とら~ぬとくじ引き旅Ⅰ~前身の話~
私は毎年中学(一人は高校も)の同級生二人と「47都道府県をくじ引きで巡る旅」を実施している。ルールはいたってシンプル。
①くじで引いた都道府県に旅行する
②全員の希望地を1つ以上入れる
③1日1回温泉に浸かる
この3つである。あとは集まった際に都道府県と希望地を決め、私が旅程をまとめることになっている。
実はこの旅が始まる前にある2つの旅行というがドライブが存在していた。今回はその話を記事にしたいと思う。
1.神奈川県市町村役場巡り
「なあとら、カントリーサインの旅って知ってるか?」
こう話を持ち掛けてきたのは私の小学校時代からの友人。中学では同じ剣道部に所属し部長もやってもらった。高校こそ別のところに行っていたが、母親同士が仲良くしていたこともあり毎年趣向を凝らした年賀状を送ってきていたのである。
「あれだろ?水曜どうでしょうだろ?」
北海道の伝説の番組、水曜どうでしょう。その中でも屈指の過酷企画として今も名高い「212市町村カントリーサインの旅」。友人はこれがやりたいという。
「・・・といってもさすがに北海道に通って、とかはできないから、神奈川ならできるだろ。なあ、やろうぜ」
この友人、僕が引くほどのNHKとTVKの狂信者。TVKではこの番組がよく再放送されていたため、真似がしたくてたまらなくなったようである。これに私も乗った。2011年夏のことである。
当時は私も自家用車を持っていなかったため、二人で協力してレンタカーを借りて実施することに。この流れが今も続いていると思ってもらえればよい。
記念すべき最初のスタート地点は小田原駅。ここからくじで引いた最初の目的地、山北町へ向かう。
カントリーサインを撮影しようと向かったところは国道246号線。停車できる場もないので近くの町役場へ駐車。この際に思いついたのが、
「これ・・・役場めぐって広報誌集めたら面白そうじゃない?」
当時大学生の緩い発想である。この結果「カントリーサインの旅」が「役場巡りの旅」に化けた。
それから1日数か所をくじを引いてはめぐり、くじを引いては巡り。夕方には終わって適当に夕飯を食べて帰る。お互いの休みが合う夏休みや冬休み、2か月から3か月に一度数か所をめぐる。そんなドライブだった。
そこに一人中高の同級生(剣道部仲間)が加わり、西半分を埋め、東半分を攻め、およそ2年少々をかけて全市町村を制覇したのだった。真鶴町から三崎町、清川村までも。
そこで飽き足らず私が提案する。
「どうせなら一生かけて47都道府県やりたい!」
・・・当然あきれられた。だが押し切った。
剣道で日本様々なところに遠征をしていた私にとって、47都道府県全制覇は私の人生のささやかな夢の1つでもあった。それを大切な仲間たちとめぐっていきたい。そんな思いからくじ引き旅は生まれただのだった。
2.1泊2日 伊豆半島一周ドライブ
まず始めに当たった壁。それは、「3人で泊りの旅行をしたことがない」ということだった。そこでまずはドライブもあるだろうから、と全員三島に住んでいた経験がありながら1度もやったことがない「伊豆半島1周」をやろう、ということに。
1日目。
三島駅に集合し、私の車で駿河湾へ。まずは戸田に抜け道の駅で温泉に浸かる。
500円で温泉に浸かれる便利な道の駅(当時はできたばかりだった)
その後海沿いをひたすら走り土肥金山から堂ヶ島、黄金崎へ。
http://izudougasima-yuransen.com/
そのままスカイラインを南下する。開けた景色がドライブしていて非常に美しい。今でも人生で走った道路の中でも上位に食い込む。
http://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/roadofjapan/kanto/nishiizuskyline/nishiizuskyline.htm
夕方、石廊崎で夕焼けを眺める。この夕焼けが本当にきれいだった。機会があればまた行きたいと思っている。
https://izuhack.akao-hotel.co.jp/79
2日目。
下田を出て東伊豆を北上する。
最初は河津七滝へ。
http://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/attraction/143/
続けて熱川のバナナワニ園へ。
最後は熱海の日帰り温泉で海を眺めながらひとっぷろ浴びる。三人で横並びに風呂に浸かりながら一言。
「これは・・・できる限り続けていこうぜ。」
2015年夏のことである。
とら~ぬとくじ引き旅Ⅱ~鹿児島編~へ続く
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