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覚え違いタイトル集に笑いをもらう(上)

 

 福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」にクスッとさせてもらっている。


 新年に放送されていた日テレの「月曜から夜更かし」でその存在を知った。偶然録画されていたのをそのまま消去せずに見てよかった。


 覚え違いタイトル集は2021年1月28日現在で832冊分も公開されている。間違える回数の多さよ・・・。同じ回数分司書さんは正しいタイトルを探し当てたのだよな・・・すごい。

 この番組が放送される前から、Twitterなどではこの覚え違いタイトル集が話題になっていたのだそう。気づかなかった。番組を見終わった後、「覚え違いタイトル集」のページを訪問しにいった。1から832まで全部読んだ。お腹抱えて笑った。

 全部読んだ記念に、私がクスッとなった覚え違いタイトル集を紹介する。832冊分スクロールする時間がないという方におすすめ。ただし笑いのツボは人それぞれなので、自分のツボにハマるものを知りたい場合は本家HPへの訪問をおすすめします。

 600の覚え違いタイトルから厳選35タイトル。こんな感じで記載してます。長くなってしまったので601~832はまた今度。

000『覚え違いタイトル』

『本当のタイトル』作者 出版社 刊行年

 一言コメント

※000の部分は、福井県立図書館のHPで紹介されている通し番号を記載
※『覚え違いタイトル』部分には、タイトルすら分からずただの文章のものもあり
※月曜から夜更かしで紹介されていた覚え違いタイトルは今回は割愛した。番組で紹介された覚え違いタイトルが何か知りたい方は、HPでこちらの通し番号を確認して見てください。

118、259、327、533、(ぱっと全部探せなかったので、随時更新します)


9 「主婦の友」とかでよく見るんだけど、名前が読めない人の本。

奥薗壽子(おくぞの としこ)。『ズボラ人間の料理術達人レシピ』など著書多数。

 いきなりタイトルすらないものをピックアップ。名前が難しい著者ってそんな少なくないのでは? 司書さんよく見つけたなあ。

27 『命の太陽』 鎌田實著

『いのちの対話』鎌田實/著 2004.9 集英社

 惜しい! 覚え違いのタイトルもなんかそれっぽい!


29 『探さない』とかそんな感じのヤツ

『求めない』加島祥造/著 2007.7 小学館

 そんな感じのヤツって丸投げだな。


38 『散歩する漱石』

『闊歩する漱石』丸谷才一/著 2000.7 講談社

 のどかだ・・・


57 宮沢賢治の『ひかりの遠足』

『ひかりの素足』宮沢賢治/著 1990.4 偕成社

 のどかだ・・・(part2)


74 村上春樹の『そば屋再襲撃』

『パン屋再襲撃』村上春樹/著 1986.4 文藝春秋

 パン屋がそば屋に・・・


80 『人は見た目が7割』

『人は見た目が9割』竹内一郎/著 2005.10 新潮社(新潮新書)

 割合の減り方絶妙やな。


110 『年だから解雇よ』

『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』 田淵アントニオ/著 2009.6 サイカス

「年だから解雇よ」はしんどいよ。


142 『とんでもない場所』

『どこでもない場所』セーラ・L.トムソン/文 ロブ・ゴンサルヴェス/絵 金原瑞人/訳 2010.4 ほるぷ出版

  とんでもない場所がむしろ気になる・・・


172 『背中を蹴飛ばしたい』

『蹴りたい背中』綿矢りさ/著 2003.8 河出書房新社

 惜しい! 


177 山本幸久さんの『渋谷に朝帰り』

『渋谷に里帰り』山本幸久/著 2007.10 日本放送出版協会

 ジャンルがきっと全然違うよ・・・


180 『ひとりになりたい』

『ひとりたりない』 今村葦子/作 2009.7 理論社

 これも惜しい!


181『最期の一休』マイケル・シャーラ/著浅倉久志/訳

『最後の一球』マイクル・シャーラ/著 浅倉久志/訳 1997.6 早川書房

 一休さんの最期みたいになってしもてるやん・・・


195 おじいさんが死んで、表と裏の日記があって、ヨーロッパやエジプトを旅する本 

『オレンジの壷・上』『オレンジの壷・下』宮本輝/著 2002.7 光文社

 これでタイトルを導く司書さん尊敬します・・・


207 『あでらんすの鐘』

『あんでらすの鐘』澤田ふじ子/著 2011.1 中央公論新社

 CMにつられたな。


213 今日返却した『ドラゴンクエスト』の続きを借りたい

『デルトラクエスト』エミリー・ロッダ/作 岩崎書店 全15冊のシリーズです。

 ずっとドラゴンクエストだと思って読んでたんかい。可愛いな。


220 『日本は1ドル50円になる』

『1ドル50円時代を生き抜く日本経済』浜矩子/著 2011 朝日新聞出版

 I am Japan(私は日本です)って言い間違えちゃう系のやつですね。


237 『下町のロボット』

『下町ロケット』池井戸潤/著 2010 小学館

 お話も結構変わりそう。


246 『衝撃の巨人』

『進撃の巨人』1 諫山創・著 講談社

 スピンオフとして諫山創さんに描いてもらいたい。


262 『ありがとうふるかわせんせい』

『ありがとう、フォルカーせんせい』パトリシア・ポラッコ・作・絵 2001.12 岩崎書店

 フォルカー、フルカー、ふるかわ。いいね。こういうの好き。


264 すずきみすず

金子みすゞ(かねこ みすず)
『こだまでしょうか、いいえ、誰でも。』など本が多数あります。

 惜しい! なんか笑ってしまう。


274 雪の日におばあちゃんとピクニックに行って、あれはオニグルミだよ、とかいろんな知恵を授かりながらピクニックする本。オニグルミが出てくることは間違いない。クイズみたいに話をしながら歩いていくストーリーの本。

『まあばあさんのゆきのひピクニック』 すとうあさえ/文 織茂恭子/絵 岩崎書店

 その問いかけがもはやクイズ!


309 『ナヤミ雑貨店の奇跡』

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾/著 2012.3 角川書店

 終始悩んでそうな雑貨店だ。


321 『100万回死んだねこ』

『100万回生きたねこ』佐野洋子/作・絵 1977.10 講談社

 ここは間違えたらあかんとこ!


358 『菊地カラー』

『聞く力』阿川佐和子/著 2012.1 文藝春秋

 写真屋さんか美容院かと思いきやタイピングミス系でした。


361 『ひやけのひと』

『火宅の人』檀一雄/著 1975 新潮社

 一気に真夏のバカンス感。

 

387 職業別のタウンページみたいな本。職業がいろいろ紹介されている。作者はヨウロウタケシ?カドカワハルキ?とにかく有名な人    

『13歳のハローワーク』村上龍/著  2003 幻冬舎   

 13歳のハローワークってどちらかというと図鑑の方がイメージ近かった気がするなあ。


429 『この空間を埋めよ』

『空白を満たしなさい』平野啓一郎/著 2012 講談社

 算数の問題みたいなタイトルになっとるのう。


445 おじいさんが「いいです、いいです」と言って何でも許していくという絵本

『いいからいいから』長谷川義史/作 2006 絵本館

 内容が気になってしまった。借りたい。


446 『あおむしさん!!』

『はらぺこあおむし』エリック=カール/さく もりひさし/やく 1976 偕成社

 語気が強い!! 可愛い!!


456 『みやけん』?

宮沢賢治(みやざわ・けんじ)
『注文の多い料理店』1990 新潮社 など著書多数

 親友みたいなノリやな。


470 みみず書房

みすず書房は、人文・社会科学系学術書を多く刊行する1946年創業の出版社です

 みすず書房さんがしょぼんとしている姿を想像してしまった。


473 『紙つくれ』

『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』佐々涼子/著 2014 早川書房

 リクエストのスケールがでかい。

 

506 村上春樹『とんでもなくクリスタル』

"『限りなく透明に近いブルー』村上龍/著 1976 講談社似たタイトルで、『なんとなく、クリスタル』田中康夫/著 新装版 2013 河出書房新社 もあります。"

 センスあるなあ。「とんでもなく」をもってくるあたり。


592 伊坂幸太郎『火星にすんでみたくないか』

『火星に住むつもりかい?』伊坂幸太郎/著 光文社 2015年刊

 めちゃ火星勧められてるやん。

 


個人的に好きな覚え違いタイトルランキング


第三位

246 『衝撃の巨人』

第二位

506 村上春樹『とんでもなくクリスタル』

第一位

473 『紙つくれ』


 ああ、笑わせてもらった。覚え違いタイトル集を残してくれてありがとう、福井県立図書館。

 

 





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