小学生の息子が初めて一人でトレイルレースに参戦! 〜日本百名山・両神山麓トレイルラン〜
Trail Storyレポーターの奥松みなみさんが、息子さんが単独での初トレイルレースに参加してきた様子をレポートしてくれました。この日のために親子で真剣にトレーニングを積んできた奥松親子。息子さんはレースを楽しめたのでしょうか?
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文・写真=奥松みなみ(Trail Storyレポーター)
応援する人も楽しめるレース
2024年6月23日に埼玉県小鹿野町で行われた「日本百名山・両神山麓トレイルラン」に息子が出場するため、応援に行ってきました。
これまでは、親子トレランに参加してきた息子ですが、小学生高学年に入ったので、一人でもトレイルレースを走ってみようと初挑戦しました。
「両神山麓トレイルラン」のコースは、小鹿野町の名所「花しょうぶ園」を走り抜ける箇所があり、5000株の花しょうぶなどの豊かな自然を、ランナーも応援にきた人も楽しむことができます。応援もおすすめです。
この日の天気予報はあいにくの雨。
会場に向かう途中も大粒の雨が降っていて走れるか心配でしたが、会場に着いてみると雨は止んでいて少し涼しく感じました。
開会式の開かれる広場には、不安定な天気にも関わらず700人近いランナーが集まっていました。
「あの子、速そうだな」と不安げな面持ちの息子でしたが、主人が息子の靴紐を結び直しながら声をかけると、引き締まった表情に変わっていきました。
いよいよスタート。無事に帰ってきてほしい
全部門、同時スタートで長い列の先頭に陣取った息子は、他の小学生たちと勢いよく走り出していきました。
迷子にならないか、滑落したり怪我しないか。
一人でトレイルを走るのも、5km以上のレースに出るのも今回が初めてで、母としては無事に完走してくれさえすればいいとゴールで願うばかりでした。
ゴール前のエイド近くで主人もそわそわしながら息子の姿を待っていました。
総合1位の方がゴールし、小学生も1位の子がゴール。
時間が過ぎるのがとても長く感じました。
トレードマークの赤い帽子が見えた時には安堵と歓喜で、思わず大きな声を出していました!
これまで主人に手を引かれ肩で息をしながらゴールしていた息子は、達成感に満ちた笑顔で最後まで一人で力強く走り抜きました。
レースで感じた息子の成長
総合11位、小学生男子2位。
初めて一人で走り切ったこと、そして入賞できたことは彼の大きな自信になり、笑顔でハイタッチする姿に本当に成長を感じました。
レース後、息子にどうだったかと感想を聞くと、
「スタートから4kmは登りで、すごく苦しかったけど、きっとひでちゃん(お父さん)がいたら『がんばれ、踏ん張れ!!』って言ってくれると思ったら、一人でもがんばれた」と、笑って話してくれました。
また、道幅が狭くて不安な道も、泥だらけで滑りそうになった時も、周りを走るランナーのみなさんが声をかけてくださったそうで、沢山の方の支えがあって走り抜くことができました。
「一人で闘うとき、最後まで気持ちを強く走りきれるように、走る楽しさと応援を力に変えられるようになってほしい」
そう願って、二人三脚で走ってきた経験が繋がった、私たち親子にとって忘れられな経験になりました。これからもトレイルレースに参加していきたいです。
【奥松みなみさんの記事】
リタイアから得るもの。「信越五岳トレイルランニングレース2023」100マイル レースレポート
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