見出し画像

メモリ関連News: 2020年 下半期のメモリ市場は、ニッチなDRAMの価格下げ幅が大きい!!

 最近はメモリ価格も安定してきたというか、急遽の乱高下もほとんどなくなってきました。もちろん日々スポット価格が変動するのは変わっていませんが、メモリメーカーも供給をちゃんと計算しているので、作り過ぎて大幅下落する事も無く、むしろ法人向けには安定した供給ができるようになっていて喜ばしい限りです。

 さてそれでは本題の要訳を。以下カッコ内です。

モルガンスタンレーによると下半期のメモリ市場は、ニッチなDRAMの価格は主流の規格より下げ幅が大きい。

モルガンスタンレーは6月のDRAMの価格推移は、コロナによるコンシューマー製品の需要の低迷したことが、ニッチDRAM市場に影響を与えると指摘。6月のニッチDRAMの価格は4%減少した。
Q3に入り主流DRAM(パソコン/サーバー向け&モバイルDRAM)の価格はQ2と比較し平均で5%減少したのに対し、ニッチなDRAMは10%前後値下がりするとみられる。

  記事内ではニッチなDRAMが何かの記載はないのですが、おそらくDDR3以前のDRAMになると思われます。昨年末くらいからDDR3の値段は下がらず、供給もタイトな状況が続いていたのですが、ようやく厳しいところを抜けた感があります。ただそれはコロナの影響で法人や産業機器メーカー等からのDDR3の需要が減ったのが大きいかもしれませんが。

同社は、中国のDRAMメーカーの競争力が増しており、キングストンが中国のパソコン市場向けにDIMMを販売する為に、中国DRAMメーカーであるCXMT(Changxin Memory Technologies)からDRAMを購入していると最新の報告に記載した。CXMTの生産能力はQ1の2万個から3万個に増加している。

 ちょっと驚きました。流石キングストン社。いち早く中国DRAMメーカーの採用を決めているようですね。確かに中国市場でモノを売りたい場合は、中国の部品を使うべきでしょうし。価格が安くてモノとしてこなれて来たら、中国DRAMが載ったキングストン社製DIMMを目にする日が近いかもしれませんね。

 キングストン社はメモリメーカーとしては巨大なので、彼らが中国DRAMを採用するというのはとてもインパクトがあります。成功すればおそらくほかのメモリメーカーも横に倣えでしょうし、それにより中国DRAMが認知される事で、中国DIMMメーカー自体がもっと台頭してくるのかなと。

また中国は NOR Flashにも力を入れている。XMC(武漢新芯集成電路)の拡大がかなり劇的で、芯天下(XTX)は技術発展の速度が予想より早いと分析している。

 SSDは既に中国メーカーがかなり日本市場(リテール、個人使用向け)には入り込んできていますが、DRAMチップ自体、NANDチップ自体はまだまだアメリカ・韓国メーカーの物を使用しています。

 これらもすべて中国産になってからが、本当の勝負ですかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?