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英語のインプット重視かアウトプット重視かの議論は不毛

英語学習で大事なのはインプットか、それともアウトプットか、という議論は不毛です。バランスを取る必要もありません。今回の記事では、インプット / アウトプットの比重を気に掛ける必要はなく、インプットとアウトプットの共通の目標である英語の音と意味の理解を意識することが重要であることを説明します。

英語とは音である

実際に運用される英語は「気持ちが乗っかった音」です。僕はこれをよくラジオの変調・復調にたとえており、

  • 変調=自分の気持ちを音にする

  • 復調=音を気持ちに逆変換する

というアナロジーがあります。英語の運用とは本質的に音の運用であり、音と意味(脳内イメージ)の往復です。音を介在させない英語の運用はあり得ないことであり、一見音を介在させないように見えるライティングやリーディングでも、かならず脳内で音を介在させるというステップが関与します。

インプットもアウトプットも手段

インプットもアウトプットも、運用される英語の音に触れ、トレーニングするための手段にすぎません。どちらも共通の目標である音とその意味の理解に貢献するトレーニングなわけですから、比重やバランスについて考えるのはナンセンスです。

インプットばかりしてると何かが損なわれる、あるいは、アウトプットばかりしてると何かが損なわれる、みたいなことはありません。インプットは音からの意味の抽出、アウトプットは音による意味の表現であり、どちらも逆再生なだけで本質的には等価です。

※ただ、アウトプットに関してはゼロイチ(何もないところからメッセージをつくる)という作業が入るので、インプットよりは若干難易度は上がります。ただこれは外国語運用の難易度というより、特定の言語とは無関係な、メッセージングの技能の問題であり、語学学習の要素とは分離できます。

さいごに

インプットもアウトプットも共通の目標である音の理解に貢献します。AとBをバランスよくこなすと考えるのではなく、AもBも共通の目標であるCの達成に貢献する、と考えてください。

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