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トレイルレース「冠岳トレイル in いちき串木野」 に向けて 〜大平山新コース開拓〜

鹿児島県在住のレポーター・はらぐちしのぶさんのレポートです👇

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2024年2月11日(日)に、鹿児島県いちき串木野市で開催される「冠岳トレイル in いちき串木野」 。2024年で2回目の開催です。
「冠嶽八十八ヶ所歩き遍路」のコースがあり、昔から信仰の対象として親しまれてきた山域。低山ながら、西岳山頂(標高516m)からは、霧島や桜島、開聞岳などが一望でき、ふかふかのトレイルからゴツゴツ岩場まで、バリエーションが楽しめるコースです。2024年には、冠岳の隣の大平山も新コースとして加わり、ショート10km、ロング18kmの2つのカテゴリーで開催されます。

登山道にまたがる倒木の撤去作業

大平山には、元々地元の方々が使われていた登山道があったのですが、長いこと使われておらず、薮に覆われてほとんどの道は不明瞭。里山を大会で活用してほしいとの要望から、地元のトレイルランナーや地域の方々が道なき道を開拓しています。

今回は、開拓された登山道整備と登山コーステープを付けるお手伝いをしてきました。登山道にまたがる倒木を切り、石や枝木を端によけつつ、登りと下りの両方からコースが分かるようにテープをつけて行きます。テープは付け過ぎても少な過ぎてもよくないので、いつもバランスが難しく悩ましい作業です。

倒木と一緒に落ちてきたツルもあちらこちらに
レースだけでなくこれからも使ってもらえるように目印を

限られた時間で山の片面だけの作業でしたが、長い間、閉ざされていた里山に光が差し込み、風が通り抜け、登山者の笑い声が響き渡るように、ありし日の大平山の姿を見ているような気がしました。レースでは、今回新たに整備されたコースも観察しながら、五感をフルに活かして楽しんでいただけたらとてもうれしいです。

倒木だらけの暗かった登山道が明るく開けた!

先日レポートした、自然保護地区での近自然工法の登山道整備と共に、今回のような里山活用の作業もどちらも大切にしていきたい取り組みです。

大平山!こちらの山頂は眺望はありませんが、フカフカのトレイルがとても気持ちよいのです

※登山道整備は登山道管理者の許可を得て行っています。


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