見出し画像

2020年10月に買いたい銘柄リスト

米国大統領選がある年の9月と10月は歴史的に株価が不安定になると言われています。

実際、9月に入った途端に株価が下落しています。おそらく10月も調整期間になるでしょう。

画像1

こういったボラティリティが上昇し、株価が不安定な期間はリスク管理をいつも以上に厳しくする必要がありますが、逆に今まで買いたくても株価が高くて手が出なかった銘柄を買うチャンスでもあります。

そこで個人的に10月に新規購入したい銘柄、買い増したい銘柄をご紹介します。

今回紹介する銘柄はあくまでも私個人が買いたいと思っているだけで、実際に買うかは分かりませんし、買いを推奨するものでもありません。
記事はあくまで個人の意見であり、如何なる投資を勧めるものではありません。購入判断はご自身の責任でお願いします。

上記をご理解頂いた方のみ、本記事をお読みください。

CrowdStrike(CRWD)

CrowdStrikeは直近四半期でも素晴らしい決算を発表しています。

前年同期比84%増の1億9,900万ドルの収益を記録しています。この規模の会社でこの成長率は素晴らしいと思っています。
新規顧客も89%増加し、サブスクリプションの売上だけで、売上高の92.6%を占めています。ARRは87%増加し、売上総利益は89%増加しました。売上総利益率は昨年の73%から75%に上昇し、サブスクリプションの売上総利益率は76%から78%に上昇しています。
また、CrowdStrikeの新規顧客数は過去最高の969社を記録し、合計で7,230社(前年同期比91%増)となっています。新規顧客数の増加はトップラインを稼ぐ意味でも非常に重要です。

さらに個人的に気に入っているのがビジネスモデルです。CrowdStrikeのビジネスモデルは、一度データを収集した後、モジュールやサービス間で繰り返しデータを再利用するように設計されています。つまり、使用するモジュールを増やすごとに、より高い利益率が得られるようになっています。
57%の顧客が4つ以上のモジュールを導入し、39%が5つ以上のモジュールを導入しています。このモデルは会社が規模を拡大するにつれて魅力的に機能しています。

CrowdStrikeは成長企業らしく、積極的に人材を採用していますが、経費は収益の 71%という過去最低の水準にとどまっています。その結果、予想以上に早く黒字化を達成していて、2四半期連続で営業利益を達成し、第4四半期にはキャッシュフローもプラスに転じています。経営陣は通期の営業利益プラスも予想しています。

80%以上の成長率を維持しながら収益も確保しているという状況を投資家が放っておくことはないと思っています。CrowdStrikeのビジネスは引き続き好調で、チャンスがあえば買い増したいと思っています。

Datadog(DDOG)

Datadogは9月に注目すべきリリースをいくつか発表しています。

DatadogがAWS Outpostsとの統合に成功したというリリースです。

AWS Outpostsとは、AWSのクラウドインフラと同等のシステムをオンプレミスに持ち込み、パブリッククラウドと連携したハイブリッドクラウドを実現できるというもの。大手クラウドプロバイダーとの連携をさらに強化することは、非常にポジティブなニュースです。

もう1つ、ServiceNowとの統合についてもリリースしています。

最後に、Microsoft Azureとの新たな戦略的パートナーシップも発表しています。

Datadogを選択した顧客のための自動セットアップと、顧客がAzureの管理画面上でDatadogのサービスをコミットすると、直接Datadogに費用が支払われるオプションが含まれています。
この取り決めは、マイクロソフトがサードパーティのサービスをAzureのネイティブ・オファリングと統合した初めての事例とのこと。

このような発表は、Datadogにとっては当たり前のようになってきました。それだけ機能強化に力を入れていることだと思っています。

株価もこの不安定な状況にも関わらず史上最高値を更新しています。

DocuSign(DOCU)

直近の決算発表が素晴らしかったです。

売上は3億4,220万ドルで、39%の成長から45%と成長率も加速しています。サブスクリプションの成長も39%から47%へと加速し、四半期の総収入の94.6%を占めています。

直近3四半期の顧客増加率は、24%、31%、40%となり、合計すると今年の上半期だけで昨年よりも多くの顧客を追加しています。
さらに企業顧客も順調に増加していて、直近 3 四半期の企業顧客の増加率は、34%, 48%, 55%となっています。
年間契約額30万ドル以上の顧客の成長率も順調で、41%、41%、46%、41%と安定して成長し、合計520社となっています。

グローバルの成長も素晴らしく、FY21 Q1ではグローバルな収益は米国内よりも速く成長し、前年同期比46%で売上5500万ドルでした。
Q2は前年同期比59%で売上は6700万ドルとさらに好調でした。

カンファレンスコールでも「当四半期は、当社が保有するすべての地域で計画を上回った」と述べています。

業務効率も健全で、従業員を44%増やして5,000人以上となったにも関わらず、費用は収益の68%という過去最低の数字でした。これにより、営業利益3370万ドル(マージン10%)、純利益3480万ドル(マージン10%)、フリーキャッシュフロー9980万ドル(マージン29%)という健全なボトムラインを達成しています。

Fastly(FSLY)

8月に大規模な買収の発表がありましたが、9月もいくつかニュースがありました。

Google Cloud Marketplaceで初のパートナー向けエッジクラウドベースのコンテンツ配信ソリューションを提供したというニュースです。

TikTokの件は、オラクルとウォルマートが買収するとか提携するとか、まだまだ曖昧な状況なのでなんとも言えませんが、日々のニュースを見る限りFastlyにとって悪い方向にはいっていないように思えます。
ただし、この件が決着するまではボラティリティはしばらく続くと予想しています。

Cloudflare(NET)

Cloudflareについては、こちらの記事が非常に参考になります(英語ですが)

Cloudflareは直近決算も順調です。

Fastlyと同様にCDN市場をビジネスにしており、この市場は将来的にも大きな市場に育つと言われています。

株価は7月から横ばいを続けていますが、そろそろ高値更新を期待したいところ。

画像2

Snowflake(SNOW)

ここからは新規買い候補の銘柄です。

私はIT業界にいるのですが、ユーザーとしてSnowflakeを利用しており、サービスを素晴らしさを身をもって感じています。

費用はめちゃ高いのですが、一度Snowflakeにサインアップしてしまうと、そこから抜け出すことは難しく、さらに月を追うごとにどんどんお金を払っていくしかないという素晴らしいビジネスモデルです(笑)

競合はgoogleのBigQueryやAmazonのRedshiftなど強力な企業ですが、AmazonやGoogleのソリューションよりも優れています。
さらに100%互換性があるわけではないので、SnowflakeからBigQueryやRedshiftに移行することは簡単ではありません。もし移行するとしたら感覚として半年から1年はかかると思います。
ZOOMからMicrosoft Teamsに移行するのとはワケが違います。

さらに、一度使い始めるとデータが増える度に料金が高くなっていきます。CrowdStrikeの料金がトラフィックに比例するなら、Snowflakeあデータサイズに比例して料金が高くなっていきます。それでも企業はSnowflakeを使わない方がお金を払うことになためやめられない(笑)

課題としては、Amazon、Google、Microsoftが参入したいと考えているぐらい魅力的な市場という点です。これらの企業と競合している企業には、できれば投資はしたくないところ。
現状はSnowflakeが技術面でもリードしていますが、Amazon、Google、Microsoftといって大手企業は1年や2年というスパンで無料サービスを提供するという戦略をとっています。さらに技術シフトは非常に早いため、Snowflakeの技術も追いつかれる可能性もあります。

課題はあるものの、直近はSnowflakeの優位性は揺るぎないと思っているため株価が落ち着いたタイミングで参戦したいと思っています。

Peloton(PTON)

以前、Twitterでこんなつぶやきをしたのですが、最近考えが変わってきています。

残念ながら収益の伸びを無視することはできず(笑)、財務情報を確認し改めて成長率の高さを確認しました。

コロナ以降のPelotonの収益はZOOMに次ぐもので、2021年第1四半期のガイダンスの売上予想は220%の成長率!通年のガイダンスは100%の成長率!
さらに需要に見合うだけのバイクを作ることができないため、成長が制約されているという点もポイント。

米国に住んでいる知り合いと会話したら、8月下旬にバイクを注文したところ、1ヶ月待ちと言われたとのこと。つまり、Pelotonがもっと早く多くのバイクを作ることができれば、もっと早く売上を伸ばしているだろうということ。

また、実際にPelotonのバイクとサブスクリプションサービスを利用している知り合いに聞いたところ、Pelotonが人々を惹きつけるのはインタラクティブな体験にあることを知りました。ライブレッスン中に声をかけられるような、目標や成果を達成したときの気持ちよさという側面があることと、ユーザーはPelotonというコミュニティの中でアイデンティティや感覚を育むことができる点があり、一度始めるとやめられないと言っていました。

詳細な収益については、やすさんのブログが超詳しいです。

購入候補にしたポイントはいくつかありますが、1つはサブスクリプションサービスの解約率が非常に低い(0.5%〜0.9%/月、6~10%/年)点です。コロナが落ち着いたら解約が増える可能性はあるものの、

・Pelotonが開発したコミュニティは非常に粘着性がある
・自宅でのワークアウトは、時間の節約やジムで顔を見せなくてもよい
・混雑時にジムにバイクがないというリスクがない
・バイクに乗っている間にマルチタスクができる

といったメリットがあるため、それほど解約率は上がらないのではと考えています。

2点目はグローバルでの成長余地が非常に大きい点。2020年第4四半期現在で、Pelotonは、米国、カナダ、英国、ドイツのみでバイクを提供しています。
2020年度のPelotonの売上高のうち、米国以外からの売上高はわずか4.5%です。まだまだ海外展開の余地は大きいですし、Pelotonのビジネスモデルはグローバルで受け入れられると思っています。

さらに、コロナの影響が予想以上に長引くのではないかという点も、買い候補にした理由でもあります。

課題は、以前つぶやいたように、ハードウェアの売り上げ減速のリスクと、Appleや任天堂が本気を出してきたときに成長が鈍化するリスクは依然としてあると思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?