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平等と公平

皆を平等に扱う。
私が思うに、これはやめた方が良いと思います。
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似たような言葉に「公平」と言うのがあります。
平等と公平。

似ているようで全く違う言葉です。
平等を声高に叫ぶ人は結構危険かと思います。

一言で言うと、、、
平等・・・差別がなくみな一様に等しいこと。
公平・・・判断・行動に当たり、いずれにもかたよらないこと。
とでもなるでしょうか。

平等だと、男も女も、大人も子供も、貧しい人も裕福な人も、背が高い人も低い人も、みーーんな同じように扱います。
これはこれである意味理想的な社会かもしれません。

ただ、人に限らず、集団が生活する場合、平等だとよろしくない場面は往々にあります。
大人も子供も同じ量の食べ物を食べるでしょうか?
貧しい人と裕福な人にとって、千円は同じ価値でしょうか?
背の高い人と低い人にとって、高いところにあるものを取る難易度は同じでしょうか?
そして、男と女はその能力において同じでしょうか?

答えは『否』かと思います。

それを「平等」の名の下に同じように扱って良いのでしょうか?

平等と公平

上の絵は出典が分からないのですが、平等(EQUALITY)と公平(EQUITY)を端的に表しています。

身長の異なる3名に、平等に台を与えた結果、一番小さい子は野球の試合が見られません。
逆に小さい子に2つ、次に小さい子に一つ、大きい子には無しと不平等に台を与えた結果、3人とも試合を見ることができます。
これで偏りが無い。公平です。

この例は非常に分かりやすく、「大きい子に台を与えないとは何事だ!」と言う人はいないかと思います。

しかし社会に目を向けると、国や地方自治体、会社や友人などの行動が「それって不公平じゃん?」と思うことは往々にあります。

なぜこういった事が起こるのか?
なぜそう思えてしまうのでしょうか?

基本的に平等である事ということを進める方向で社会は動いていると私は思っています。
そのために、まずは公平を担保しているのだと見ています。
公平に扱う状況を整えるために、不公平(=平等では無い扱い)をしているのではないでしょうか?

3人の子供に不平等に台を与えて公平にする。
その上で、平等に試合を観戦する。

公平があって平等がスタートするのでは無いでしょうか?
不平等な扱いがあった時、その不平等な扱いの先に、公平があるかもしれません。

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