見出し画像

2021年5月のポートフォリオレビュー。個別銘柄のコメント付き。

始めに

この記録は私自身の記録としてまとめています。まとめることは投資を考える上で非常に役立ちますし、それを公開することで個人投資家の方々に多少なりともヒントになればと思っています。

毎月ポートフォリオを残すという作業は、すでに10年近くになります。しばらくはローカルで残していただけでしたが、3年前ぐらいに別ブログで公開を始めて、今はこのnoteで記録を残しています。

10年の間にパフォーマンスが良いときもあれば悪いときもあり、時には30%程度下落した月もありました。当時の記録を読み返すと、相場はいつでも勝てるわけではないし、間違いなく今後も同じ事が起こるということを再認識させてくれます。

5月はジェットコースターのような月でした。5月上旬にはハイグロ銘柄がボッコボコにやられて、5月単月の累計成績が一時-5%まで下げましたが、後半盛り返して結果的にプラスで終わることができました。
特に $UPST が貢献してくれました。

画像5

ハイテク株に投資している方は概ね同じように、5月頭に大打撃を受けて5月末には回復を経験したのではないでしょうか。6月はこのままハイグロ銘柄に資金が戻っていくのかどうかは分かりません。

2020年は米国株投資家にとって夢のような1年でしたが、2021年はそんな夢のような期待は忘れた方が良さそうです。
特にハイグロ中心に投資をするのであれば、この程度の乱高下は正常運転です。日々の株価に一喜一憂せず、狼狽売りをすることなく、自身が信じた銘柄を抱いてリラックスことが大事です。

🌸2021年5月末時点のポートフォリオ

保有比率 (4)

時価総額 (5)

画像3

セクター比率 (5)

5月は大きな銘柄入替や追加投資はしていません。

5月の取引

・新規買い
 なし
・買い増し
 相場が下げたタイミングで色々と買い増し
・売却
 ポートフォリオの割合が大きくなったタイミングでUPSTをトリミング

CrowdStrike(CRWD)

引き続きMy PFで最大の割合を占める、最高の信頼性を誇るポジションです。CrowdStrikeは世界有数のセキュリティ企業になるポテンシャルを持っていると思っており、売却する理由はまったく見当たりません。

6月には決算発表が控えていますが、問題なく通過すると信じています。

Tesla(TSLA)

まさか500ドル台まで下げるとは思いませんでした。

画像6

チャート的には6月も我慢の月になりそうな予感。
Teslaは単なる電気自動車の会社ではなく、電力ビジネスに大きな変革を企業だと思っています。

電気自動車だけでなく、太陽光パネルや蓄電池ビジネスなど、ハードウェアを売るだけでなく、ソフトウェアで電力市場で新たなイノベーションを起こそうとしています。単なる電気自動車を作る会社と捉えてしまうと、Teslaという会社を見誤ってしまうと思います。

Upstart(UPST)

気付けばポートフォリオの中で3番目に大きな銘柄になりました。株価上昇により、一時はCrowdStrikeを抜いて私のポートフォリオで最大の銘柄になったため、大幅なトリミングも実行しました。

UpstartはGoogleの元社員によって設立された、従来のクレジットスコアベースの融資モデルよりも正確にリスクを特定し、より多くの申請者を承認する ことを目的とした、AIを活用した融資プラットフォームです。

AIを活用している利点は、より多くのローンを作成し、それらのローンの支払いが増えるほど、より賢くなります。つまり先行者利益でありデータを収集し続ける限り、競合他社に対して数年の先行者利益を得ているということ。

デフォルトリスクの他に、ID詐欺や所得の虚偽表示、ローンスタッキング、プリペイメントリスク、手数料の最適化などにも対応可能なのも素晴らしい。

Q1の決算も素晴らしかったです。Q2およびFY21通期のガイダンスもそれぞれ上方修正しています。

2021年第2四半期のガイダンス
・売上:1億5,000万ドルから1億6,000万ドル
・純利益:800万ドルから1,200万ドル
・調整後当期純利益:2,100万ドルから2,500万ドル

FY2021年通期のガイダンス
・ 売上高:約6億ドル(前回予想は5億ドル)

ただし、UpstartはCrowdstrikeのように継続的な収益が保証されているわけではないことには注意が必要です。

また、経済の影響を受ける可能性もあります。実際にコロナの影響がピークであった四半期では、前四半期比で約75%の収益低下がありました。急激な景気後退などで再び同様なことが起こる可能性があります。

あまりポジションを大きくしすぎるのはリスクになるかもしれません。

Celsius Holdings(CELH)

5月も結局トリミングすることもなく、むしろ買い増しを実施しています。

Celsius Holdingsはエナジードリンクを製造・販売している企業です。
Red BullやMonsterなどの競合との違いは、「健康」と「フィットネス」に焦点を当てている点。Celsius Holdingsのドリンクには、ビタミンやサプリメントが入っていて、代謝を促進し、体脂肪を燃焼させると謳っています。

業績も順調に伸ばしている点と、世界のエナジードリンク市場は2020年で600億円、今後も成長を続けていることから、Red BullやMonsterと肩を並べるまではいかないにしても、まだまだ成長の余地がありそうです。

Cloudflare(NET)

引き続きポートフォリオ上位に位置しています。5月に発表された業績も売上高成長率51%と安定の決算となりました。総顧客数は400万人を超え、大口顧客数は前年比70%増となり、総収入の半分以上を占めています。

Cloudflareのミッションは、「Help a Better Internet」です。CDNからスタートした会社ですが、ミッションの通り総合インターネット事業へと変革を進めていて、売る理由は見つかりません。

Futu(FUTU)

5月もヨコヨコでしたね。そろそろ騰げてくれても良いんですが。。

画像7

FUTUは中国版ロビンフッドです。中国への投資は避けてきたのですが、FUTUはトップラインとボトムラインの両方で非常に大きな成長を遂げています。
過去4四半期の収益成長率は240%、327%、1,826%、1,111%と爆発していて、FY20の収益は212%増でした。

Magnite(MGNI)

5月は大きく株価が下落しました。

画像8

チャート的には目先底を付けたように思うのですがどうでしょうか。

Magniteに興味のある方は、5/18に行われた「Needham Virtual Technology & Media Conference」の音声を聞くことをオススメします。

次の決算は間違いなく良いはずです。

Roku (ROKU)

Rokuはビデオストリーミングサービス市場のキープレイヤー。ストリーミングプレーヤーの販売や、スマートテレビに搭載されたRoku TV OSの提供を通じて、Netflix、Hulu、Amazon Prime Videoなどのストリーミングサービスを中心としたさまざまなアプリケーションを提供しています。Rokuの戦略は、アクティブなアカウントを獲得した後、主に広告収入によって収益化することに重点を置いています。

5/6に発表された業績も文句なしでした。売上は前年同期比79%増の5億7400万ドル、プラットフォーム収入は前年同期比101%増の4億6700万ドルでした。
Rokuは、米国のストリーミング・プラットフォームの中で、ストリーミング時間が1位であり、この時間は前四半期比で14億時間増加しています。現在、米国では38%、カナダでは31%の市場シェアを有しています。ユーザー1人当たりの平均収入(ARPU)は、前年同期比で32%増加しました。

Inari Medical(NARI)

Inari Medicalは静脈血栓症の深部静脈血栓症に関する製品を扱っています。

5月の決算は悪くは無かったものの、Earnings Callの内容が良くなかったですね。ガイダンスも弱気な内容で株価も下落しています。

6月は株価の様子を見ながらトリミングするかもしれません。

画像9

DermTech(DMTK)

DermTechは生検を必要としない皮膚がん検査法を開発・販売しています。医師への直販ビジネスがメインであるため、パンデミック後に、ビジネスが回復すると期待しています。

チャート的には悪くないので、6月は期待しています。

画像10


Aterian(ATER)

Mohawk(MWK)は、Aterianというブランド名に変更しティッカーシンボルも「ATER」に変更しています。

DMTKと同様にチャート的には上に行ってもおかしくないんですけどね。

画像11

AterianはAIを活用した、マルチプラットフォームのeコマースに焦点を当てたビジネスをしています。Aterianのビジネスモデルは、大量のデータとサプライチェーン、マーケティングを利用して、アマゾンやウォルマートなどのマーケットプレイスで消費者向け製品を効率的に発売・管理するというモデルです。
プロクター・アンド・ギャンブルの進化版と言えば分かりやすいかも。

アクレッシブなM&Aを行うので、ハイリスクではあるものの、爆発的な成長につながる可能性もあります。

年間成長率は60%程度を見込んでいるようですが、個人的にはかなり低めに見積もっている印象で、80%ぐらいは普通にいくんじゃないかと思っています。

Snowflake(SNOW)

ようやくMA50を超えてきました。

画像12

直近の決算も非常に良かったので、このまま保有予定です。

Snowflakeのビジネスモデルは、契約した使用量が実際に使用された時にのみ課金されるモデルのため、新規顧客は通常6ヶ月後まで収益にカウントされません。つまり、今回の決算での大幅な収益増もアンダーカウントだということ。

Lightspeed(LSPD)

Lightspeedは、100カ国以上に顧客を持つソフトウェア会社で、主に小売業、レストラン、接客業を営む中小企業を対象としています。
オフィス管理、在庫管理、調達管理、POS、カスタマーエンゲージメント、決済などをワンストップで提供しています。また、加盟店が10万ドルまでの融資を受けられるよう、資本部門を立ち上げました。

買収を中心にビジネスを拡大させる戦略をとっています。Lightspeedの直近決算での収益成長率は、買収を含まない状態で48%増加し、買収を含めると137%増加しました。

終わりに

特に慌てる必要はありませんので、引き続きインデックスの割合を増やすことでリスクヘッジしつつ、信頼性の高い銘柄をしっかりホールドする戦略を取るようにしています。(本記事は個別株のみに絞ってまとめていますが、個別株以外にインデックスをかなりの割合で保有しています。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?