盟)、竹内元太(最高位戦)、渋川難波(協会)、武則輝海(μ)、藤中慎一郎(RMU)など

3.麻雀が「柔らかい」

このベクトルの人たちはとにかく受けが強い。降りてるように見せて非常に激しい粘りでいつの間にか聴牌している人たちが多い。押し引きにこだわって麻雀している人たちが多いので、手牌が本当によく動くし、淡泊な放銃がほとんどない。腰の重い打ち手が多いので中途半端なリーチを打つと抹殺されるのがこの人達でもある。あと個人的には101ルールが好きな人は大抵このベクトルに落ち着いていく印象が強い。

Mリーガーだと:松ヶ瀬隆弥

団体Aリーガーだと:紺野真太郎(連盟)、鈴木優(最高位戦)、小川裕之(協会)、山本裕司(μ)、阿部孝則(RMU)

4.麻雀が「太い」

このベクトルに属する人たちの麻雀はある意味わかりやすい。簡単に言えば豪運タイプだ。ツキが太い。つまり大抵のことがツモで何とかなってしまうタイプの人たちだ。麻雀やってると大抵何でも思い通りになる「バカヅキ」という状態になる人がいることはわかると思う。端的に言えばその状態が極端に長いタイプだ。後ろ見していても絶対に参考にならない。普通の人はそうならないケースが非常に多いためだ。それと同時に麻雀が巧いタイプはこのタイプが非常に苦手になりやすい。多少のミスを咎めたり反応しすぎて手を曲げてしまうと、結局そっちを引き当てて相手に押しつぶされるケースが増えるためだ。

Mリーガーだと:黒沢咲

団体Aリーガーだと:正直いない。普通太いだけではAリーグにはたどり着けない。

5.「変態か!w」と叫んでいる場合

とら~ぬが麻雀を見たりやったりしていてたまに「変態か!w」という表現をしていることがある。結論から言うとこれは誉め言葉である。これについてはどのベクトルでも該当するケースが多く、強い人たちが勝負所に決めても「変態」、巧い人たちがマジカルな和了を決めたり細い道を手繰り寄せても「変態」、柔らかい人たちがとんでもない粘りを発揮しても「変態」、太い人がズルい和了を決めても「変態」。そういうものだ。

6.個人的な感想

以上4つのベクトルについて触れてきたが、大切なことは以下の2点である。

①「強い」のベクトルにいないからと言って麻雀の巧拙に差があるわけではないこと

②今回はわかりやすいようにMリーガーおよび上位リーガーに限らせていただいたが、プロアマ問わずこの中に該当する人はたくさんいること

もし「この人はどこ?」というのが聞きたい方は個別に連絡ください。ただしあくまで数半荘以上見たことある、もしくはどう託したことがある人に限ります(初見ではほぼ無理)

当方へのサポートはこちらから。こちらを原資として様々な活動に使わせていただきます。