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【一問一答】市場価値を高めたい

代表の橘が読者や社員からの悩み相談に答えていくコラムです。

仕事・プライベートにかかわらず社員のみなさんの悩みが少しでも解消され、みなさんのより良い人生と更なる成長につながることを願って定期的に綴っていきます。それではいただいたご相談に答えていきます。

【質問】
私は自分の市場価値を高めたいと考えています。自分の市場価値を高めることを考えた時に、会社、親族、友人、世間など様々な目線から評価されてしまうと思うのですが、どの視点からの市場価値を上げることに注力するべきなのでしょうか。(1年目男性)

【答え】
まず、市場価値と言う言葉は、一種最近の市場原理主義経済の社会の中では、よく聞く言葉になったのかもしれませんが、商品の市場価値という普通の使い方ではなく、人間の市場価値という言葉を使うならば、「人の市場価値」という言葉の定義を分かりやすくする必要があるのではないでしょうか。

人は、気づかないうちに、言葉による思考に支配される傾向があります。言葉の意味をよく分かっておらず、自分も他人も分かりやすい言葉で言い換えることができない抽象的な言葉を使っていると、合理的、論理的、明瞭な思考は出来ないと思います。
その言葉になんとなく感じる印象・イメージに引きずられるままに考えるだけで、そのフィーリングを楽しむことは出来ても、明瞭な思考に到らず、一種の自己満足に終わってしまうと思います。

次に、市場価値を高めたいという考え方は、自分自身の価値観で、自分の価値を決めるのではなく、その市場の関係者である他人の価値判断で、自分の価値を決めることになる恐れがあると思います。
その場合、自分らしい価値観で、自分らしい人生を送ることが出来なくなる可能性があると思います。
常に他人の目、評価を気にすると、自分を殺してしまう恐れがあります。
他人が敷いた従来の価値観・考え方に沿って、そのレールの上を歩くしかなくなり、自分らしい生き方、創造的な生き方はしにくくなります。
あなたと言う世の中に一人しかいない人間の価値は、他でもない貴方自身が、真っ先にそれに気づく立場です。

そして、貴方がまず、それを信じなければ、他人が信じるきっかけを失う場合があると思います。
真の自己価値を実現するためには他人の価値観・評価ばかりを気にすると逆効果になるということです。
良く思われたいと思う人が、全ての人に自分を合わせようとするために、会うたびに言うことがころころと変わり、一貫性がないために、瞬間的には良い人に見られるかもしれないが、結局は、信頼や尊敬を得られないという場合があります。
自分のなりに一本筋が通ったところが何もないと言う場合です。

もちろん、世の中は助け合いであり、協調性は重要で、何事も自分1人の力では出来ないと思います。
そのため、他の考え・価値観に耳を傾けることは重要だと思います。しかし、余りに他の価値観・評価ばかりを自分の価値を判断する基準にすれば、先ほど述べた問題が起こります。
自分の個性・独自性と、他との協調性は、バランスの問題であり、どちらに偏っても問題が生じるものだと思います。

最後に、市場で、大変高い評価を受けた創造的な商品を開発したスティーブ・ジョブズ氏が強調したことが、自分の内側の声を重視することでした。よって、他の人の視点に加えて、自分の独自の視点もバランスよく大切にして、無鉄砲ではいけませんが、よく考えた上であれば、自分の独自の視点を信じ、それを他人に、市場に問うという心構えも大切にするべきだと思います。

素敵な一日をお過ごしください。


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