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Chegg (CHGG)FY20 Q3決算レポート。 オンライン教育プラットフォームのリーディングプロバイダー。Q3もコロナを追い風に急成長だったにも関わらず株価は10%の下落。

Chegg (CHGG)がFY20 Q3の決算を発表しました。オンライン教育プラットフォームという、コロナ関連銘柄としても注目の銘柄でしたが、Q3もEPS/売上ともに事前コンセンサス予想を上回る数字を発表しています。

しかし、株価は決算発表後に10%程度下落しています。

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なぜ好決算にも関わらず株価は下落してしまったのか、その辺りも含めて決算を見ていきたいと思います。

【参考】Q2決算レポートは以下です。

FY20 Q3決算概要

売上高 と 収益性 (12)

利益 (11)

EPS(GAAPベース) (10)

キャッシュフロー (8)

営業費用 (2)

・Q3の売上は事前のコンセンサス予想$143.9 Mのところ、$154.0 M(前年同期比63.6%増)。
・EPSは事前のコンセンサス予想$0.10のところ$0.17。
・営業利益は-$17.8Mで、売上高営業利益率が-11.56%
・粗利率は59.5%

Cheggのビジネスは季節性があり、毎Q3は営業損失を出しているので、そこは気にならないですが、売上高営業利益率が過去と比較しても悪いですね。また、粗利率も60%を割り込んできています。

Earnings Call でのCEOの発言

第3四半期の業績を見ても明らかなように、学生はキャンパスに戻ったかどうかに関わらず、これまで以上にCheggを頼りに学期を過ごしています。当社のビジネスは素晴らしい年であり続けていますが、それ以上に重要なことは、何百万人もの学生が不安な時期を乗り越えるためのお手伝いをしているということです。

第3四半期には、購読者数が前年同期比69%増の370万人に達しました。これにより、純収益は前年同期比64%増となりました。オンライン学習への必然的な傾向、質の高いオンラインサポートへの明確なニーズ、そして世界的に見ても勢いがあることから、2020年のガイダンスを再び引き上げ、2021年の当初の見通しを提示する自信があります。

Cheggのオンライン学習サポートプラットフォームは、学生にサービスを提供するように設計されています。教育のリーダーとして、Cheggは他のどの教育機関よりも学生との関係をより直接的に結んでいると考えています。業界全体で経験していることが今後も続くのかとよく聞かれます。最近の調査によると、最近のロックダウン中の経験について尋ねられた米国の学部生の3分の2は、パンデミックが終わった後、より多くのオンライン教育を歓迎するだろうと答えています。

現在では190カ国以上の学生にサービスを提供しており、第3四半期だけでも、新規の質問の25%が米国外の学生からの質問と回答でした。これは、当社のモデルがいかに強力であるかを示しており、ローカルコンテンツとローカルオーディエンスを大規模に獲得するための非常に費用対効果の高い方法であることを示しています。

全体では、四半期に2億5,200万回のコンテンツ視聴があり、前年同期比で82%の増加となりました。世界中の学生の心の中で、Cheggの必要性は非常に現実的であることがますます明らかになってきています。

EPS/売上の予想と実績

EPS(実績) と EPS(予想) (11)

売上(実績) と 売上(予想) (11)

Cheggは非常に優等生で、EPS/売上ともに安定して事前予想を上回る結果を残しています。

ガイダンス

Q4ガイダンス
Q4の売上を$188.0 Mから$190.0 Mと報告しています。以前のコンセンサス予想では、$184.44 Mでした。

粗利率は72%から73%と予想しています。Q3の粗利率が59.5%でしたので、以前の粗利率まで改善すると見込んでいるようです。

2020年通期ガイダンス
売上を$626 Mから$628 Mと報告しています。粗利率は68%から69%と予想しています。

2021年通期ガイダンス
売上を$775 Mと報告しています。粗利率は約70%と予想しています。

今後の見通し

Q4の売上が$188.0 Mの場合の売上高成長率は49.8%で、$190.0 Mだった場合の売上高成長率は51.4%となります。

Cheggの場合、だいたい事前予想を上回る数字を出してきます。過去の実績から事前予想の5%ほど上回っていますので、その場合の売上は$199.5 Mとなり売上高成長率は59.0%となります。
多少成長率は低下しますが、十分な数字ではないでしょうか。

今回、決算後に株価が下落したはっきりとした原因は、Earnings Call Transcriptを斜め読みしましたが、正直よく分からず。

考えられる原因としては、一時的に利益確定売りが出たのかもしれないですね。

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過去5年の長期スパンのチャートを見てみると、株価は過去最高の高値付近で取引されています。
特に2020年1月から2020年10月で株価が2倍以上になっていますし、2020年3月の安値と比べると3倍になっています。チャートを見る限り過熱感がありますので、ここで利益確定売りが出てきてもおかしくはないですね。

ただし、コロナが収束しても一度オンライン教育を実施したら過去に戻ることは無いでしょうし、間違いなくオンライン教育が主流になると思いますので、Cheggはさらに成長していくと思っています。


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