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#23 神戸大学国際人間科学部子ども教育学科 [編入学試験対策]

みなさん、こんにちは☀️ 『編入の叡智』運営の碧(あおい)です。
今回は、神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入学試験に関する情報や、碧が昨年どのように対策したか、さらに碧が現時点で考える編入試験対策の最適解についてお話ししていこうと思っております。神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入試験に関する情報を取り扱っている方は少ないため、今年度や将来神戸大学の子ども教育学科を編入学試験で受験しようと考えている方はぜひこの記事をご覧になり試験対策の一助にしてくだされば幸いです✨


神戸大学国際人間科学部子ども教育学科とは

神戸大学の国際人間科学部はグローバル文化学科、発達コミュニティ学科、環境共生学科、子ども教育学科を持った学部であり、学際的なアプローチから研究活動を行なっている学部として知られています。子ども教育学科は教育学を研究することが大きなテーマとして掲げられています。北海道大学教育学部と同じように、教員養成に関してはそれぞれの教育大学(北海道教育大学、兵庫教育大学)に任せています。子ども教育学科は特に乳幼児教育や初等教育を重点的に研究している学科です。もちろん中等教育や高等教育等の研究も行われていますが、やはり幼児教育や初等教育の研究がより盛んな学科となっています。ここからは私の推測ですが、国際人間科学部の中に発達コミュニティ学科などのより幼少期の教育に関する学科が設置されているため、子ども教育学科においても幼児教育や初等教育に関する研究が盛んなのではないかなと考えています。

神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入学試験概要

神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入学試験は毎年10月中旬に行われています。募集人員は例年2名となっていますが、近年では合格者を1名も出していません。
神戸大学国際人間科学部教育学科の試験は専門科目の試験と面接がありました。それぞれしっかりとした対策が必要であると感じました。ここからは筆記試験と口述試験に関する具体的なお話をさせていただこうと思っております。

筆記試験(教育学)

神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入試験において、筆記試験は全て論文形式で出題されます。2022年実施の編入試験では大問が2問あり、それぞれに問が2問ずつありました。大問1は教育心理学系の問いでした。具体的には、ある特定の知能検査に関する説明を問われる問題で、もう一つは知能検査を子どもの支援に使用するべきか自分の考えを述べる問題でした。大問2は子どもの権利条約についての成立過程やその内容、条約に基づく日本の教育の課題に関する問題でした。試験問題の内容に関しては、かなり難しかったように記憶しています。私の先輩にこんな問題が出ましたと見せると、これを大学2年生に解かせるのは中々だね、、と返されました。私もそれには同意見で、きっと大問のうちどちらかは2年生でも取れる人は取れると思います。しかし、別の分野でしっかりと同程度のレベルの問題を出題しているため、かなり難易度的には高くなるのではないかなと推察しています。いずれにしても、対策を行えば一定の成績は担保できる試験だと思っているので、神戸大学国際人間科学部子ども教育学科を志望している編入学受験生の皆様はしっかりと対策を行うことをお勧めします。
回答用紙はA3表面のみの紙が2枚支給されました。その時に、試験管より「回答用紙は裏も使用して構いません」と言われました。これは「裏面も使用しなければ合格最低点に届きません」という風に捉え、裏面までびっしり回答しました。これは中々の良い判断だったのではないかなと考えています。ここで回答が短すぎると、志望度が低いのでは?と勘繰られてしまうかもしれません。ぜひ余裕のある方は裏面の最後の方まで回答することをお勧めします。

口述試験

口述試験は中規模の教室で行われました。面接官は2名でどちらも男性の方でした。教室は講義形式のレイアウトで、特に口述試験のためにレイアウトを変えた形式はありませんでした。名前を呼ばれて口述試験の会場に入ると椅子や机をかき分けるように指定された座席に着席しました。同日に国際人間科学部の他学科の編入試験も同時に行われていたため、準備を行う時間があまりなかったのかもしれません。
口述試験の内容についてですが、まず初めに自分の志望理由書を2分で解説してくださいというものでした。正直1分で志望理由書の内容を紐解く練習はしていたのですが、まさか2分で貸されるとは思っていませんでした。そのため、肌感で2分を計算し、そこはなんとかクリアしました。その後、GSPは知っているかと質問されました。完全に私の勉強不足だったのですが、その言葉に聞き覚えもありませんでした。この「GSP」というのはグローバル・スタディーズ・プログラムという神戸大学の国際人間科学部が設定しているプログラムのことです。ここでかなり原点になった気がします。本音を言うと、北海道大学教育学部の編入試験対策を8割やっていたため、神戸大学の特定のプログラムについて調べる時間的余裕はその当時ありませんでした。その後、神戸大学は初等教育の研究が盛んだが大丈夫かと聞かれました。これは私が志望理由書に中等教育の研究を行いたいと書いたからだと思っています。しかし、ここはある教員の名前を出しながら「応戦」しました。その後も「〇〇先生はもちろんすごいが、それでも本当に大丈夫なのか」と再三確認をされました。さいごに福祉と教育の関連性についての質問を投げかけられました。そこで私はその当時の私ができる最良の回答をしました。すると面接官に特定の視点ではそうだが、まだ関連性をしっかりと明確にできていないと指摘され、今後学んでいきましょうと言われました。ここで私は「もしかしたら、、?」と希望を持つようになりました。
神戸大学国際人間科学部の口述試験は私的にはかなり厳しい試験でした。あまり学部の独自プログラムに関しての知見がなかったため、決してスムーズに進行することができませんでした。ただ、自分の専門領域に関する質問についてはしっかりと的確に返答できていたと感じています。いずれにしても、神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の口述試験はかなり難易度の高い試験だったと結論づけることができるでしょう。

碧の対策方法

私は神戸大学が決して第一志望ではなかったので、第一志望である北海道大学教育学部の対策と並行して行なっていました。詳細については、下記の「北海道大学教育学部 編入のすゝめ」の記事を読んでもらえたらと思います。


神戸大学用で対策をしたこととしては、自分が志望理由書で記載した教員の論文や書籍を読んでどのような研究を行なっているのかや何に関心を持たれているか、自分とどこがリンクするのかと言う3つの軸を用いて考えていました。結果的にこの読み方は全ての口述試験のある編入試験で有用な軸達だと思いますので、ぜひご活用頂ければなと思います。

碧が現時点で考える試験対策の「最適解」

私が神戸大学国際人間科学部子ども教育学科にももう一度編入でチャレンジするならば、より広い内容の教育学について学ぼうと思います。前述した通り、神戸大学の試験ではかなり広範囲な教育学に関して出題される傾向にあります。しっかりと対策するのであれば、教育心理学を含めた広範囲な教育学を学ことが重要なのではないかなと考えています。また、神戸大学用に志望理由書を一から変えるべきだったかなとも考えています。私が提出した志望理由書は、もちろん神戸大学用で作成しましたが、関心領域が神戸大学ではある特定の教員しか行っていない分野でかつ神戸大学の強みである初等教育ではなく中等教育を推したため、あまりしっかりとした対応をすることができなかったのかなと今となっては感じています。さいごにまとめると、

・教育心理学を含めた教育学全体について歴史や現状、自分の考えをしっかりと明快にしておく!
・志望理由書は大学のHPをしっかりと見て、大学の強みを最大限生かしながら作成する!

これらが、神戸大学国際人間科学部子ども教育学科の編入試験を受験する上で大切なところであると考えています。また、『編入の叡智』では全般的な「志望理由書の書き方」についても解説していますので、そちらもぜひご参照ください!


さいごに

いかがでしたか?少しでもみなさんのお役に立てていれば幸いです!神戸大学国際人間科学部子ども教育学科はあまり情報がネット等に載っていないので不安に感じられている方もいらっしゃるとは思いますが、しっかりと熱を冷まさずに受験日まで駆け抜けてください!我々『編入の叡智』でもできる限りのサポートをいたしますので、お気軽にお申し付けください✨
次回は「北海道大学教育学部に編入して半年の碧」についてお話しします。現在、北海道大学の教育学部では前期が終わり、後期が始まる直前です。ここで、読者の皆様に大学に編入して半年間でどのようなことがあったのか、また私は在籍していた大学よりも高いレベルの大学に編入したため、そこでのレベルんも違いや葛藤などもお話しできたらなと思っています。5月に「北海道大学教育学部に編入して1ヶ月」という記事を出しましたが、今回は以前の記事よりもボリュームアップしてお届けしようと考えていますので、ぜひご期待ください!

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