株式市場でお金を稼ぐために知っておくべき戦略はたった1つしかない
私は20年以上株式投資を続けています。その中で大きな失敗と少しの成功を繰り返しながら、何とかここまで相場から撤退すること無くサバイブしてきました。
本やセミナー、リアルトレードを通じて、多くの時間を株式相場をサバイブするための学習に費やしてきました。
その中でお金を稼ぐために知っておくべき戦略はたった1つしかないという結論に達しました。その方法は誰でも実践可能なシンプルな戦略でした。あなたがチャートや財務諸表に興味が無くても大丈夫です。そのルールを説明する前に、株式相場の基本原則を理解する必要があります。
【基本原則1】 結局のところ相場は必ず上昇する
時間の経過とともに株式市場は上昇傾向にあるということです。上のチャートは1945年から現在までのS&P500のチャートです。
S&P500とは、「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄のパフォーマンスを元に算出される株価指数インデックスです。時価総額はおよそ25.5兆ドルで、米国株式市場の約80%を取得していることから、米国株式市場全体の動向を見る指標として使われています。
チャートを見て貰えれば一目瞭然ですが、何度か不況による下落がありますが、結局のところ相場は必ず上昇していることがわかります。
【基本原則2】 短期的な予測はほぼ不可能
私のような平均以下の投資家が短期的に株価が上がるのか下がるのかを予測することはほぼ不可能です。(長期的視点で経済がどうなるのかを予測することはある程度可能です。これはまた別の機会に解説します。)
日々の市場ニュースや決算報告書、株価分析ツール、AI株価予測ツールなどからヒントを得ることはできますが、市場を打ち負かすのは本当に難しいです。これらのヒントはあなただけが知っているのではなく、何百万人もの人々が同じ情報を得て投資しているということを忘れてはいけません。
平均的な投資家が短期的に株式市場からお金を稼ぐことはとても難しいということは実際に数字でも証明されていて、S&P500と比較して常に平均4〜5%下回っているという結果が出ています。
【基本原則3】専門家でさえ間違っていることが多い
実は投資のプロでさえも苦労しています。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの調査によると、主要なヘッジファンドに管理されたファンドとS&P500とのパーフォマンスを比較した報告書を発表しました。結論は、9年連続で、大型ファンドの過半数(64.49%)がS&P500のパフォーマンスに負けているという事実です。
もちろん、常にS&P500のパフォーマンスを超える成績の投資家がいることも事実です。しかし、全体としては、株式市場というものは予測不可能であり、専門家でさえも苦労しているという事実を認識しておきましょう。
株式市場で生き残るためのシンプルな唯一の戦略
ここまで読んで頂いた方は、どうすれば株式市場でお金を儲けることが出来るのかを理解したことでしょう。
・結局のところ相場は必ず上昇する
・短期的な予測はほぼ不可能
・専門家でさえ間違っていることが多い
これらの基本原則を踏まえて平均的な投資家が実施するべきたった1つの戦略は、「インデックスファンドを長期で保有する」ということです。
インデックスファンドとは、米国市場ならS&P500、日本市場なら日経平均株価やTOPIXなどの「株価指標」と同じような動きをするように作られた投資信託の一種です。インデックスファンドは、それ1つ持っていればS&P500や日経平均などに含まれる企業に分散して投資することができることを意味しています。
これにより、市場の動きに合わせて投資を行うことができ、歴史的に年率10%程度のリターンが得られています。なぜなら「結局のところ相場は必ず上昇する」から。
特定の銘柄が上がるか下がるかで頭を悩ませるのではなく、インデックスファンドを購入しておけば良いだけです。なぜなら、長期的には儲かることがわかっているから。
仮に1980年にS&P500のインデックスファンドを1万ドルで購入してほったらかしにしていたら、2020年7月の時点で22万ドルになっています。
ただし、この戦略は長期的なリターンに基づいているので、1ヶ月後に「億り人」になるという夢は捨ててください。その代わり、少なくとも10年間は投資を続ける意思が必要です。
あのウォーレン・バフェットも彼の死後の運用方法について以下のように語っています。
「現金の10%を短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンドに投資すべし」
スケジュールに沿って愚直に投資する
インデックスファンドを買うとして、どのタイミングで買えば良いのでしょうか?答えはあなたが決めたスケジュールに沿って投資するということ。
投資のプロでさえ失敗することが多いので、市場のタイミングを計ろうとしないことです。
毎月、あなたの給料の何%かをインデックスファンドに投資します。投資タイミングが株価が上がりすぎていて躊躇することもあるかもしれません。
しかし、短期的なパフォーマンスは気にすることはありません。あくまで長期的な視点で投資をしているので、重要ではありません。次の日にインデックスファンドが上がっている下がっているかは、今後の数十年の間に上昇することがわかっているので、まったく関係ありません。
おすすめのインデックスファンド
どのインデックスファンドを購入してもパフォーマンスに大きな違いはありませんので、低コストのインデックスファンドを購入しましょう。
ただしできるだけリスクを低減するために、日経平均のインデックスファンドではなく、世界の株式かS&P500に投資するインデックスファンドがおすすめです。
日本の証券会社から購入するのであれば、低コストの以下のファンドが良いと思います。
もし投資に時間を使う暇が無く、銀行に現金を眠らせているのであれば、インデックス投資を検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、あくまで個人の意見であり、如何なる投資を勧めるものではありませんのであしからず。
インデックス投資のデメリットは?
インデックス投資の唯一の欠点は「退屈」だということだけです。
そのため、私も趣味で個別株を運用していますし、今後も続けることでしょう。だから平均的な投資家から脱却できないわけですが。
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